紅茶の種類24種を徹底解説!選び方や飲み方も詳しく紹介|カウネット

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紅茶の種類24種を徹底解説!選び方や飲み方も詳しく紹介

ダージリンやアールグレイのほか、紅茶にはたくさんの種類があることをご存じですか?

紅茶は以下の3種類に大きく分けられ、さらに細かく種類が分かれます。

  • シングルオリジンティー
  • ブレンドティー
  • フレーバーティー

種類によって味と香りが異なる紅茶には、単なる飲み物以上の価値があります。自分好みの紅茶に出会うと、ほっと一息つくティータイムは大切な時間になるでしょう。

この記事では、紅茶の選び方とともに24種類の紅茶を紹介します。好みやライフスタイルに合った種類を見つけ、日常に紅茶を取り入れてみましょう。

なお、カウネットで購入できるおすすめの紅茶は以下の記事で詳しく解説しています。

自分に合う紅茶の種類の見つけ方

あっさりしていて飲みやすいタイプや、深いコクがあって飲みごたえのあるタイプなど、さまざまな種類がある紅茶。多様な紅茶の中から自分好みの種類を見つけるために、以下のポイントを押さえましょう。

  • 味と香り
  • 飲み方
  • 合わせる食事・お菓子
  • 淹れ方
  • 飲む時間帯

味と香りで選ぶ

紅茶は種類によって味と香りが異なります。まずは紅茶をシングルオリジンティー・ブレンドティー・フレーバーティーの3種類に大きく分け、それぞれの特徴を掴んで自分好みの紅茶を見つけましょう。

【味と香りの特徴】

紅茶の種類 特徴
シングルオリジンティー ひとつの品種の茶葉を使用した紅茶。茶園のある地域の気候や栽培方法によって茶葉の味と香りが変わるため、さまざまな風味の紅茶がある。代表格は「ダージリン」「ウバ」など。天候の影響を受けるため、栽培された年によって味と香りが変わる、ワインのような性質がある。
ブレンドティー メーカーが2種類以上の品種(シングルオリジンティー)を組み合わせて作った紅茶。シングルオリジンティーは年によって味と香りが変わるが、ブレンド方法を調整することで毎年同じような味と香りを安定して表現できる。「イングリッシュ・ブレックファスト」「ロイヤル・ブレンド」などが有名。調合方法によって味と香りが変わるので、同じ名前のブレンドティーでもメーカーによって味が異なる。
フレーバーティー シングルオリジンティーやブレンドティーに、紅茶以外の香りをつけた紅茶。茶葉に果物や花、スパイスを混ぜた紅茶や、香料を噴きつけて茶葉に香り付けした紅茶などがある。「アールグレイ」が代表格。

紅茶らしい渋みや香りを楽しみたいなら、シングルオリジンティーがおすすめ。多くの銘柄があり、自分にあった紅茶が楽しめます。

飲みやすい紅茶を探しているなら、ブレンドティーがおすすめです。飽きの来ない定番の味に出会えます。

果物や花の香りが好きなら、フレーバーティーも選択肢のひとつ。香りの種類は豊富なので、好みにぴったりの紅茶が見つかるでしょう。

飲み方で選ぶ

紅茶の飲み方には、主に以下の4種類があります。

  • ストレートティー
  • ミルクティー
  • レモンティー
  • アイスティー

飲み方によって相性の良い紅茶の種類は異なります。好きな飲み方が決まっている人は、飲み方に合わせて紅茶を選んでみてはいかがでしょうか。

【紅茶の飲み方と相性の良い種類】

飲み方 方法 相性の良い紅茶
ストレートティー 紅茶に何も加えずそのまま飲む 茶葉本来の味わいが楽しめる飲み方。「ダージリン」「キーモン」をはじめ、ほとんどの紅茶はストレートで美味しく飲める。フレーバーティーはストレートで飲むのがおすすめ
ミルクティー 紅茶に牛乳を加えたり、牛乳を使って茶葉を煮出したりして飲む 牛乳を加えても紅茶の味が負けない「アッサム」など、味が濃い種類がおすすめ。「ロイヤルミルクティーブレンド」のように、ミルクティー用に作られたブレンドティーもある
レモンティー 薄くスライスしたレモンを紅茶にくぐらせ、香りを移して飲む 「キャンディ」「ニルギリ」などタンニンの少ない種類がおすすめ。タンニンとレモンのクエン酸が反応すると渋みが強くなる
アイスティー 熱湯で淹れた紅茶を冷やしたり、紅茶を水出ししたりして飲む 多くの紅茶はアイスティーでも美味しく楽しめる。紅茶の渋みが苦手な人には、冷蔵庫で冷やしながら時間をかけて抽出する水出しアイスティーがおすすめ。

