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腰痛軽減に選びたいオフィスチェア10選!予算・機能別に商品を紹介|コクヨ生まれのオフィス通販カウネット

腰痛軽減に選びたいオフィスチェア10選!予算・機能別に商品を紹介

「椅子に座って作業していると、腰が痛くなる…」
「腰痛が悪化しないか心配。腰痛対策になるオフィスチェアってあるのかな?」

オフィスや在宅で机に向かう作業をしている方には、そんな悩みをお持ちの方が多いのではないでしょうか。 腰への負担を感じ、早めに対策を取りたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。

結論から言えば、腰痛にならないためには、腰痛対策の機能を持ったオフィスチェアを備えることが大切です。

しかし、腰痛対策機能あるオフィスチェアならば何でもよいというわけではありません。一口に「腰痛対策できるオフィスチェア」といっても、製品によって備えている機能が異なるからです。

実は、オフィスチェアの腰痛対策機能をまとめると、以下の8つがあります。

【腰痛対策となる8つの機能】

  • 座面のクッションがモールドウレタンである
  • 背骨がS字カーブになる構造である
  • ランバーサポートが付いている
  • 座面や肘掛けのポジションを調節できる(調節機能がある)
  • 座面が動きにあわせて前傾する(前傾機能がある)
  • 背もたれがハイバック以上である
  • 背座が後傾するロッキング機能がある
  • 肘掛け(アームレスト)が付いている

オフィスチェアは決して安い買い物ではありません。8つの機能を揃えた高機能チェアとなると、10万円を超える製品が多くを占めます。

また、腰痛対策機能はあなたの普段の作業姿勢によって選ぶべき優先度が異なるので、予算内に収めることと機能を揃えることのバランスが難しい側面もあります。

そのため、上記の一覧に目を通したものの、

「予算内で買えるオフィスチェアはどれだろう?」
「機能は取捨選択できないの?」

と悩む方もいらっしゃるかもしれませんね。

そこでこの記事では、腰痛対策できるオフィスチェアを予算ごとに分けて解説します。また、8つの腰痛対策機能にはどれをまず選ぶべきか、優先度を付けてご紹介します。

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【この記事を読んでわかること】

  • オフィスチェアの腰痛対策必須機能8つとは何か
  • 腰痛対策機能は、優先してどの機能から選ぶべきか
  • 予算別のおすすめ腰痛対策オフィスチェア10選

この記事を読んでいただければ、予算に合わせて、ご自身に合った腰痛対策オフィスチェアを選べます。
ぜひ最後まで目を通して、参考にしてくださいね。

1. 腰痛にならないオフィスチェアの必須機能8つ

腰痛にならないためには、どんな機能を備えたオフィスチェアを選べば良いのでしょうか。

オフィスチェアを検討する際にぜひ選びたい機能は、優先順に次の8つです。

【腰痛対策に選びたい機能(優先度順)】

必須 座面のクッションがモールドウレタンである
超重要 背骨がS字カーブになる構造である
重要 ランバーサポートが付いている
重要 調節機能がある
重要 座面が動きにあわせて前傾する
好みで選択 背もたれがハイバック以上である
好みで選択 ロッキング機能がある
好みで選択 肘掛け(アームレスト)が付いている

上記の機能は「身体が疲れにくい正しい姿勢を保つため」に重要です。

早速、腰痛対策に必要な機能を1つずつ解説していきます。

1-1.【必須】座面のクッションがモールドウレタンである

まず最も重要なのが、座面のクッション素材が「モールドウレタン」であるオフィスチェアを選ぶことです。

なぜなら、メッシュ素材よりも体にかかる圧力を分散しやすく、へたりにくいからです。

一般的には、メッシュ素材は体の重みでたわみ、疲れにくいイメージがあるかもしれません。ですが実は、モールドウレタンのほうが、体圧分散しやすい特徴があります。

下の図のとおり、メッシュタイプに比べて、設置面の1点に体圧が集中しにくいのです。

【座面素材による体圧分散の違い】

座面の「素材」による体圧分散の違いの解説図

また、「モールドウレタン」は通常のスラブウレタンと違い、高密度です。下の図のように、原料を蓋付きの金型に入れて作るので、気泡が細かく、空気が抜けにくい構造になっています。

【モールドウレタンとスラブウレタンとの製造工程の違い】

モールドウレタンとスラブウレタンの製造工程の違いの解説図

高密度だから、長時間座っての作業にも耐久力があるということですね。

型崩れすると、体圧分散の性能が発揮できなくなります。疲れやすくなり、「少しでも楽にならないか」と姿勢を崩す原因にもなりかねません。

もし予算の都合上1つしか機能を選べないなら、座面の素材がモールドウレタンであるオフィスチェアをおすすめします。

1-2.【超重要】背骨がS字カーブになる構造である

座面の素材と並んで、オフィスチェアの構造が、背骨が自然とS字カーブに近づくように設計されていることも重要です。

次の図のように、背もたれの腰に当たる部分が膨らんでいる形状ですね。

S字カーブを保つ背もたれの構造

S字カーブを保つ背もたれの構造の解説図

上記のような背もたれであれば、深く腰かけた際に、自然と背骨がS字を描きます。

これは、立っているときの背骨の状態と同じで、骨盤を起こす座り方になります。安定した姿勢を保ち、背中の筋肉や椎間板に負担をかけにくくなるのです。

製品によっては、上の図に円で示した背もたれのカーブの角度が違います。

じっくりと検討する余裕があるなら、ショールームや取り扱いの家具店などで実際に座ってみたり、口コミを参照したりして、腰へのフィット感を確認してみてくださいね。

1-3.【重要】ランバーサポートが付いている

モールドウレタンやS字カーブ構造に続いてぜひほしい機能が、ランバーサポートです。

ランバーサポートがあれば、より自分にあった姿勢に細かく調整できるからです。

【ランバーサポートの例】

ランバーサポートの例の図解

実は人が直立しているとき、背骨はS字を描いていますが、その形状には個人差があります。

同じS字でも、カーブがほとんどない平背(I字形状)の人もいれば、カーブが強く猫背気味の人もいますよね。
ランバーサポートは、自分の腰と椅子の間の空白を補い、腰を支える位置を調整しやすいのです。

ランバーサポートの仕組み

ランバーサポートの仕組みの図解

ランバーサポートには、主に次の2つのタイプがあります。

【ランバーサポートの種類】

  • オフィスチェアに一体して、サポート位置を切り替えて調整できるタイプ
  • オフィスチェアに後付けできるタイプ(クッション型)

後付けできるタイプは、取り外しは可能ですが、使っているうちにズレてしまう恐れがあります。

そのため腰痛対策には、一体型の調節機能が付いたものがおすすめです。

ランバーサポートが必要ない場合もある!

