ラミネーターを選ぶときは、「ローラー数」「速度」「サイズ」「厚さ」「詰まり解消機能」をチェックしてから購入することをおすすめします。
ラミネーターは大事なカードや書類、写真などの汚れや破損を防ぐ便利なアイテムなので、オフィスや家庭で大活躍します。
しかし、ラミネーターはいろいろなメーカーから多くの機種が発売されているため、選び方に迷ってしまう人も少なくありません。
カウネットなら、豊富な商品の中から自分にあったラミネーターを購入することができます。
こちらの記事ではラミネーターの選び方やおすすめ商品、きれいに仕上げるポイントなどをまとめました。
ラミネーター選びで悩んだらこちらの記事を参考にしてみましょう。
ラミネーター選びのポイントは、以下の5つをチェックしてください。
業務用のラミネーターを探しているなら、「ウォームアップ時間」「ラミネート速度」が速い機種のほうが作業効率がアップします。
子どもの作品をきれいに保存したいなど家庭用で使うなら簡単操作で、軽くて収納できるコンパクトタイプが良いでしょう。
ラミネーターにはフィルムを圧着させるためのローラーがありますが、このローラー数で仕上がりの美しさが決まります。
ローラー数は2本タイプ、4本タイプ、6本タイプがあり、それぞれに特徴が異なります。
【ローラー数と特徴】
ローラー数 | 重さ | 仕上がり | 価格 | 使いやすさや用途 | おすすめしたい人 |
---|---|---|---|---|---|
2本タイプ | 軽量、軽々と持ち上げ可能 | 反りや波打ちになりやすい | 5,500-20,000円ほど | 手軽、家庭用 | ラミネーター初心者、子ども用、使用頻度が高い人 |
4本タイプ | やや軽量、片手で抱える | フィルムの反りや波打ちが少ない | 15,000-35,000円ほど | 厚みのあるフィルムやA3サイズに対応できる | ポスターなどをきれいに仕上げたい、収納場所がある |
6本タイプ | 重い、両手で抱える | 気泡や反り、波打ちなくきれいに仕上がる | 25,000-30,0000円ほど | 大きいサイズや厚みのあるものにも使える、業務用 | 仕上がりにこだわる、仕事用、置き場所がある |
2本タイプはラミネーター初心者にも使いやすい手軽なタイプで、4本や6本タイプと比べると価格が安くなっています。ローラー数が2本のため、軽くて持ち運びにも便利です。
4本タイプは2本タイプよりも反りや波打ちが少なく、きれいに仕上がります。
しかしローラー数が増えるので、持ち運びするには少し重くなっています。家庭用のラミネーターなら2本タイプか4本タイプが価格もサイズも丁度良いでしょう。
6本タイプはとにかく仕上がりにこだわる人や、業務用としておすすめです。重量があるので、持ち運びには不向きです。高品質を求めるなら、持ち運びやすさは手放しましょう。
業務用として使うなら、効率重視の機種を選択してください。
ラミネーターは立ち上げからラミネートできるまでの時間が長いため、使用できる状態になるまでの時間をチェックしましょう。
立ち上がりが遅い機種だと20分程度、速いものでは40秒とかなり異なります。
また、使用できるまでの時間だけでなく、加工できるまでの速度も確認してください。
ラミネート速度は遅い機種では200-300mm/分、仕事などで大量のラミネートを刷る場合には400mm/分以上のものが好ましいでしょう。
機種によって加工できるサイズが違います。そのため、加工したい用紙に合わせるか大きいものを選びましょう。
基本的に、販売されるラミネーターのほとんどがA3かA4サイズになっています。
A3サイズ対応のラミネーターはA4やはがき、名刺サイズなど、A3サイズよりも小さいサイズ全てに対応できます。
しかし、A3サイズを使うことがなければA4サイズ対応のもので十分活用できます。
【紙の種類とサイズと代表的な用途】
紙の種類 | サイズ | 用途 | おすすめのラミネーターの大きさ |
---|---|---|---|
名刺 | 91×55mm | 名刺、ショップカード、会員証 | カードサイズ対応、A4対応ラミネーター |
はがき | 100×148mm | はがき、ポストカード | A4対応ラミネーター |
B6(青年マンガや少年マンガの単行本サイズ) | 128×182mm | 手帳、卓上カレンダー | A4対応サイズ |