上記のほか、ジャムや生姜、シナモンなどのスパイスを加えれば、オリジナルのフレーバーティーとしても楽しめます。おすすめは「アッサム」など風味の強い紅茶。ウイスキーやブランデーを紅茶で割り、カクテルにしても美味しいです。

食事やお菓子に合わせて選ぶ

相性の良い食べ物と飲み物を組み合わせる「ペアリング」を意識して、紅茶を選ぶのもおすすめです。

たとえば、味付けの濃い肉料理にはストレートのダージリンやジャワがよく合います。こってりした料理には、適度な渋みがある紅茶を合わせるとバランスが取れます。

ケーキなどの甘い洋菓子には、アールグレイのような柑橘系のフレーバーティーがおすすめです。甘いものが好きな人は、アッサムをミルクティーにすればお菓子と紅茶の両方の甘さを楽しめるでしょう。

和菓子には和紅茶が合います。和紅茶の繊細な香りは、和菓子の優しい甘みとよく調和します。緑茶に似た味わいの紅茶、ヌワラエリヤも和菓子に合うのでおすすめです。

淹れ方で選ぶ

紅茶は主に茶葉とティーバッグのどちらかで販売されています。

同じメーカーの同じ銘柄であれば、茶葉とティーバッグの中の茶葉は基本的に同じであり、味は変わりません。淹れ方によって適した種類が異なるので、ご自身のライフスタイルに合ったタイプを選びましょう。

【茶葉とティーバッグの特徴】

種類 特徴 メリット デメリット
茶葉 袋や缶にまとまった量の茶葉が入っている ・自分で茶葉の量を調節できる
・ティーバッグより安価な傾向がある
・茶葉の量を測る手間がかかる
・茶こしなどカップに茶葉が入るのを防ぐ道具が必要
ティーバッグ 1回で使用する分の茶葉が小さい袋に小分けにされている ・茶葉を測る手間がかからず気軽に紅茶を淹れられる
・持ち運びやすく、職場などでも紅茶を楽しめる
・茶葉の分量を自分で調節できない
・価格が割高な傾向がある

手軽に紅茶を楽しみたいなら、ティーバッグがおすすめ。本格的な紅茶を淹れてみたい人には、自分で量を調節できる茶葉がおすすめです。

飲む時間帯で選ぶ

紅茶を飲む時刻と体調に合わせて紅茶の種類を選ぶのもおすすめです。朝は目覚めを促す紅茶、夜は眠りを阻害しない紅茶を選びます。

朝の紅茶として特におすすめなのが「キーモン」です。まろやかな味わいと優雅な香りで、起き抜けの体に優しく染みわたります。

午後の眠たくなる時間帯にリフレッシュしたいなら、「アールグレイ」がおすすめ。柑橘系の香りが眠気覚ましに効果的です。 

夜寝る前に飲むなら、カフェインレスの紅茶がおすすめ。寝付けなくなるのを防ぐため、カフェインの入っていない紅茶を選びましょう。

なお、短い昼寝の前に飲むならカフェインの入った紅茶も有効です。カフェインを摂取してから30分程度で頭が冴えるので、昼寝のあと目が覚めやすくなります。

【番外編】オフィスでの来客時におすすめしたい紅茶

オフィスでお客さまに出す紅茶の種類を選ぶときは、飲みやすさを意識しましょう。癖が少なく飲みやすい紅茶として、ダージリンとセイロン、アールグレイをおすすめします。

ダージリンとセイロンは適度な渋みの紅茶で、癖が少なくどんな人にも受け入れられやすい特徴があります。お客さまのお好みでミルクやレモンのポーション、砂糖を加えても美味しく飲めます。