高機能なオフィスチェアのなかには、ランバーサポートがなくても正しい姿勢をキープできるよう設計されたものもあります。

また、高機能チェアに限らず、腰部分の膨らみの角度が自分に合っていれば、ランバーサポートがなくても十分にS字形状をサポートできる場合もあるでしょう。

そのため、オフィスチェアの機能を比較する際は「ランバーサポートの有無」ではなく、「S字形状の姿勢をサポートしてくれるか」といった視点が大切です。

1-4.【重要】調節機能がある

正しい姿勢を取るには、座る人にあわせて、オフィスチェアの各部位を調整する機能も重要です。体に合わせた調節をすることで、体にかかる負担を軽減できるからです。

調節機能には、次の図のとおり、主に5つが挙げられます。

優先度 調整機能の種類 調整の目的
必須 1)座面の高さ 床と座面への設置面を広くする
重要 2)座面の奥行き 下半身の座面への設置面を広くする
好みで選択 3)ロッキングの強さ 背もたれの反発力のこと。傾きに必要な力を調整する
好みで選択 4)ロッキングの角度 自分好みの後傾姿勢に合わせる
好みで選択 5)肘掛けのポジション 腕の重さを支えて体の負担を軽減する

上記のうち、一番優先したい機能は、座面の高さ調節です。

体にかかる負担を軽減するには、座ったときに足裏全体は床に、太ももは座面に設置する高さに調節して、支えの部分を増やすことが大切だからです。座面が高すぎると、座ったときに踵(かかと)が浮いてしまいますし、低すぎると太ももの裏が座面から浮いてしまいます。

次に重要になるのが、座面の奥行き調整です。
太もも部分の長さに応じて奥行きを調整することで、太ももからお尻まで、座ったときに座面に触れる面が増えます。設置面が増えて広い部分で身体をサポートできるということですね。

ロッキングや肘掛けのポジションは、お好みで選択してくださいね。自分の用途に合った姿勢に調整できますよ。

正しい姿勢を取るための座面の高さの目安は?

一般社団法人日本オフィス家具協会(JOIFA)によると、正しい姿勢を取るための座面の高さは、「身長×1/4」が目安となります。
また、デスクの高さの目安は、座面の高さに「身長×1/6」を足した数字が目安です。

例えば、身長160cmの人の場合は、

・座面の高さ=身長160cm×1/4=40cm
・デスクの高さ=40cm+(身長160cm×1/6)=約67cm

となります。

現在使っているデスクはそのままで、オフィスチェアに買い替える場合は、目安となる高さに調整できるかどうかもオフィスチェアを選ぶポイントになるでしょう。

出典:一般社団法人日本オフィス家具協会「安心・安全なイスの選び方

1-5.【重要】座面が動きにあわせて前傾する

腰痛対策にオフィスチェアを選ぶ際は、座面が自分の動きに合わせて前傾するものをおすすめします。

下図のように、座面に対して骨盤が起立したまま、正しい姿勢を保つことができるからです。

前傾機能の例

オフィスチェアの前傾機能の解説図

パソコンを使っていると、作業中につい前かがみになってしまいがちですよね。上半身だけ前のめりになると、姿勢が崩れて腰に負担がかかります。

姿勢が崩れた状態が長時間続くと、背骨がアーチ形に湾曲したり、猫背になったりして、腰痛の原因になる恐れがあります。

その点、自分の動きに合わせて座面が動けば、前かがみになっても座面も前傾してくれます。正しい姿勢が保てるので、腰に負担がかかりにくいということですね。

前傾機能を選ぶ際は「前ズレ防止」がされているかも確認しよう

前傾機能の付いたオフィスチェアを選ぶ場合は、必ず座面に「前ズレ防止」がされているかどうかも確認してください。

前傾姿勢になったとき、座面から滑り落ちないように工夫がされているかがポイントです。
下の写真では、座面に臀部が引っかかるように切れ込みが入っていますね。

座面の前ズレ防止対策の例

「前ズレ防止があるのに滑り落ちてしまった」ということがないように、できればショールームなどで実際に座ってみることをおすすめします。

1-6.【好みで選択】背もたれがハイバック以上である

腰痛対策の背もたれには、肩ほどまでの高さがある「ハイバック」以上のものが良いでしょう。

ハイバック以上の高さがあれば、腰と背中全体でも身体を支えることができるからです。また、後ろに寄りかかったときの安定感があり、休憩しやすいことも理由になります。

下の図は、同じ製品の背もたれの高さの違いを表しています。

背もたれの高さの違い

オフィスチェアの背もたれの高さの違いの解説図

背の中ほどまで支えるローバックと違い、ハイバックは背中全体を支えてくれます。

後ろにより寄りかかることが少ないなら、背もたれの高さはローバックで良いでしょう。しかし、背もたれをよく使うなら、ハイバック以上がおすすめです。

ハイバックにはヘッドレスト付き(エクストラハイバック)もある

ハイバックの背もたれには、ハイバックのほかに、ヘッドレスト付き(エクストラハイバック)があります。
下の写真のように、ハイバックの背もたれの上にヘッドレストが付いているタイプです。