B5(教科書やノートサイズ) | 182×257mm | 教科書、ノート、ルーズリーフ、店頭ポップ | A4対応サイズ |
A4(雑誌や写真集、ビジネス文書サイズ) | 210×297mm | 一般的なコピー用紙やファイル用紙 | A4対応サイズ、A3対応サイズ |
A3(新聞紙1面サイズや大学ノート、楽譜の見開きサイズ) | 297×420mm | パンフレット、メニュー表、ポスター | A3対応サイズ |
ラミネートに使用するフィルムの厚みは、さまざまな種類があります。機種によって対応する厚みが異なるので、間違えないようにしましょう。
ラミネーターを購入前に機種のスペックを確認すると、最大厚の記載があるのでチェックしてください。
【ラミネートの厚みと用途】
ラミネートの厚み | 用途 | 仕上がり | 使える機種タイプ |
---|---|---|---|
100μm(0.1mm) | POP、掲示物、印刷物、カード、取扱説明書など | 一般的なラミネート | 卓上であれば基本的に使用可能、一般用 |
75μm(0.075mm) | POP、掲示物、印刷物など | 若干薄いので自立させるPOPなどには不向き | 100ミクロンが加工できるタイプであればOK、一般用向け |
150μm(0.15mm) | メニュー表、カードなど | 厚手で手持ちしやすい | 加工できない機種もあるので要確認、一般・業務用向け |
250μm(0.25mm) | POP、プレートなど | 自立可能で下敷きほどの厚みがある | 対応機種が限られている、業務用向け |
350μm(0.35mm) | 看板、POP、プレートなど | かなりの厚みがあり、プラスチック板のような仕上がり | 業務用のなかでも限られた機種、業務用向け |
ラミネーターはフィルムが詰まって出てこないといったハプニングで困る人が多いので、逆回転できる「リバーススイッチ(逆回転ボタン)」があると安心です。
リバーススイッチはボタンを押すとゆっくりと詰まったフィルムが戻ってきます。また、リバーススイッチ以外にオープンレバー(フリーレバー)があると、ローラーの感覚を開けてフィルムを取り出すこともできます。
フィルムの詰まり方にもよりますが、ローラーに巻き付いてしまった場合にはオープンレバーよりも、リバーススイッチのほうが詰まったフィルムが取り出しやすいのでおすすめです。
リバーススイッチもオープンレバーもない機種で詰まってしまうと、販売元やメーカーに問い合わせて相談するしかありませんので、注意しましょう。
ここからはラミネーターのおすすめ8機種を紹介します。業務用は効率の良さ、フィルムの厚さが150?m以上に対応しているものを選びましょう。
家庭用のラミネーターは100?mから150?mで、コンパクトタイプを選ぶと価格も押さえられ、置き場所にも困りません。
立ち上がりが早くすぐに作業に取り掛かることができ、4本ローラーが反りや波打ちもなくきれいにラミネートできます。
4本ローラーのため軽くはないですが、6本よりも軽いため片手で抱えられる重さになっています。
リバーススイッチ機能もあるので、詰まったときも対処可能。
価格と機能のバランスが良く、先生が自宅でラミネート作業するのにも使いやすくなっています。
重量 | 約3.1kg |
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対応用紙サイズ | A3 |
対応のフィルム厚さ | 75μm・100μm・150μm |
最大ラミネート厚 | 0.6mm(フィルムと原稿を合わせた厚み) |
最大ラミネート幅 | 320mm |
ウォームアップ時間 | 約35秒(室温25℃、75μ薄紙モードの場合) |
立ち上がり時間約48秒、加工速度はA4用紙1枚約12秒と起動から加工完了までが約1分と作業効率アップにもおすすめです。
4本ローラーで仕上がりもきれい、紙やフィルムの厚みによってスピードが変更できる速度調整機能が搭載されています。
フィルムの詰まりは自動で逆回転するオートリバース機能で解消可能です。詰まりの原因となる大きすぎる余白はブサーでお知らせしてくれます。
短時間でたくさんの加工が可能、作業効率も良く、置き場所にも困らないため業務用としておすすめです。
重量 | 約5kg |