フレーバーティーなら、アールグレイがおすすめ。柑橘系のさっぱりした香りには、お客さまの疲れを癒したり、ストレスを和らげたりするリフレッシュ効果が期待できます。

紅茶の種類一覧|味と香りの早見表

代表的なシングルオリジンティー13種類について、味と香りやおすすめの飲み方を紹介します。各銘柄の渋みと香りの強さをまとめた下図も参考に、気になる紅茶を見つけましょう。

ダージリン|香り高い「紅茶のシャンパン」

インド北東部のダージリン地方で生産される「ダージリン」は、世界三大紅茶のひとつ。「紅茶のシャンパン」と呼ばれるほどの、芳醇な味わいと豊かな香りが特徴です。
どんなシーンにも合う定番の紅茶で、贈り物や来客用にも向いています。

ダージリンは収穫時期によって主に3種類に分けられ、味や香り、コクが異なります。

【ダージリンの種類】

種類 収穫時期 特徴
ファーストフラッシュ(春摘み) 3〜4月 新芽らしい新鮮な香りが楽しめる。収穫量が少なく希少性が高い
セカンドフラッシュ(夏摘み) 5〜6月 紅茶らしい渋みとしっかりしたコクがあり、バランスの良い味わい。ダージリンの香りを存分に堪能でき、「紅茶の女王」とも呼ばれる最高級品
オータムナル(秋摘み) 10〜11月 色味は濃くなるものの、渋みが柔らかく、まろやかな味わい。ファーストフラッシュ、セカンドフラッシュより穏やかな風味が好きな人におすすめ

フローラルかつフルーティーな香りが豊かなダージリン。
渋みが少なく飲み口が軽やかなため、、ストレートティーで紅茶本来の味わいを楽しむのがおすすめです。

【ダージリンの特徴】

産地 インド北東部、ダージリン地方
味わい 芳醇な味わいと爽やかな渋み
風味 花や果実に似た豊かな香り
色味 春摘みは淡いオレンジ、夏と秋摘みは真紅のようなオレンジ
おすすめの飲み方 ストレートティー、水出しアイスティー
おすすめの用途 どんなシーンにも合う。贈り物や来客用にも

アッサム|味が濃くミルクティー向き

インド北東部アッサム平原で生産される定番の紅茶のひとつ。はちみつや水あめにたとえられる強い甘みと、深い渋みが特徴です。濃厚で力強い風味があるため、ミルクティーによく合います。

アッサムの収穫時期は、3〜11月と長め。6〜7月に収穫されるセカンドフラッシュ(二番摘み)の茶葉は、アッサムの風味とコクがさらに強く出る傾向があります。

【アッサムの特徴】

産地 インド北東部、アッサム平原
味わい 強い甘みと深い渋み
風味 はちみつや水あめのような甘い香り
色味 赤みを帯びたオレンジ
おすすめの飲み方 ミルクティー
おすすめの用途 ミルクティーでリラックスしたい午後のティータイム

ニルギリ|香りが少なくブレンド向き

インド南部ニルギリ地方で生産されるニルギリは、風味が控えめな紅茶の品種。ブレンドによく用いられる品種のため、ダージリンやアッサムと異なり、ニルギリだけで消費者向けに販売されることはほとんどありません。

癖がなくどんな紅茶とも相性が良いため、ニルギリは多くのブレンドティーに使われています。単体で飲むときはレモンティーがおすすめ。紅茶の爽やかな香りと柑橘系の酸味がよく合います。

【ニルギリの特徴】

産地 インド南部ニルギリ地方
味わい 渋みが少なく飲みやすい
風味 花や果実のような爽やかな香り
色味 明るいオレンジ
おすすめの飲み方 ブレンドティー。単体ではレモンティーがおすすめ
おすすめの用途 夏場の暑い時期など紅茶を飲んでさっぱりしたいとき