ヘッドレスト付きの例

ヘッドレスト付きのオフィスチェアのイメージ画像

後傾姿勢になることが多く、なおかつ、首や頭までしっかり支えてほしいという方は、ヘッドレスト付きのハイバックがおすすめです。

1-7.【好みで選択】ロッキング機能がある

腰痛対策には、ロッキング機能の付いたオフィスチェアがおすすめです。

ロッキング機能には、下記の4種類があります。

シンクロロッキング
シンクロロッキングの解説図

背もたれと座面が連動して傾く

センターロッキング
センターロッキングロッキングの解説図

背もたれと座面が一定の角度で傾く

背ロッキング
背ロッキングの解説図

背もたれ全体が動く

背チルト
背チルトの解説図

背もたれの一部が動く

上記のなかでも、後ろにもたれかかった際に背もたれと座面が動く「シンクロロッキング機能」が付いたオフィスチェアを選ぶと良いでしょう。

なぜなら、ロッキング方式のなかで最も体に負担がかかりにくいからです。

シンクロロッキング機能はあると、背もたれが傾いた角度に応じて、座面も最適な角度に微調整されます。この最適な角度というのは、人の体の動きに近く、自然な後傾姿勢を取りやすくなるのです。

その他のロッキング方式は、一部しか動かなかったり、連動して傾いたりしにくいため、腰に負担がかかってしまうかもしれません。

次点でセンターロッキングがベター!

予算の都合上シンクロロッキング機能の付いたオフィスチェアは選べないけれど、ロッキング機能はほしいという場合は、センターロッキングがベターといえます。

センターロッキングは「背もたれが2度傾けば座面も2度傾く」といったように、角度が一定ではあるものの、背もたれと座面の両方が動きます。

1-5.座面が動きにあわせて前傾する」でもお伝えしましたが、座面が座る人の動きと連動すれば、座面に対して骨盤が起立したまま、正しい姿勢を保てるでしょう。

1-8.【好みで選択】肘掛け(アームレスト)が付いている

好みでの選択となりますが、腰痛対策には、肘掛けが付いていると良いでしょう。

なぜなら、肘掛けがあれば、腕の重さが肩にかける負担を軽減し、体にかかる圧力を分散できるからです。また、立ち上がる際には肘掛けを持つ手の力も加わるので、下半身の負担を減らすことにもつながります。

肘掛けの種類には、次の2つの種類があります。

【肘掛けの種類】

  • 固定されているタイプ(T型肘、L型肘、サークル肘など)
  • 可動できるタイプ(前後左右、上下、内向き・外向きへの調整、肘の跳ね上げなど)

とくに腰痛対策には、可動できるタイプをおすすめします。

1-4.【重要】調節機能がある」でお伝えしたように、正しい姿勢を保つには、自分の体格・身長などにあった調整が必要だからです。

2. 予算別で見る!腰痛対策オフィスチェア10選

ここからは実際に、腰痛対策に必要な機能を持ったオフィスチェアにはどんなものがあるのかをご紹介します。

オフィスチェアの購入を検討中の方には、「予算をいくらくらいに設定すれば必要な機能が揃うのだろう」と気になっている人もいるでしょう。

3. 予算2万円以下の場合

では、ここからは具体的に予算別のおすすめチェアをご紹介していきます。

まず、腰痛対策ができるオフィスチェアを予算2万円以下でお探しの場合は、次のものがおすすめです。

【予算2万円以下で購入できるオフィスチェアの共通点】

  • 座面がモールドウレタンである
  • 座面の高さが調節できる
  • ロッキング機能がある
  • 肘掛けが選べる

では、特筆してご紹介したいポイントを商品ごとに紹介していきますね。

3-1. イトーキ「サリダ(SALIDA)YL2」

イトーキ「サリダ(SALIDA)YL2」のイメージ画像
商品詳細
メーカー イトーキ(ITOKI)
最低希望小売価格 税込16,900円
※カラータイプ:ネイビー、アンバーブラウン、ブラックの場合
※その他カラーの場合は税込17,900円
オプション込みの希望小売価格 税込21,900円
※オプション:肘掛けあり
※カラータイプ:ネイビー、アンバーブラウン、ブラックの場合
・その他カラーの場合は税込22,900円
外寸法 幅585×奥行590×高さ775-880mm(肘掛なし)
幅610×奥行590×高さ775-880mm(肘掛けあり)
座面高さ 415-520mm
選べる腰痛対策機能 1)座モールドウレタン
2)S字カーブ構造
3)ランバーサポート
4)調節機能
・座面:高さ
・ロッキング:強さ
5)前傾機能
6)背もたれハイバック以上
7)ロッキング機能(背ロッキング)
8)肘掛け(オプション)

※価格は2023年11月に調査したものです。

上記の「選べる腰痛対策機能」のとおり、イトーキ「サリダ(SALIDA)YL2」は、おすすめした腰痛対策の8つのうち、4つの機能が揃うオフィスチェアです。

腰痛対策の特筆すべきポイントとして、次の2つが挙げられます。

【腰痛対策のポイント】

  • 背ロッキングの強さを調節できる
  • 11段階調節できる可動肘を付けられる

1つずつ解説していきます。

3-1-1. 背ロッキングの強さを調節できる

サリダ(SALIDA)YL2の背もたれはローバックで、背もたれのみが後傾する「背ロッキング機能」が付いています。
下の写真のとおり、座面下のノブで、後傾する際の強さ(反発力)を調整できます。

背ロッキング機能の調整

イトーキ「サリダ(SALIDA)YL2」の機能説明画像1

反発力が弱すぎて急に後ろに傾いてしまったり、反対に強すぎて力を入れないと傾かなかったりするのを防いでくれるので、後傾姿勢を取る際の腰の負担を減らしてくれますよ。

3-1-2. 11段階調節できる可動肘を付けられる

サリダ(SALIDA)YL2には肘掛けのオプションがあり、可動肘を付けられます。

デザインはT字型で、高さを11段階で調整できます。カラーは、ブラックとホワイトの2種類です。

肘掛けは可動できるタイプ

イトーキ「サリダ(SALIDA)YL2」の機能説明画像2

肘のポジションが調節できるので、体への負担が分散されますね。

\カラーバリエーションはこちら/

3-2. イトーキ「WAチェア」

イトーキ「WAチェア」のイメージ画像
商品詳細
メーカー イトーキ(ITOKI)
最低希望小売価格 税込17,900円
オプション込みの希望小売価格 税込17,900円
外寸法 幅660×奥行645×高さ1025mm
座面高さ 415-510mm
選べる腰痛対策機能 1)座モールドウレタン
2)S字カーブ構造
3)ランバーサポート
4)調節機能
・座面:高さ
5)前傾機能
6)背もたれハイバック以上
7)ロッキング機能(センターロッキング)
8)肘掛け

