オフィスで大掃除を行う場合、家庭より入念な準備が必要です。人数が多くフロアも広いため、用意が不十分だと掃除できない箇所が残ったり、手持ち無沙汰になったりする社員も出てくるかもしれません。
とはいえ、何から準備すればいいのか悩んだり、そもそも大掃除を行う必要があるのか疑問を持っていたりする方もいるでしょう。
実は労働安全衛生規則により、オフィスでは半年に1度以上の大掃除が義務付けられています。定期的に発生するからこそ、パターン化すればのちのち楽に進めることが可能です。
本記事では、大掃除の当日までに準備しておくことや、スムーズに進めるコツも紹介します。さらに、場所別の掃除法やおすすめの掃除道具も紹介しているので参考にしてください。
オフィスの大掃除を進める際は、最初に全体の流れをつかんでおくことが大切です。掃除の基本となる順番や、当日までに整えておきたい準備が把握できていると、作業がスムーズに進みます。
まずは、効率よく大掃除を行うための流れから確認しましょう。
大掃除は段取りが重要です。以下の5つのステップを意識すると、広いオフィスでもムラなく進められます。
STEP1:不要なものを減らす
はじめに、掃除の妨げになる不要品を処分します。物が減るだけで、見える範囲も掃除しやすくなります。
STEP2:ホコリを落とす
棚の上やパーテーションなど、高い場所のホコリを落としておきます。先にホコリを取っておくと、次の拭き掃除がラクになります。
STEP3:汚れを落とす
デスクの手あかや、給湯室の油汚れなど、場所に合わせて洗剤を使い分けて汚れを落とします。
STEP4:仕上げの拭き掃除
乾拭きや除菌シートで仕上げを行います。細かいところを整える工程です。
STEP5:最後に床を掃除する
落ちたホコリや汚れは床にたまるため、最後に掃除機やモップで仕上げましょう。
これらのステップを順番に進めると、作業の重複がなくなり、効率が高まります。
オフィスの年末大掃除を行う際は、当日に向けて以下の手順で準備を進めましょう。
以下では、それぞれの手順やポイントを詳しく紹介します。
はじめに、大掃除を行う場所と必要な道具をまとめて、チェックリストを作ります。
一覧化しておくと、当日に道具が不足して作業が止まってしまったり、特定の場所の掃除を忘れてしまったりする事態を防げます。
また掃除が終わった場所からチェックを入れていけば、当日の進行状況の把握も可能です。記事の後半ではチェックリストも用意しているので、参考にしてください。
掃除の全体像が見えたら、大掃除の日時を決めて社内に通知します。
持ち主がわからないゴミの処理や、普段掃除をしない場所までキレイにするためには人員が必要です。可能な限り全員が参加できるように早めに連絡をして、予定をあけてもらいましょう。
また、大掃除をすると粗大ゴミが大量に発生する場合があります。スケジュールを立てる段階で、ゴミの回収日や、すぐに捨てられないときの仮置き場所の確認も進めましょう。
次に、掃除の担当者と責任者を決めます。まずは部署などの単位で掃除場所を割り当ててください。
各掃除場所を実際に清掃する人と、全体の進捗を確認する人を明確にしましょう。広いオフィスの場合は、フロアごとに責任者を置くのもおすすめです。
また、当日までの掃除道具を用意する係や、ゴミの引き取り業者とやり取りする係など、掃除担当者以外の係も割り当てておきましょう。
最初に作った掃除のチェックリストをもとに、掃除道具や洗剤を揃えます。
各場所の担当者がそれぞれ備品を購入すると、重複して無駄に経費を使う恐れがあります。各場所の担当人数や必要なものを俯瞰し、代表者がまとめて発注しましょう。
事前準備をしていても、当日の状況次第では進みが悪い可能性もあります。そこで、大掃除当日に作業をスムーズに進めるためのコツを4つ紹介します。
まずは、掃除を始める前に不用品を捨てましょう。必要かどうかわからないものをどけながら掃除をするとはかどりません。
大掃除前日までに、個人で捨てられるものは廃棄しておくのがおすすめです。持ち主が不明のものは、「大掃除当日に持ち主が現れない場合は破棄します」などと全体で周知するといいかもしれません。