ウバ|甘く刺激的な香り

スリランカ南東部のウバ高原で生産される紅茶です。セイロン(スリランカ)で生産される紅茶のなかで代表的な銘柄で、世界三大紅茶のひとつに数えられます。

産地のウバ高原は昼夜の気温差が激しく霧の発生しやすい地域。この気候のおかげで、紅茶にメントールのように刺激的な独特の香りが生まれます。

ウバフレーバーと呼ばれる風味を楽しむには、ストレートで飲むのがおすすめ。風味が強いので、ミルクティーもよく合います。渋みが気になる人は水出しアイスティーで渋みを抑えて楽しむとよいでしょう。


【ウバの特徴】

産地 スリランカ南東部、ウバ高原
味わい 爽やかで甘みがある、キレのある強い渋み
風味 メントールのように甘くて爽やかな刺激のある香り
色味 明るい真紅色
おすすめの飲み方 ストレートティー、ミルクティー、水出しアイスティー
おすすめの用途 こだわりの紅茶を飲みながらくつろぎたいとき

ヌワラエリヤ|淡い色と上品な香り

スリランカの山岳地域に位置するヌワラエリヤで生産される紅茶。スリランカの紅茶産地のなかで最も標高が高く、寒暖差も激しいため、タンニンの割合が高く渋みの強い紅茶です。

ハーブやミントを連想する爽やかな香りのヌワラエリヤ。香りの良さから「セイロンティーのシャンパン」とたとえられています。

紅茶を加工する際の発酵が進みにくく、緑茶に似た苦味があります。そのため、和菓子との相性も良く、もなかや羊羹とのペアリングもおすすめです。

【ヌワラエリヤの特徴】

産地 スリランカの山岳地帯、ヌワラエリヤ
味わい 緑茶に似た苦味がある
風味 ハーブやミントに似た爽やかな香り
色味 赤みのある鮮やかな茶色
おすすめの飲み方 ストレートティー
おすすめの用途 和菓子と紅茶を楽しみたいとき

ディンブラ|バランスが良い「紅茶の優等生」

スリランカ南西の高地ディンブラで生産される紅茶。癖が少なく、ほどよい渋みとほどよいコクがあり、バランスの取れた品種です。一般的にイメージされる紅茶をグレードアップしたような上品な味わいで、「紅茶の優等生」とも呼ばれています。

ほどよい個性がありつつ癖が強すぎないので、飲み方を選ばないのがメリット。ストレートで優等生らしい風味を堪能したり、ミルクティーで甘さを足して味わったり、さまざまな楽しみ方ができます。

【ディンブラの特徴】

産地 スリランカ南西の高地ディンブラ
味わい ほどよい渋みとコクがありバランスが良い
風味 紅茶らしい爽やかな香り
色味 紅茶らしい赤茶色
おすすめの飲み方 ストレートティー、ミルクティー
おすすめの用途 飲みやすいのでシーンを問わずおすすめ。初対面で好みがわからないお客さまにも出しやすい

キャンディ|クセがなく飲みやすい紅茶

セイロンティー発祥の地とされる、スリランカ中部キャンディ地方で生産される紅茶。ヌワラエリヤ、ディンブラより標高が低いため、渋みや香りが控えめで飲みやすいのが特徴です。

マイルドな味わいのため、普段紅茶を飲み慣れていない人や、紅茶の渋みが苦手な人にもおすすめ。ストレートティーやミルクティーなど、どんな飲み方にも合います。

【キャンディの特徴】

産地 スリランカ中部キャンディ地方
味わい 渋みが控えめでマイルド
風味 爽やかで控えめな香り
色味 オレンジに近い赤
おすすめの飲み方 ストレートティー、ミルクティー
おすすめの用途 紅茶に慣れていない人や渋みが苦手な人におすすめ

ルフナ|スモーキーな香り

キャンディよりも標高が低い、スリランカ南方の地域(ルフナ)で生産される紅茶。渋みも甘みも濃厚で、燻したようなスモーキーな香りも楽しめる、個性的な種類です。

加工の際に茶葉を強く発酵させて乾燥させるため、茶葉の色は黒色になります。そのため「ブラックリーフ」と呼ばれることも。紅茶の色は濃い茶色です。

日本ではあまり馴染みのないルフナですが、中東では人気があり、チャイティーによく使われます。紅茶自体の風味が強いので、ミルクティーがおすすめです。チャイティーを真似してシナモンや生姜などのスパイスをトッピングしても良いでしょう。

