除草剤を使用する際には、雑草の種類や使用場所によって適している商品が変わります。
たとえば、すでに生えてしまっている雑草には茎葉処理型、これから生える雑草を予防したいなら土壌処理型がおすすめです。とはいえ、除草剤は種類も多く何を使っていいか分からない場合も多いでしょう。
そこで、今回は用途別のおすすめ除草剤を紹介します。除草剤選びに困っている人はぜひ参考にしてください。
除草剤のタイプは3種類あり、特徴や用途がそれぞれ異なります。
【除草剤のタイプと用途】
除草剤のタイプ | 特徴 | おすすめの場所 | 用途 | 効果が出るまでの時間 | 持続の時間 |
---|---|---|---|---|---|
茎葉処理型 | 茎や葉から薬剤が吸収され枯らす | ガーデニング予定地、枯らしたくない植物の近く | 生えている雑草を枯らす | 数日-1週間 | 持続性はない |
土壌処理型 | 薬剤が土壌に浸透し雑草の根から枯らす | 駐車場や空き地、植物を植える予定のない場所 | 雑草の繁殖を抑える | 1週間以上 | 約6ヶ月以上 |
ハイブリッドタイプ | 薬剤が葉だけでなく根から吸収され枯らす | 駐車場や空き地、植物を植える予定のない場所 | 雑草を処理しながら予防する | 数日-1週間 | 約6ヶ月以上 |
まずは除草剤の種類を確認し、用途に合ったタイプを選びましょう。
すでに生えている雑草を枯らすなら、葉茎処理型除草剤を使いましょう。液体タイプとも呼ばれる茎葉処理型は、撒くと薬剤が茎や葉から吸収されて草木を枯らしてくれます。
散布から約1週間ほどで雑草が枯れ始めますが、中には約2日で効果が表れる即効性のあるものも。生えている雑草や今すぐ雑草を枯らしたいときに役立ちます。
茎葉処理型には持続性がなく、定期的に除草する必要があるのがデメリット。薬剤は土に落ちると不活性化するため、生えてくる雑草を抑える効果はありません。
しかし、次に植える草木を枯らさず、ガーデニング前の処理としても使用可能です。
これから生えてくる雑草の予防ができるのが土壌処理型です。撒くと成分が土壌内に浸透し、雑草の根から吸収されて枯らしてくれます。
葉茎処理型と比べると効果は遅く、枯れるまでに1週間以上かかるものの、持続期間が長いのがメリット。約6ヶ月効果が持続するため、定期的に撒く必要がありません。
土壌に浸透するタイプであり、すでに生えている雑草には効果が薄くなっています。また、枯らしたくない植物の根がある場所には散布できないので注意しましょう。
今後生えてくる雑草を抑えたい場合や、頻繁に除草したくない場合には土壌処理型をおすすめします。
雑草の繁殖を抑えながら、すでに生えている草木にも使えるのがハイブリッドタイプです。
ハイブリッドタイプは葉茎処理型と土壌処理型両方の特徴を持っています。草木を枯らすだけでなく根からも薬剤が吸収されるため、生えてくる雑草の予防も可能です。
デメリットとしては、葉茎処理型や土壌処理型と比べると費用が高めなこと。しかし、多少コストがかかっても雑草の処理と予防が両方可能なハイブリッドタイプを使えば、人件費や作業時間の削減につながります。
長期的な除草コストを抑えたい場合は、ハイブリッドタイプがおすすめです。
除草剤は下記のように、使用場所によって使い分けるのがポイントです。
【除草剤のタイプと使用場所】
除草剤のタイプ | シャワータイプ | 希釈タイプ・粒状タイプ |
---|---|---|
使用場所 | 自宅の庭やコンクリートの隙間、外構ブロックまわりなどの 狭い場所 | 駐車場や空き地、道路などの 広い場所 |
ここからは、おすすめの除草剤を使用場所別に見ていきましょう。
コンクリートの隙間や狭い場所には、そのまま撒けるシャワータイプがおすすめ。自分で希釈する必要がないため、狭い場所にサッと撒きたい場合に向いています。
おすすめのシャワータイプ除草剤は、下記のとおりです。
駐車場や空き地など広い場所には、希釈タイプまたは粒状タイプがおすすめです。
希釈タイプは薄める必要があるものの、実際の容量が多く経済的。コスパが高く広い場所に撒くのに向いています。
ジョウロではなく噴霧器を使えば、広い場所でも手軽に撒くことが可能です。
希釈の量は枯らしたい雑草によって変わります。希釈タイプの除草剤を使用する際は製品ラベルや取扱説明書などを確認し、薬量と水量を調節するようにしてください。