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対応用紙サイズ | A3まで |
対応のフィルム厚さ | 最大250μm |
最大ラミネート厚 | 0.8mm |
最大ラミネート幅 | 325mm |
ウォームアップ時間 | 約48秒 |
加工速度 | 12秒(A4用紙) |
その他機能 |
|
立ち上がりまで最短30秒、加工速度はA4用紙1枚約9秒の高速タイプです。
高速タイプながら、6本ローラーで美しく加工。フィルム厚も75μmから250μmまで対応しています。
フィルムの厚さを自動感知して温度調整してくれるので、面倒な設定も不要です。
詰まり対策にリバーススイッチとオートリバース機能があり、手動で逆回転できるだけでなく一定時間経過すると自動的にリバースしてくれます。
メンテナンスのタイミングを知らせてくれるクリーニングお知らせ機能搭載、付属の専用クリーニングシートで美しい仕上がりを保ちます。
熱が冷めるまでの変形を防ぐサポートトレイも付属、高性能機種としておすすめです。
重量 | 約7kg |
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対応用紙サイズ | A3まで |
対応のフィルム厚さ | 75μm-250μm |
最大ラミネート厚 | 0.75mm |
最大ラミネート幅 | 317mm |
ウォームアップ時間 | 約30秒 |
加工速度 | 9秒(A4短編とじ、75μmフィルム使用時) |
その他機能 |
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シンプル機能で十分、というならこちらの家庭用ラミネーターがおすすめです。
2本ローラーでもA3サイズ、150μm対応で使いどころの多い機種になっています。
フィルムが詰まったときはレバーを作動させるとローラーの回転が止まり、フィルムを取り出すことができるようになっています。
温度コントロールスイッチ付きで厚みのある紙にも対応、60分未使用の場合は自動でスリープモードになるオートオフ機能も搭載です。
重量 | 約2.3kg |
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対応用紙サイズ | A3まで |
対応のフィルム厚さ | 75μm-150μm |
最大ラミネート厚 | 0.6mm |
最大ラミネート幅 | 320mm |
ウォームアップ時間 | 約5-7分 |
加工速度 | 60秒(A4用紙) |
その他機能 |
|
対応フィルム厚が75-250μmと幅広く、自動で厚みを感知して速度調整するラミネーターです。
1分間で最大6枚加工ができ、A4加工なら最短9秒と作業効率もアップします。
6本ローラーで仕上がりもきれい、オートリバース機能搭載で一定時間フィルムが出てこなかった場合は自動的にリバースしてくれます。
大きな余白があればブザーとランプでお知らせ、詰まりの原因を取り除く便利機能も搭載しています。
スピードや効率重視の業務用におすすめです。
重量 | 約4.3kg |
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対応用紙サイズ | A4まで |
対応のフィルム厚さ | 75μm-250μm |
最大ラミネート厚 | 1.0mm |
最大ラミネート幅 | 307mm |
ウォームアップ時間 | 約60秒 |
加工速度 | 約9秒(A4用紙) |
その他機能 |
|
使用するフィルムの厚さを選ぶだけのシンプル&簡単設定で使いやすいラミネーターです。
温度設定は3段階+コールドの設定が可能なほど、コンパクト&スリムでA3サイズにも対応しています。
スイッチオンから加工開始までは最短60秒です。
ラミネートの反りを防止するサポートアームや、移動するときに持ちやすいキャリーハンドルなど細かなサポート機能も特徴的な機種となっています。
重量 | 約3.0kg |
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対応用紙サイズ | A3まで |
加工速度 | 約60秒(A4用紙) |
軽量で移動させやすく、きれいに加工できる家庭用におすすめのラミネーターです。