※価格は2023年11月に調査したものです。

上記の「選べる腰痛対策機能」のとおり、イトーキ「WAチェア」は、おすすめした腰痛対策の8つのうち、7つの機能が揃うオフィスチェアです。

腰痛対策の特筆すべきポイントとして、次の2つが挙げられます。

【腰痛対策のポイント】

  • ランバーサポートが標準装備されている
  • センターロッキング機能が付いている

1つずつ解説していきます。

3-2-1. ランバーサポートが標準装備されている

WAチェアには、背もたれの裏にランバーサポートが標準装備されています。
布張りの柔らかいクッション製で、下図のように上下にずらし、サポートの位置を調整できます。

ランバーサポートの調節の様子

イトーキ「WAチェア」の機能説明画像1

腰と背もたれの空間を小さくできるので、正しい姿勢が保ちやすくなりますね。

3-2-2. センターロッキング機能が付いている

WAチェアには、後傾時に背もたれと座面が一体となって動く「センターロッキング機能」が付いています。初期角度に限りますが、角度固定もできます。

背もたれと一緒に座面も傾くので、正しい姿勢を保ったまま後傾でき、腰に負担がかかりにくいといえます。

座っているときよく後ろにもたれかかることが多い方や、ランバーサポートとあわせて、背もたれのサポ ート力を高めたい方におすすめです。

センターロッキング機能

イトーキ「WAチェア」の機能説明画像2

\カラーバリエーションはこちら/

3-3. コクヨ「オプティ(Opti)」

コクヨ「オプティ(Opti)」のイメージ画像
商品詳細
メーカー コクヨ(KOKUYO)
最低希望小売価格
(カウネット価格)
税込19,250円税込17,160円
※ロータイプ
オプション込みの希望小売価格
(カウネット価格)
税込23,760円税込21,450円
※オプション:肘掛けあり
ロータイプ
外寸法 幅630×奥行535×高さ815-905mm(ロータイプ)
幅630×奥行535×高さ855-1005mm(ミドルハイタイプ)
座面高さ 410-500mm(ロータイプ)
460-600mm(ミドルハイタイプ)
選べる腰痛対策機能 1)座モールドウレタン
2)S字カーブ構造
3)ランバーサポート
4)調節機能
・座面:高さ
5)前傾機能
6)背もたれハイバック以上
7)ロッキング機能(背ロッキング)
8)肘掛け(オプション)

※価格は2023年11月に調査したものです。

上記の「選べる腰痛対策機能」のとおり、コクヨ「オプティ(Opti)」は、おすすめした腰痛対策の8つのうち、5つの機能が揃うオフィスチェアです。

腰痛対策の特筆すべきポイントとして、次の2つが挙げられます。

【腰痛対策のポイント】

  • 背もたれのサポートが手厚い
  • オプションで肘掛が付けられる

1つずつ解説していきます。

3-3-1. 背もたれのサポートが手厚い

オプティ(Opti)の背もたれは、背骨のS字カーブを支える面形状になっています。
また、後傾時に背もたれが動く「背ロッキング機能」が付いているので、背中や腰に負担がかかりにくいといえるでしょう。

背もたれの形状と背ロッキング機能

コクヨ「オプティ(Opti)」の機能説明画像1

ちなみに、背もたれの高さはローバックであるのは共通ですが、座面の高さの最大が異なる「ロータイプ」と「ミドルハイタイプ」の2種類から選べます。

下の写真のとおり、デスクの高さが72-90cmの場合は、ミドルハイタイプが対応できます。

ロータイプとミドルハイタイプの違い

コクヨ「オプティ(Opti)」の機能説明画像2

地面に足がつかない場合は付属のフットレストが利用できるので、高さのあるデスクにも使いやすいですね。

3-3-2. オプションで肘掛けが付けられる

オプティ(Opti)は、オプションで肘掛けが付けられます。カラーはブラックとホワイトの2種類です。

肘掛けの種類

コクヨ「オプティ(Opti)」の機能説明画像3

サークル肘となっているので、「肘掛があると立つときに袖が引っ掛かって困る」という人におすすめですよ。

\カラーバリエーションはこちら/

限定カラー

カウネット限定カラー

ホワイトブラウン×ディープグリーン
(ブラック脚)

KOKUYO Workstyle Shop限定カラー

ホワイトブラウン×ソフトベージュ
(ホワイトグレー脚)

4. 予算2-4万円以下の場合

予算の幅が2-4万円台になると、背もたれの高さにハイバック以上を選べるものが増えます。
また、背骨のS字カーブを支える構造を備えた背もたれも多く、商品によってはランバーサポートも選べる価格帯です。

【予算2-4万円以下で購入できるオフィスチェアの共通点】

  • 座面がモールドウレタンである
  • 座面の高さが調節できる
  • ロッキング機能がある
  • 肘掛けが選べる
  • 背もたれが背骨のS字カーブを支える構造になっている

では、特筆してご紹介したいポイントを商品ごとに紹介していきますね。

4-1. CLOVE「ブローチェア」

CLOVE「ブローチェア」のイメージ画像
商品詳細
メーカー CLOVE
最低希望小売価格
(カウネット価格)
オープン価格(税込32,780円
オプション込みの希望小売価格
(カウネット価格)
オープン価格(税込43,780円
※オプション
・肘掛けあり
・ランバーサポートあり
※ランバーサポート付きの場合、ヘッドレストも装備
外寸法 幅667×奥行568×高さ990-1082mm(ランバーサポートなし)
幅667×奥行568×高さ1195-1287mm(ランバーサポートあり)
座面高さ 445-537mm
選べる腰痛対策機能 1)座モールドウレタン
2)S字カーブ構造
3)ランバーサポート
4)調節機能
・座面:高さ
5)前傾機能
6)背もたれハイバック以上
7)ロッキング機能(シンクロロッキング)
8)肘掛け(オプション)