たとえば「日産化学 ラウンドアップマックスロード」の場合、雑草による薬量と水量は下記の表からも確認できます。
出典: 製品特長 雑草別の使い方|ラウンドアップマックスロード)(閲覧日:2024/1/10)
希釈タイプの除草剤でおすすめなのは、下記のとおりです。
また、駐車場などできるだけ雑草を生やしたくない場所には、粒状タイプの土壌処理型を使っても。持続期間が長く、撒いておけば頻繁に除草する手間がなくなります。
粒状タイプでおすすめなのは、下記のとおりです。
土壌にダメージを与えたくない人や、子どもやペットのいる人の場合、できるだけ無害な成分を選びたいのではないでしょうか。
ここからは、環境に優しい除草剤をピックアップして紹介します。
土壌への安全性で選ぶなら、アミノ酸系除草剤がおすすめ。
グリホサートという成分でできたアミノ酸系除草剤は、環境に優しいのが特長です。雑草にかからず土に落ちた除草剤は不活性化し、その後微生物によって分解されるので、散布後も土壌に成分は残りません。
そのため、ガーデニング予定地や、近くに枯らしたくない草木がある場合にも適しています。
おすすめのアミノ酸系除草剤は、下記のとおりです。
食品成分配合の除草剤であれば、子どもやペットのいる家庭でも安心して使用できます。
安全性はもちろん、除草効果も期待できるのが食品成分配合の除草剤。商品によっては早くて5分で雑草が枯れて、効果が1.5か月持続するものもあります。
食品成分配合など、人や動物にも優しい除草剤では下記がおすすめです。
枯らしたい雑草が決まっている場合は、雑草の種類に特化した除草剤がおすすめ。家や会社にいつも同じ雑草が生えて困っている人は、ここからの内容を参考に選んでみてください。
スギナやドクダミなどの多年草には、根までしっかり枯らせる除草剤を選びましょう。
多年草は引き抜いても、土の下に茎や根が残っていると同じ場所からすぐに生えてきてしまいます。根まで枯らす土壌処理型の除草剤が効果的です。
また、すでに雑草が生えている場合は、枯らしながら予防もできるハイブリッドタイプの除草剤も適しています。
スギナやドクダミなどに使う除草剤のおすすめは、下記のとおりです。
ササやススキなど、イネ科の雑草も根が強い植物です。地上で見える部分だけを枯らしても根から再び成長するため、効果の強い除草剤を使うと良いでしょう。
ササやススキなどの処理におすすめの除草剤は、下記のとおりです。
芝に生えた雑草だけを取り除きたい場合は、選択性の除草剤を選びましょう。特定の植物を枯らすため、芝生に使用しても気になる雑草だけの処理が可能です。
選択性除草剤では下記をおすすめします。
コケには通常の除草剤を散布しても効果がありません。そのため、コケを枯らすには専用の除草剤を使う必要があります。
必ず「コケ除去」といった記載のある除草剤を選ぶようにしてください。
コケ除去ができるおすすめの除草剤は、下記のとおりです。
ここからは、除草剤を購入するときによくある質問にお答えします。
商品にもよりますが、土壌処理型の場合は撒いて6ヶ月以上効果が続きます。一方、茎葉処理型には持続性がありません。
ハイブリッドタイプは少々割高ですが、土壌処理型同様に効果が持続します。
除草剤には生えている雑草だけでなく、根から入ってほかの植物まで枯らしてしまうものもあります。隣家に隣接するような場所に撒くときは、植物に影響しないよう十分注意してください。
また、農薬登録のない除草剤は田畑の近くでは使用できません。除草剤に「農薬として使用することができない」「非農耕地用」などの表示がある場合、農耕地に限らず庭木や花など植物を育てている場所の近くでも使用禁止なので気をつけましょう。
シャワータイプなどの茎葉処理型は、使用後に雨が降ると薬剤が流れてしまいます。風が少なく天気が良い日に撒くのがポイントです。
土壌処理型は雨上がりなど、土壌に水分があるときに撒くと効果的。雑草が育ちすぎていると根も深く吸収されにくいため、生える前や20cm以下の草丈が低い段階で散布しましょう。
草が育っているときは草刈りをするか、茎葉処理型で枯らしてから土壌処理型を使ってください。
本記事では、用途や使用場所などから選んだおすすめの除草剤を紹介しました。ポイントは下記の3つです。
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