【ルフナの特徴】

産地 スリランカ南方
味わい 黒蜜のような甘さと濃厚な渋み
風味 いぶしたようなスモーキーな香り
色味 濃い茶色
おすすめの飲み方 ミルクティー
おすすめの用途 冬場などホットティーで体を温めたいとき

キーモン(中国)|東洋らしい蘭の香り

世界三大紅茶のひとつである、中国産のキーモン。中国の安徽省(あんきしょう)で生産される紅茶で、中国十大銘茶のひとつにも数えられています。日本での表記はキーモンのほか、キーマン、キームンと書くことがあります。

蘭やバラのような香りとスモーキーな風味が特徴で、渋みが控えめで甘みがある飲みやすい紅茶です。収穫時期は6〜9月ですが収穫量が少なく、価格も高め。最も品質の良い8月に収穫される茶葉は最高級品で、あまり市場に出回りません。

芳醇な香りとほのかな甘味を堪能するため、キーモンはストレートティーで飲むのがおすすめ。ジャスミンやバラのフレーバーティーとブレンドすれば、より華やかな香りを楽しめます。

イギリスでの人気も高く、イギリス王室で女王の誕生日を祝う紅茶としても有名です。


【キーモンの特徴】

産地 中国、安徽省(あんきしょう)
味わい 強い甘み、控えめな渋み
風味 蘭やバラの香り、独特なスモーキーフレーバー
色味 赤みを帯びたオレンジ
おすすめの飲み方 ミルクティー
おすすめの用途 お祝いごとや大切な来客時など特別なタイミング

ジャワ|クセがなくスッキリした味わい

インドネシアのジャワ島で作られる紅茶「ジャワ」は、すっきりと爽やかな風味が特徴で、一般的にイメージされる紅茶らしい味わいです。

癖が少なく渋みも強すぎないので、食事に合う紅茶としても知られています。ストレートティーは甘いスイーツにもよく合います。

【ジャワの特徴】

産地 インドネシア、ジャワ島
味わい 適度な渋み
風味 すっきりとして爽やか
色味 明るいオレンジ
おすすめの飲み方 ストレートティー
おすすめの用途 食事やスイーツとのペアリングなど、どんな場面でも合わせやすい

スマトラ|飲みやすくブレンド向き

インドネシア西部スマトラ島の北部で生産される紅茶。オーソドックスな風味が特徴で、主にブレンド用として生産されています。

癖が少なく飲みやすい点はジャワと似ていますが、ジャワよりも味が濃厚という特徴があります。ストレートティー向きのジャワに対し、スマトラはストレートティーにもミルクティーにもよく合います。

【スマトラの特徴】

産地 インドネシア、スマトラ島
味わい 癖が少なくほどよい渋み
風味 紅茶らしい爽やかな味わい
色味 黒みのある濃い赤
おすすめの飲み方 ストレートティー、ミルクティー
おすすめの用途 主にブレンド用のため単体で飲める機会は少ないが、癖が少ないため紅茶初心者におすすめ

ケニア|甘い香りでミルクティー向き

ケニアの紅茶の特徴は、まろやかな渋みと深いコク。カフェインの含有量が高めなので、目を覚ましたい朝に向く紅茶です。

ケニアの茶葉は、主にブレンドティーやティーバッグ使われています。

【ケニアの特徴】

産地 ケニア
味わい まろやかな渋みと深いコク
風味 すっきりと爽やかな風味
色味 澄んだオレンジ
おすすめの飲み方 ストレートティー、ミルクティー
おすすめの用途 目を覚ましたい朝

和紅茶(日本)|渋みが少なく爽やかな風味

紅茶は日本でも生産され、「和紅茶」と呼ばれています。海外の紅茶と比べて渋みが少なく、香りも控えめで飲みやすいのが特徴です。

和紅茶は日本茶の生産者がその経験を生かして作っているものが多く、甘みと渋みの共存やふくよかな旨みといった、日本茶の長所も兼ね備えています。ストレートで美味しく飲めるほか、和食や和菓子と合わせても楽しめます。