※価格は2023年11月に調査したものです。

上記の「選べる腰痛対策機能」のとおり、CLOVE「ブローチェア」は、おすすめした腰痛対策の8つのうち、7つの機能が揃うオフィスチェアです。

腰痛対策の特筆すべきポイントとして、次の3つが挙げられます。

【腰痛対策のポイント】

  • ランバーサポートが選べる
  • シンクロロッキング機能が付いている
  • 肘掛けのポジションが調節できる

1つずつ解説していきます。

4-1-1. ランバーサポートが選べる

CLOVE「ブローチェア」では、ランバーサポートを選択できます。
カウネットでは、下の写真のように、ランバーサポートありのタイプにはヘッドレストもセットで付いてきます。

ランバーサポート+ヘッドレスト

CLOVE「ブローチェア」の機能説明画像1

背中全体だけでなく、首や頭もしっかり支えてくれます。体にかかる負担を軽減しやすいといえますね。

4-1-2. シンクロロッキング機能が付いている

CLOVE「ブローチェア」には、後傾した際に背もたれと座面が動く「シンクロロッキング機能」も採用されています。
ヘッドレストとあわせて、後傾時の姿勢をしっかりと支える特徴が揃っているので、「快適な背もたれがほしい」という方に特におすすめです。

シンクロロッキング機能

CLOVE「ブローチェア」の機能説明画像2

4-1-3. 肘掛けのポジションが調節できる

肘掛けの有無も、選択可能です。写真のとおり、肘掛けの向きや高さが調節可能になっています。

肘掛けの向きが調節可能

CLOVE「ブローチェア」の機能説明画像3

高さだけでなく、微妙なポジションも好みに合わせられますね。

\カラーバリエーションはこちら/

4-2. コクヨ「ピコラ(picora)」

コクヨ「ピコラ(picora)」のイメージ画像
商品詳細
メーカー コクヨ(KOKUYO)
最低希望小売価格
(カウネット価格)
税込37,730円税込35,970円
※ローバック、張り地がポリエステルの場合
オプション込みの希望小売価格
(カウネット価格)
税込42,350円税込40,700円
※ハイバック、張り地がポリエステルの場合
外寸法 幅575×奥行575×高さ875-965mm
座面高さ 390-480mm
選べる腰痛対策機能 1)座モールドウレタン
2)S字カーブ構造
3)ランバーサポート
4)調節機能
・座面:高さ
・ロッキング:強さ
5)前傾機能
6)背もたれハイバック以上(オプション)
7)ロッキング機能(背ロッキング)
8)肘掛け

※価格は2023年11月に調査したものです。

上記の「選べる腰痛対策機能」のとおり、コクヨ「ピコラ(picora)」は、おすすめした腰痛対策の8つのうち、6つの機能が揃うオフィスチェアです。

腰痛対策の特筆すべきポイントとして、次の3つが挙げられます。

【腰痛対策のポイント】

  • 座面の基礎に「ポスチャーサポートシート」が採用されている
  • 体重にあわせてロッキングの力が変わる「オートアジャスト機能」がある
  • 肘掛けが標準装備されている

1つずつ解説していきます。

4-2-1. 座面の基礎に「ポスチャーサポートシート」が採用されている

ピコラ(picora)の座面には、基礎構造に骨盤をサポートしやすい仕組み「ポスチャーサポートシート」が採用されています。
そのため、安定した姿勢を保ち、体圧分散しやすい特徴があります。

具体的にどんな仕組みかというと、下の図の赤い線が示すように、ベースとなる構造の上に、モールドウレタン製のクッションが乗せられている形です。

ポスチャーサポートシートの仕組み

コクヨ「ピコラ(picora)」の機能説明画像1

基礎の沈み込んだ部分に、お尻が包み込まれるようなイメージです。座面に深く腰掛けた際に、骨盤が前に滑らないようになっています。姿勢が崩れないので、腰への負担が軽減できますね。

4-2-2. 体重にあわせてロッキングの力が変わる「オートアジャスト機能」がある

ピコラ(picora)にはオートアジャスト機能があるため、後傾時に背座も傾くシンクロロッキングの強弱が、下図のように座る人の体重に合わせて変化します。

オートアジャスト機能の仕組み

コクヨ「ピコラ(picora)」の機能説明画像2

オフィス内で共用したり、在宅ワークする際にほかの家族も使うといった場合に、各々にあわせて調整する手間が省けますね。

4-2-3. 肘掛けが標準装備されている

ピコラ(picora)には、肘掛けは下の写真のとおり、肘掛が標準装備されています。

コンパクトな肘掛け

コクヨ「ピコラ(picora)」の機能説明画像3

肘掛けがあるタイプのオフィスチェアのなかでは、比較的コンパクトなサイズです。
「肘掛けはほしいけど、使う場所が広くない」という場合もありますよね。そのような場面に最適なデザインといえるでしょう。

\カラーバリエーションはこちら/

5. 予算4-6万円以下の場合

4-6万円ほどの予算であれば、前傾機能以外のほとんどの腰痛対策が選択肢に入ってきます。
背もたれは、ハイバックやヘッドレスト付きといった、高さがあるタイプが増えます。

また、メーカー独自の体圧分散の仕組みを取り入れたり、背座の両方が動く「シンクロロッキング機能」を採用したりと、より体に負担をかけにくい工夫がなされている印象があります。

【予算4-6万円以下で購入できるオフィスチェアの共通点】

  • 座面がモールドウレタンである
  • 座面の高さや奥行きが調節できる
  • ロッキング機能がある
  • 肘掛けが選べる
  • 背もたれが背骨のS字カーブを支える構造になっている
  • ランバーサポートが選べる