引き継ぎを重ねるうちに持ち主不明の不用品が発生するオフィスも多いので、大掃除の機会を活用して片付けましょう。
物が散らかった状態だと、掃除の手が止まったり、効率が落ちてしまいます。
あわせて、換気をして空気を入れ替えておくと、ホコリがこもりにくく、気持ちよく作業ができます。さらに、椅子や段ボールなどの大きなものをあらかじめ移動させておくと、掃除をする導線が確保できます。
事前にしっかり準備をしておくことで、大掃除当日の負担を減らせます。
掃除は上から下、奥から手前に進めるのが基本です。ホコリなどの汚れは上から下へ落ちるため、先に上を掃除しておいたほうが二度手間になりません。また、奥から手前に掃除をすると、既に掃除した場所を再度触ることなく、掃除が完了します。
例えば、オフィスの場合は、天井や照明などの高いところからはじめ、次に棚やデスク、最後に壁や床の順で掃除するといいでしょう。
広いオフィスでは、漠然と掃除をすると時間が足りなくなってしまうため、場所ごとに作業時間を区切りましょう。
一箇所に集中し過ぎず、設定した時間内に作業を終えるよう意識すると、全体をバランスよくキレイにすることができます。
オフィスの大掃除では、汚れの種類に合わせて適切な洗剤や道具を使うことが大切です。汚れによって落とし方が大きく変わるため、効率よく進めるためにも、事前に使い分けを知っておきましょう。
以下では、オフィスでよく見られる汚れに対して、どの洗剤や道具が適しているのかを一覧で紹介します。
| 汚れの種類 | 特徴 | 適した洗剤・道具 | 使用時のポイント |
|---|---|---|---|
| ホコリ | 棚や天井、機器周りにたまりやすい | ハンディモップ、ウェットシート | 先にホコリを落としてから拭き掃除に進む |
| 手あか・皮脂汚れ | デスク・ドアノブ・スイッチなどで発生 | 中性洗剤、ウェットティッシュ | 除菌も同時に行えるタイプがおすすめ |
| 油汚れ | 給湯室や共有スペースに付着しやすい | 重曹スプレー、油汚れ用洗剤 | こびりつきには重曹ペーストを使う |
| 水あか | 蛇口やシンク周りにできやすい | クエン酸、水あか専用洗剤 | クエン酸スプレーを浸け置きすると落ちやすい |
| カーペットのシミ | 飲み物のこぼれや足跡が原因 | シミ取り用洗剤、ブラシ | こすりすぎると広がるため、部分的に処理する |
| ガラスのくもり・手あか | 窓・パーテーションに付着 | ガラスクリーナー、マイクロファイバーふきん | 拭き筋が残らないよう、最後は乾拭きで仕上げる |
オフィスは場所ごとに汚れの傾向が違うため、必要な道具をあらかじめそろえておくと当日の作業が止まらず、スムーズに進みます。特に、油汚れや水あかは通常の拭き掃除では落ちにくいことがあるため、専用の洗剤を準備しておくと安心です。
ここからは場所別に具体的なおすすめの商品をみていきましょう。
ここからは、場所別にどう掃除すればいいかを紹介します。掃除に便利なグッズも合わせて紹介するので参考にしてください。
受付や来客スペースのある来客フロアの主な汚れはホコリです。頑固な汚れや油などが蓄積するケースは少ないので、通常の掃除用品を使います。
来客の印象を左右する場所なので、念入りに掃除しましょう。
まずはハンディモップを用いて、棚やエアコンの上、壁などの汚れをさっと落とします。
そのうえで、雑巾やウェットティッシュで拭き上げていきます。ホコリがこびりついている場合は、掃除用洗剤をスプレーしてから磨くとキレイに落ちます。
壁や棚の掃除が終わったら、最後に床に掃除機をかけて完成です。カーペットに飲み物などのシミができている場合は、シミ取り用の洗剤を使って取り除きましょう。
給湯室の掃除をするときに注意したいのが、油汚れです。油を含んでいる場合、水で濡らすだけではなかなか汚れが落ちません。
油汚れの対策には、重曹を使用するとキレイに落ちます。重曹をお湯に溶かしてスプレーを作り、ふりかけましょう。また頑固な汚れには、重曹を少量の水で溶き、直接汚れに乗せてこすります。重曹は、換気扇の汚れにも有効です。