【和紅茶の特徴】

産地 日本
味わい 日本茶に似た繊細な甘みと渋み
風味 紅茶らしい爽やかさで控えめに香る
色味 明るいオレンジ
おすすめの飲み方 ストレートティー
おすすめの用途 和食や和菓子と一緒に楽しむのにおすすめ

ブレンドティーの種類

ブレンドティーは、2種類以上の茶葉を組み合わせた紅茶です。産地や収穫時期、茶園、品種が少しでも異なる茶葉の組み合わせであれば、すべてブレンドティーと呼ばれます。たとえばダージリンの紅茶でも、収穫時期や茶園が違うダージリンを混ぜた場合、ブレンドティーになります。

メーカーや紅茶専門店によって独自の配合があるブレンドティーは、シングルオリジンティーとは異なる味と香りが楽しめるのが魅力です。

また、シングルオリジンティーは天候によっても味が左右されるため、毎年風味が異なります。一方でブレンドティーは茶葉の組み合わせを調整するため、常に安定した風味となるのが魅力です。


【ブレンドティーの種類や特徴】

紅茶の種類 味わい 風味 ブレンド例 おすすめの飲み方
イングリッシュ・ブレックファスト 重厚感があるのに渋みが少なく、ほんのりとした甘みもある 気品のある強い香り アッサム、セイロン、ケニア ミルクティー
アフタヌーン・ブレンド マイルドかつスッキリとした味わい、ほどよい渋み 爽やかな香り ダージリンやアッサムをベースにセイロンなど他の茶葉をブレンド ・ストレートティー
・ミルクティー
ロイヤル・ブレンド 濃厚でコクのある味わい、渋みが少ない 甘めの香り アッサム、セイロン ・ストレートティー
ミルクティー

イングリッシュ・ブレックファスト|すっきり目覚める朝の紅茶

イングリッシュ・ブレックファストは、イギリスの朝食に欠かせない定番のブレンドティーです。現在は各メーカーがさまざまな茶葉をブレンドしているため、メーカーによって味と香りは異なります。

メインの茶葉にアッサムがあり、強いコクと香りが特徴です。特にミルクティーとの相性が抜群で、ミルクの甘さとアッサムの強い渋みがバランスよく調和します。朝食時の目覚めの一杯におすすめです。

アフタヌーン・ブレンド|午後のティータイムにおすすめ

アフタヌーン・ブレンドは午後の休憩時間に合うようにブレンドされた紅茶です。

イギリス発祥のアフタヌーン・ティーは、ダージリンやアッサムをベースに他の原産地の茶葉をブレンドするなど、各メーカーがお菓子に合う紅茶のブレンド方法を研究。

軽めの味わいで、ストレートティーとミルクティーのどちらとも相性が良い種類です。

ロイヤル・ブレンド|本場英国らしい上品な味わい

ロイヤルブレンドはイギリスで定番紅茶で、深いコクと濃厚な味わいが楽しめるブレンドティーです。

風味とコクの強いアッサムと爽やかなスリランカの茶葉をブレンドしたものが多く、ストレートで飲んでも甘さを感じられます。

濃厚でコクのある味わいと優雅な香りは、リラックスタイムや特別な日の1杯にぴったり。

渋みが少ないので、ストレートティーとミルクティーのどちらにも合います。

アールグレイ・アップルティー|果物の香りを楽しむ

果物の香りがついたフレーバーティーには、アールグレイやアップルティーなどがあります。
アールグレイは、柑橘系のベルガモットの香りをつけた紅茶。ダージリンなどと異なり、フレーバーティーのひとつです。メーカーやお店によって香りや味が異なるので、お気に入りのアールグレイを探すのもよいでしょう。

アップルティーは、りんごの香りがついた紅茶のこと。他にも、ピーチティーやマスカットティーなど、果物の香りがついたフレーバーティーは種類が豊富です。

フレーバーティーの種類

フレーバーティーは、シングルオリジンティーやブレンドティーに花や果物、キャラメル、スパイスなどの香りをつけた紅茶のこと。乾燥させた果物の皮・フラワーチップなどを茶葉に混ぜた紅茶や、果物から抽出した香料を茶葉に吹きかけて香りを移した紅茶などがあります。