では、特筆してご紹介したいポイントを商品ごとに紹介していきますね。

5-1. イトーキ「サリダ(SALIDA)YL8」

イトーキ「サリダ(SALIDA)YL8」のイメージ画像
商品詳細
メーカー イトーキ(ITOKI)
最低希望小売価格 税込42,900円
オプション込みの希望小売価格 税込42,900円
外寸法 幅670×奥行705×高さ1135-1225mm
座面高さ 425-515mm
選べる腰痛対策機能 1)座モールドウレタン
2)S字カーブ構造
3)ランバーサポート
4)調節機能
・座面:高さ、奥行き
・肘掛け:高さ
・ヘッドレスト:高さ
5)前傾機能
6)背もたれハイバック以上
7)ロッキング機能(背ロッキング)
8)肘掛け

※価格は2023年11月に調査したものです。

上記の「選べる腰痛対策機能」のとおり、イトーキ「サリダ(SALIDA)YL8」は、おすすめした腰痛対策の8つのうち、7つの機能が揃うオフィスチェアです。

腰痛対策の特筆すべきポイントとして、次の3つが挙げられます。

【腰痛対策のポイント】

  • 座面に「ベンディングシート」を採用している
  • 後傾時のサポートが充実している
  • 座面と肘掛けのポジションを調整できる

1つずつ解説していきます。

5-1-1. 座面に「ベンディングシート」を採用している

サリダ(SALIDA)YL8の座面の基礎には、体圧を分散する構造が施された「ベンディングシート」が採用されています。
ベンディングシートが内蔵されているおかげで、座った際に底つきしにくい仕組みです。

基礎構造の上には、厚さ30mmのモールドウレタンクッションがかぶさり、座り心地が快適になるよう工夫されています。

ベンディングシート

イトーキ「サリダ(SALIDA)YL8」の機能説明画像1

5-1-2. 後傾時のサポートが充実している

Cサリダ(SALIDA)YL8には、後傾時のサポートが充実しています。

ポイントとしてはまず、背もたれがヘッドレスト付き(エクストラハイバック)であることです。ヘッドレストの部分は、最大75mmで7段階の高さ調節ができます。

また、上下に4段階(最大66度)の角度設定もできるので、自分好みの後傾姿勢に合わせられますね。

後傾時の例

イトーキ「サリダ(SALIDA)YL8」の機能説明画像2

そして、背座の両方が動く「シンクロロッキング機能」は、体重を感知して自動でロッキング強度を調整してくれます。

角度は105度、110度、118度、126度と4段階で設定できます。用途に応じて固定角度を変えられるので、「作業中はこの角度」「休憩時にはこの角度」とシーンごとに調整できますね。

体重感知式のシンクロロッキング機能

イトーキ「サリダ(SALIDA)YL8」の機能説明画像3

最後に、後傾姿勢に限りませんが、ランバーサポートが標準装備されている点も挙げられます。
背もたれのパッドを上下に動かし、6段階調整が可能です。

ランバーサポートの仕組み

イトーキ「サリダ(SALIDA)YL8」の機能説明画像4

背中にフィットさせてサポートすることで、腰への負担を軽減してくれますね。

5-1-3. 座面と肘掛けのポジションを調整できる

サリダ(SALIDA)YL8は、座面と肘掛けのポジションを好みの位置に調整できます。座面の高さは最大90mmまで、奥行きは5段階に分けて50mmまで動かせます。

また、肘掛けは可動するタイプが標準装備されており、98mmまで高さが変えられます。

肘掛けの可動例

イトーキ「サリダ(SALIDA)YL8」の機能説明画像5

「作業時には肘掛けがほしい」「ポジションを好みに合わせたい」という方におすすめです。

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5-2. コクヨ「ミトラ2(Mitra2)」

コクヨ「ミトラ2(Mitra2)」のイメージ画像
商品詳細
メーカー コクヨ(KOKUYO)
最低希望小売価格
(カウネット価格)
税込47,520円税込40,590円
オプション込みの希望小売価格
(カウネット価格)
税込70,620円税込60,390円
※オプション
・肘掛あり
・ランバーサポートあり
外寸法 幅680×奥行565×高さ900-990mm
座面高さ 415-505mm
選べる腰痛対策機能 1)座モールドウレタン
2)S字カーブ構造
3)ランバーサポート(オプション)
4)調節機能
・座面:高さ、奥行き
・ロッキング:強さと角度
5)前傾機能
6)背もたれハイバック以上
7)ロッキング機能(シンクロロッキング)
8)肘掛け(オプション)

※価格は2023年11月に調査したものです。

上記の「選べる腰痛対策機能」のとおり、コクヨ「ミトラ2(Mitra2)」は、おすすめした腰痛対策の8つのうち、7つの機能が揃うオフィスチェアです。

腰痛対策の特筆すべきポイントとして、次の3つが挙げられます。

【腰痛対策のポイント】

  • ランバーサポートがどのチェアタイプでも付けられる
  • 「オートフィットシンクロロッキング」を採用している
  • 座面と肘掛けのポジションが調整できる

1つずつ解説していきます。

5-2-1. ランバーサポートがどのチェアタイプでも付けられる

「メッシュタイプにはランバーサポートを選択可能」という製品は多いですが、ミトラ2(Mitra2)ではチェアタイプを選ばず、ランバーサポートが装備できます。

チェアタイプには、メッシュタイプとファブリックタイプがあります。

メッシュタイプでは、背もたれのパッドを操作して、上下と内外に調節できます。背中のカーブに沿ってあわせられるので、背もたれに触れる面積が広がり、体圧分散できる仕組みです。

コクヨ「ミトラ2(Mitra2)」の機能説明画像1

ファブリックタイプでは、背もたれ側面の切り替えを上下に動かします。切り替えは2段階あり、背に内蔵されたプレートを押し出す形で腰をサポートします。

コクヨ「ミトラ2(Mitra2)」の機能説明画像2

汗をかきやすい人はメッシュタイプ、ふんわりとした肌触りの背もたれがお好みなら、ファブリックタイプが良いかもしれません。どちらを選んでもランバーサポートを付けられるのが嬉しいですね。