4本ローラーで反りや波打ちなどの失敗を軽減し、より高画質で美しい仕上がりを求める人に適しています。
加工されたラミネートを支えるトレーは取り外し可能、コンパクト設計で収納場所も取りません。
オートリバース機能があり、一定時間フィルムが出てこなかったら自動的にリバースする機能を搭載。さらに、手動のリバースボタンもあります。
重量 | 約3.5kg |
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対応用紙サイズ | A3まで |
対応のフィルム厚さ | 100μm-150μm |
最大ラミネート厚 | 0.6mm |
最大ラミネート幅 | 320mm |
ウォームアップ時間 | 約2分 |
加工速度 | 約56秒(A4用紙) |
その他機能 |
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ポストカードや写真、名刺、カード類など、はがきやそれより小さいサイズのラミネートしかしない人にはこのお手軽サイズがおすすめです。
軽量でコンパクト、持ち運びもしやすく、置きっぱなしでも収納する場合でも場所を取りません。
機能もシンプルで使いやすく、小さいサイズ専用なので2本ローラーでも反りや波打ちなどの失敗も少なくなっています。
重量 | 約0.89kg |
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対応用紙サイズ | A6まで |
対応のフィルム厚さ | 75μm-150μm |
最大ラミネート厚 | 0.6mm |
最大ラミネート幅 | 非掲載 |
ウォームアップ時間 | 約2分30秒 |
加工速度 | 非掲載 |
その他機能 | なし |
ラミネーターのフィルムは大きさや厚みなど種類がたくさんあります。
用途に合わせたフィルムを使えば効率的にラミネートすることも可能です。そのため、ここではおすすめのフィルム4つをご紹介します。
波打つ、気泡が入る、白く濁るなどラミネートが上手くいかないときは以下の4つのポイントを抑えてください。
失敗なく綺麗にラミネートするコツを紹介するのでチェックしておきましょう。
ラミネーターは紙やフィルムの厚みによって適した温度を選ばなければ、気泡や波打つなどの失敗に繋がります。
ラミネーターは、完全に温まってから使うようにしましょう。機種によっては適正温度になると、音や光でお知らせしてくれるタイプもあります。
適正温度になった状態でも連続使用する場合には温度の低下に気をつけましょう。ラミネートして波打つときは温度が高すぎる、白く濁るのは温度が足りない状態です。
白く濁った直後なら、もう一度通すことでクリアに仕上がるでしょう。
それでも濁るときはローラーが汚れている可能性があるのでクリーニングしてください。
ローラーにゴミやホコリが付いているとそれらが邪魔をして熱が伝わりにくくなるため、クリーニング用のペーパーを通して汚れを取り除きます。
白く濁ってしまう前に定期的に掃除しておくことも大切です。
インクジェットプリンターで印刷したものは、印刷直後はインクが乾いていません。その状態で印刷すると、しわになりやすいので注意してください。
また、印刷物に対してフィルムが薄すぎるのもしわの原因になります。印刷物をラミネートする場合には、しっかりと乾燥させてから加工しましょう。
加工したい紙がフィルムよりも小さい場合は注意してください。余分なフィルム部分が多いとフィルムが膨れ上がり、気泡が発生しやすくなります。
だからといって、加工前にフィルムをカットするとローラーの故障の原因になるのでやめましょう。
余分が多い場合には捨て紙を挟んで加工、仕上がり後にいらない部分を切り取ります。
フィルムは入れる向きがあり、間違えると気泡や波打ち、詰まりなど故障の原因になります。
フィルムをラミネーターに通すときは、必ず閉じている辺から通すようにしましょう。
フィルムの向きを間違えて気泡や波打ちなどの失敗だけならやり直しができますが、詰まりや巻き込みなどで故障した場合には有償修理になるので気をつけてください。
この記事ではラミネーターの選び方とおすすめ機種、ラミネートフィルムなどについて紹介しました。
ポイントは以下の3つです。
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