リーズナブルなフレーバーティーは人工的に香り付けされたものが多く、手軽に楽しみたい人におすすめです。一方、紅茶専門店などで買える本格的なフレーバーティーの場合、香り付けに天然素材や天然香料を使用したタイプも見られます。

フレーバーティーは種類が豊富で、国内で購入できるものだけでも数えきれません。そのなかから代表的な銘柄を紹介するので、お好きな香りの紅茶を選んでみてください。

チャイティー・シナモンティー|独特のスパイス感

シナモンやクローブ、ジンジャーなどスパイスを使ったフレーバーティーもあります。代表的なものは、インド発祥のチャイティーです。

チャイティーは紅茶にカルダモン、シナモン、クローブなど複数のスパイスとミルクや砂糖を加えたもの。使用する茶葉に決まりはありません。

お湯ではなくミルクで煮出すので、深いコクのある味わいが楽しめます。スパイスによって身体が温まったり消化が促されたりする効果が期待できるため、疲れたときや寒い日に特におすすめです。

ほかにも、紅茶にシナモンを加えればシナモンティーに、生姜を加えればジンジャーティーになります。紅茶に好みのスパイスを入れるだけなので、家庭でも手軽に作れます。

ローズティー・ジャスミンティー|爽やかな花の香り

フラワーチップや花びらを茶葉に混ぜ、花の香りをつけたフレーバーティーもあります。
バラの香りがついたローズティーなどが有名です。

紅茶ではなく緑茶に香りをつけたジャスミンティーも、日本で普及しているフレーバーティーのひとつ。

桜や金木犀の香りをつけた紅茶も、メーカーが季節限定で販売することがあります。

なお、カモミールティーやローズヒップティーは「ハーブティー」の一種であり、紅茶ではありません。

ハーブティーは茶葉に香り付けしたお茶ではなく、ハーブを煮出して作る飲み物です。

キャラメルティー・バニラティー|スイーツのような甘い香り

フレーバーティーには、香料でスイーツの香りをつけた紅茶もあります。

キャラメルティーやバニラティー、チョコレートティー、ハニーティーなど種類も豊富で、甘い飲み物やスイーツが好きな人におすすめです。

紅茶の種類に関するよくある質問

ここからは紅茶についての気になる疑問を解消していきましょう。

人気の紅茶の種類

さまざまな種類の紅茶のなかから、特に人気のある紅茶を紹介します。紅茶選びに迷ったときの参考にしてみてください。

  • アールグレイ:柑橘系の爽やかな香り。ストレートとミルクのどちらでも美味しい
  • アッサム:深いコクがあり濃厚な味わい。ミルクとの相性抜群
  • ダージリン:爽やかな香りと上品な味わい。収穫時期による香りや味の違いを比べるのも楽しい
  • セイロン:癖がなく渋みが苦手な人も飲みやすい
  • ジャワ:癖がなく食事に合わせやすい

紅茶選びに迷っている人は、これらの人気がある紅茶から選んでみてはいかがでしょうか。
また、決まった銘柄しか飲まない人も、他の紅茶を試すヒントにしてみてください。

飲みやすい紅茶の種類

紅茶の渋みや苦味が苦手という人も少なくありません。
そんな人でも飲みやすい種類を紹介します。

  • セイロンティー:渋みの癖が少なく飲みやすい。ストレートティーやミルクティーなど、どんな飲み方にも合う
  • イングリッシュブレックファスト:ミルクと砂糖を加え、渋みの気にならないミルクティーにすると飲みやすくなる
  • フレーバーティー:果物や花の香りで渋みが気になりにくい

渋みが気になる人は、茶葉をお湯に浸す抽出時間を短くしてみてください。茶葉が長時間お湯に浸かると味が濃くなり、苦みも強くなります。

また、渋みが苦手な人には水出しアイスティーもおすすめです。茶葉を冷水に浸して抽出するため、苦みの少ない紅茶ができます。 

アールグレイとダージリンの違い

アールグレイは、紅茶にベルガモットの香りをつけたフレーバーティーです。ダージリンはシングルオリジンティーで、インドのダージリン地域で採れる茶葉全般を指します。ダージリンは茶葉そのもの、という違いがあります。