5-2-2. 「オートフィットシンクロロッキング」を採用している

ミトラ2(Mitra2)のロッキング機能には、座面と背もたれの両方が動く「シンクロロッキング機能」に加え、「オートフィット」機能も付いています。

オートフィットとは、座る人の体重に合わせて、ロッキングの強度を自動的に調整してくれる機能です。

オートフィットシンクロロッキングの機能

コクヨ「ミトラ2(Mitra2)」の機能説明画像3

その人に合わせて揺れの反発力を調整してくれるため、オフィスや家庭で共用する際に調整の手間が省けますね。

5-2-3. 座面と肘掛けのポジションが調整できる

ミトラ2(Mitra2)では、座面と肘掛のポジションをお好みの位置に調整可能です。

座面の場合は、高さは最大90mm、奥行きは50mmまで動かせます。足は床に、太ももなど座面への設置面も体格に合わせられます。
座面基礎に「ポスチャーサポートシート」を使っていることもあわせて、体圧分散がしやすい特徴を備えています。

座面ポジションの調整例

コクヨ「ミトラ2(Mitra2)」の機能説明画像4

そして、肘掛けは可動肘と固定肘(L型とサークル型)を選択できます。
可動肘は、高さは100mmまで調節可能です。肘パッドを前後に80mmまで、角度は内側(25度)に動かせます。

肘掛けの調整例

コクヨ「ミトラ2(Mitra2)」の機能説明画像5

座面や肘掛けのポジションを自分好みに変えられるので、座った際の快適さが上がりますね。

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6. 予算6-8万円以下の場合

6-8万円台では、前傾機能以外の腰痛対策にほしい機能が揃う印象です。

また、背骨のS字カーブを保てる構造の背もたれであったり、体重を感知してロッキング強度を自動調整できたりといった、腰への負担を軽減できる機能がよく見られます。

【予算6-8万円以下で購入できるオフィスチェアの共通点】

  • 座面がモールドウレタンである
  • 座面の高さや奥行きが調節できる
  • ロッキング機能がある(シンクロロッキング機能が多い)
  • 肘掛けが選べる
  • 背もたれが背骨のS字カーブを支える構造になっている
  • ランバーサポートが選べる

では、特筆してご紹介したいポイントを商品ごとに紹介していきますね。

6-1. コクヨ「モネット(Monet)」

コクヨ「モネット(Monet)」のイメージ画像
商品詳細
メーカー コクヨ(KOKUYO)
最低希望小売価格
(カウネット価格)
税込61,050円税込58,520円
※背メッシュタイプ
オプション込みの希望小売価格
(カウネット価格)
税込79,310円税込76,010円
※オプション
・L型肘掛けあり、ランバーサポートあり
税込89,650円
※オプション
・可動肘掛けあり、ランバーサポートあり

※どちらも背メッシュタイプ
外寸法 幅710×奥行(脚部除く)490×高さ880-970mm
座面高さ 410-500mm
選べる腰痛対策機能 1)座モールドウレタン
2)S字カーブ構造
3)ランバーサポート(オプション)
4)調節機能
・座面:高さ、奥行き
・肘掛け:高さ、前後、向き
・ロッキング:強さ、角度
5)前傾機能
6)背もたれハイバック以上
7)ロッキング機能(シンクロロッキング)
8)肘掛け(オプション)

※価格は2023年11月に調査したものです。

上記の「選べる腰痛対策機能」のとおり、コクヨ「モネット(Monet)」は、おすすめした腰痛対策の8つのうち、7つの機能が揃うオフィスチェアです。

腰痛対策の特筆すべきポイントとして、次の3つが挙げられます。

【腰痛対策のポイント】

  • 体圧分散しやすい仕組みがある
  • ロッキングの反発力と角度範囲を調整できる
  • 肘掛けに可動肘が選べる

1つずつ解説していきます。

6-1-1. 体圧分散しやすい仕組みがある

モネット(Monet)には、体圧分散しやすい仕組みが揃っています。

まずは、オプションで選択できるランバーサポートです。最大50mmの範囲でサポート位置を変えられます。クッション性があるので、後ろに深く腰掛けた際にしっかりと背中を支えてくれます。

ランバーサポートの調整例

コクヨ「モネット(Monet)」の機能説明画像1

そして、コクヨ製品ではお馴染みの「ポスチャーサポートシート」も採用されています。縁より中央部分が凹んでいるので、姿勢が崩れにくいですね。

ポスチャーサポートの仕組み

コクヨ「モネット(Monet)」の機能説明画像2

また、座面の高さ(最大90mm)とあわせて、奥行きも50mmまで移動でき、体格に合わせた調整ができます。

座面ポジションの調整例

コクヨ「モネット(Monet)」の機能説明画像3

上記3つの機能があり、背中とお尻、太ももの設置面を合わせられるので、体圧が分散できます。腰に負担が集中しにくく、身体も疲れにくいといえますね。

6-1-2. ロッキングの反発力と角度範囲を調整できる

モネット(Monet)には、「5-2.ミトラ2(Mitra2)」と同じく、「オートフィットシンクロロッキング機能」が採用されています。

後ろにもたれた際に座面と背もたれの角度が微調整されて、自然な後傾姿勢が取れますし、座る人の体重に合わせてロッキングの反発力を自動的に調整してくれます。

加えて、5段階で強弱を調節できたり(簡易調節機能)、ロッキングの角度の範囲設定もできたりします。

角度を固定する機能はよくありますが、モネット(Monet)の「角度範囲調節機能」は、0度、6度、13度、20度の4つの段階で範囲を決められます。後傾姿勢の好みを反映しやすい機能ですね。