【アールグレイとダージリンの違い】

種類 分類 香り 味わい
アールグレイ 複数の茶葉をブレンドしたフレーバーティー ベルガモットの柑橘系の香り すっきりとした味わい
ダージリン インド北東部ダージリン地方の茶葉(シングルオリジンティー) フルーティーで爽快感のある、紅茶らしい香り 芳醇な味わいと爽やかな渋み

アールグレイとダージリンは、どちらも華やか香りを楽しめる紅茶です。

しかしアールグレイは複数の茶葉を組み合わせたベルガモットが香るフレーバーティーで、ダージリンは同じ茶園で栽培された単一の茶葉・シングルオリジンとなります。

ダージリンとアッサム、セイロンの違い

ダージリンとアッサム、セイロンはいずれもシングルオリジンティーです。
産地が異なるため、味わいや風味にも違いが生まれます。

【ダージリン・アッサム・セイロンの違い】

種類 産地 香り 味わい
ダージリン インド北東部・ダージリン地方 フローラルかつフルーティーな香り 上品なコクと爽やかな渋み
アッサム インド北東部・アッサム平原 芳醇で甘い香り 濃厚なコクと甘み
セイロン スリランカ フルーティーな香り ほんのりとした甘みと深みのある味わい

ダージリン、アッサム、セイロンの3種類は、紅茶初心者にも飲みやすい定番の紅茶でもあります。

ダージリンはすっきりと飲みやすく、アッサムはコクが深く、セイロンは渋みやコクのバランスが良い種類です。

アールグレイに似た紅茶は?

柑橘系の香りがアールグレイに似ているフレーバーティーには、オレンジ風味やレモン風味の紅茶があります。

また、アールグレイは人気があるため、アールグレイに似た味わいのブレンドティーやフレーバーティーを違う名前で販売しているメーカーもあります。

「アールグレイ・インペリアル」「アールグレイ・グランドクラシック」のように、商品名に「アールグレイ」を含む紅茶はアールグレイに似た風味が期待できます。

「レディグレイ」のようなバリエーションも同様です。

紅茶の等級・グレードとは?

紅茶の等級・グレードは品質の良し悪しではなく、茶葉のサイズや形状を表しています。

【紅茶の等級・グレード】

等級 読み方 茶葉のサイズ 特徴
OP オレンジペコー 7-11mm 細長く大型、芯芽を含む場合がある。しっかり蒸らすと香りが豊かになる
P ペコー 7-11mm 葉が太めでOPより短い
BP ブロークンペコー 2-4mm BOPより若干大きめの葉、中級品が多い
BOP ブロークンオレンジペコー 2-4mm 新芽を多く含む、蒸らし時間が短くても香りと味、色が出やすい
BOPF ブロークンオレンジペコーファニングス 1-2mm ティーバッグに多く使われている。ブレンドティーにも使われやすい。香りと味、色が出やすい
F ファニングス 1-2mm BOPFより小さめの葉
D ダスト 1mm以下 粉末状で葉のサイズが一番小さい。ホコリなどの意味ではない

茶葉のサイズや形状によって、紅茶の適切な抽出時間は異なります。

美味しい紅茶を淹れるためには茶葉のサイズと形状を揃える必要があるため、等級・グレードごとに分類します。

販売されている紅茶は等級・グレードが揃っており、パッケージをよく見ると「OP」「BOP」などの表記があります。

まとめ

この記事では、紅茶の種類について解説しました。ポイントは以下の3つです。

  • シングルオリジンティーは、産地によって異なる紅茶の個性を味わえる
  • ブレンドティーは、気候の影響を受けにくく安定した風味が期待できる
  • フレーバーティーは、花や果物など紅茶以外の香りも楽しめる

この記事をきっかけに、定番のダージリンやアールグレイだけでなく、初めて知った種類の紅茶にも挑戦してみてください。

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※掲載されている情報はカウネットが独自に制作しています。掲載内容や商品仕様に変動がある場合がありますので、最新の商品の詳細や価格については、カウネットサイト商品詳細ページよりご確認ください。