ロッキング角度の固定幅

コクヨ「モネット(Monet)」の機能説明画像4

6-1-3. 肘掛けに可動肘が選べる

モネット(Monet)は、肘掛けの有無を選択でき、肘掛けのタイプには、固定式のL型肘と可動肘があります。

注意点として、可動肘が選択できるのは背もたれがメッシュタイプのときに限ります。
背もたれにタイプには、ほかに背樹脂シェルタイプと背クッションタイプがありますが、肘掛けのポジションを調整したい場合は、背メッシュタイプを選びましょう。

高さは100mm、前後に73mmまで動きます。角度は内向き23度まで変えられます。微調整ができるので、好みのポジションを反映させやすいですね。

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6-2. プラス「トライ(Try)」

コクヨ「ミトラ2(Mitra2)」のイメージ画像
商品詳細
メーカー プラス(PLUS)
最低希望小売価格
(カウネット価格)
税込66,660円税込58,520円
※ローバック、樹脂脚の場合
オプション込みの希望小売価格
(カウネット価格)
税込81,510円税込71,720円
※オプション:可動肘掛けあり
※ハイバック、樹脂脚の場合
外寸法 幅610×奥行600×高さ860-950mm(ローバック、肘掛けなし
幅650×奥行600×高さ930-1020mm(ハイバック、肘掛けあり
座面高さ 420-510mm
選べる腰痛対策機能 1)座モールドウレタン
2)S字カーブ構造
3)ランバーサポート
4)調節機能
・座面:高さ
・肘掛け:高さ
・ロッキング:強さ
5)前傾機能
6)背もたれハイバック以上(オプション)
7)ロッキング機能(シンクロロッキング)
8)肘掛け(オプション)

※価格は2023年11月に調査したものです。

上記の「選べる腰痛対策機能」のとおり、プラス「トライ(Try)」は、おすすめした腰痛対策の8つのうち、6つの機能が揃うオフィスチェアです。

腰痛対策の特筆すべきポイントとして、次の3つが挙げられます。

【腰痛対策のポイント】

  • 3Dフォルムの背もたれである
  • ロッキング機能を自動調節する機能がある
  • 肘掛けに可動肘が選べる

1つずつ解説していきます。

6-2-1. 3Dフォルムの背もたれである

トライ(Try)の背もたれは、「3Dフォルム」を採用した曲面形状となっています。座る人によって体型は異なりますが、背の形に沿うよう設定されています。

3Dフォルムの背もたれ

プラス「トライ(Try)」の機能説明画像1

また、背もたれのメッシュ素材には、柔軟性のある樹脂素材を採用するとともに、サポートする位置によって、メッシュパターンの大きさに変化が付けられています。

下の写真のとおり、背もたれの上部は、背中を柔らかく支えるために大きくなっています。また、腰や骨盤に当たる部分は、しっかりとした支えを実現するため、パターンが小さくなっているのが特徴です。

メッシュパターンの違い

プラス「トライ(Try)」の機能説明画像2

6-2-2. ロッキング機能を自動調節する機能がある

トライ(Try)の背もたれには、後傾時に背座の両方が動く「シンクロロッキング機能」が付いています。

また、体重を感知して適度なロッキング強度を実現する「オートフィットロッキング」も搭載されています。
小柄な人が座った場合はロッキングの反発力が弱く、体格の良い人が座った場合は、強く押し返すよう自動的に調整される仕組みです。

なお、座面下にあるレバーを操作することで、背もたれの角度が3段階で固定できます。

シンクロロッキング機能

プラス「トライ(Try)」の機能説明画像3

正しい姿勢を保てるよう座面の傾きが調整され、さらに傾く力も自動で合わせてくれるので、余計な力が不要となり、腰への負担が軽減しやすいでしょう。

6-2-3. 肘掛けに可動肘が選べる

トライ(Try)ではオプションとして、L型肘か可動肘を選べます。

肘掛けの可動例

プラス「トライ(Try)」の機能説明画像4

可動肘は、最大100mmの高さ調節が可能でき、好みのポジションに変えられますね。

\カラーバリエーションはこちら/

¥8,360(税込)
¥7,600(税抜)
¥8,360(税込)
数量
¥10,890(税込)
¥9,900(税抜)
¥10,890(税込)
数量
¥5,780(税込)
¥5,255(税抜)
¥5,780(税込)
数量
  • 1

9. まとめ

本記事では、腰痛にならないオフィスチェアをご紹介しました。予算別のまとめは、以下の通りです。

【腰痛対策におすすめのオフィスチェア10選】

予算2万円以下 ・イトーキ:サリダ(SALIDA)YL2
・イトーキ:WAチェア
・コクヨ:オプティ(Opti)
予算2-4万円以下 ・CLOVE:ブローチェア
・コクヨ:ピコラ(picora)
予算4-6万円以下 ・イトーキ:サリダ(SALIDA)YL8
・コクヨ:ミトラ2(Mitra2)
予算6-8万円以下 ・コクヨ:モネット(Monet)
・プラス:トライ(Try)
予算8-10万円以下 ・コクヨ:デュオラ(Duora)
・オカムラ:フルーエント(Fluent)
予算10万円以上 ・コクヨ:ベゼル(Bezel)
・コクヨ:イング(ing)
・オカムラ:シルフィー(Sylphy)
・コクヨ:インスパイン(INSPINE)

また、腰痛対策には次の8つの機能を選ぶと、正しい姿勢をキープでき、腰に負担がかかりにくいでしょう。

【腰痛対策に選びたい機能(優先度順)】

必須 座面のクッションがモールドウレタンである
超重要 背骨がS字カーブになる構造である
重要 ランバーサポートが付いている
重要 調節機能がある
重要 座面が動きにあわせて前傾する
好みで選択 背もたれがハイバック以上である
好みで選択 ロッキング機能がある
好みで選択 肘掛け(アームレスト)が付いている

オフィスチェアは機能を充実させるほど高価になりがちです。
予算が限られている場合は、上記の優先度順に腰痛対策機能を選んでみてくださいね。

※掲載されている情報はカウネットが独自に制作しています。掲載内容や商品仕様に変動がある場合がありますので、最新の商品の詳細や価格については、カウネットサイト商品詳細ページよりご確認ください。