その他、シンクの汚れはマイクロふきんで拭き取り、磨きましょう。
トイレ掃除は便器から行います。トイレ用洗剤をかけて、便座はしっかり拭き上げ、便座裏も忘れずにブラシで磨きましょう。
尿石による黄ばみや黒ずみは落とすのが大変なので、トイレ専用の洗剤を用意しておくと便利です。なお、普段から掃除担当を決めておくと頑固な汚れになりにくいでしょう。
また、普段の掃除でなかなか手が回らないタンクの中も、大掃除の際にキレイにしておくといいです。タンクを掃除する場合は、お掃除シートや中性洗剤をつけた雑巾などで表面の汚れを落とし、ブラシで中の細かい部分を磨きます。
床は、デッキブラシなどでこすり、飛び散った尿がついたままにならないようにします。
窓ガラスや網戸は、水拭きをしたあとに乾拭きで仕上げます。ガラス用のクリーナーをスプレーし、拭き取っていきましょう。広範囲で清掃作業後の水分除去をするなら、水切りも有効です。
網戸は乾いた状態で汚れを落とし、スポンジと雑巾で洗うとキレイになります。また、サッシも忘れずに掃除しましょう。掃除機やブラシを使ってホコリを落とすと簡単に仕上がります。
PCやプリンタなどの精密機器は電源を切り、クリーナーを使って優しく拭き取ります。
ふきんを使う場合は、次亜塩素酸ナトリウムや消毒用アルコールを含ませた水に入れ、固く絞ってからふきとります。
濃度が濃いと変色や変形を起こす可能性があるため、専用クリーナーの使用がおすすめです。
また、キーボードのスキマなどの細かいところに入った汚れを出すにはエアダスターが便利です。
デスク周りの掃除は、机の上の不必要なものをなくしてから手をつけると、スムーズに終わります。ものを減らしたら、卓上用の掃除機で細かなホコリを落としましょう。
大まかに汚れを落としてから、シートクリーナーや雑巾で拭き上げます。
事務所側のカーペットやフローリングは、まず掃除機をかけて表面のホコリを落としましょう。そのうえで付着している汚れは、アルカリ電解水入りのスプレーをかけてフロアモップで落とします。
カーペットフロアには粘着ローラー、フローリングにはフロアワイパー、ビニール床にはモップなど、床の材質に合わせた掃除道具を用意するのがポイントです。
大掃除を計画どおりに進めるためには、事前にチェックリストを用意しておくと便利です。掃除する場所や必要な道具を一覧化しておくことで、当日に作業が滞ったり、掃除し忘れが出たりするのを防げます。
ここでは、大掃除を始める前に確認しておきたい項目と、場所別にチェックしたいポイントを紹介します。
大掃除当日を迎える前に、以下の項目を確認しておきましょう。
あらかじめ整理しておくことで、大掃除のスタートがスムーズになります。
オフィスはスペースごとに汚れの種類や注意点が異なります。各場所のポイントを押さえておくと効率よく進められます。
来客フロア
給湯室
トイレ
窓ガラス・網戸
PC・プリンタ周り
デスク周り
カーペット・フローリング
大掃除では、普段あまり意識しない場所が後回しになってしまいがちです。以下のような箇所は汚れが蓄積しやすいため、忘れずに掃除しましょう。
照明器具のホコリ落とし
高い位置にあるため汚れを見落としがちですが、ホコリがたまると照度が落ちる原因になります。
エアコンのフィルター掃除
フィルターにホコリが詰まると風量が弱くなり、消費電力にも影響があります。大掃除のタイミングで清掃しておきましょう。
パーテーションの上部
目につかない高さにホコリがたまりやすいため、モップで落としておきます。
ドア・スイッチパネルの手あか
毎日触れる場所なので汚れが蓄積しやすいポイントです。
これらをチェック項目に含めておくと、抜け漏れのない大掃除が実現できます。
大掃除が終わったあとは、清潔な状態を長く保つための仕上げ作業や、次回の大掃除をラクにするための準備をしておくと便利です。掃除道具の手入れや収納方法を見直すことで、日常の清掃がしやすくなり、汚れが溜まりにくい環境づくりにもつながります。
ここでは、大掃除後に行っておきたいポイントを紹介します。
大掃除で使用した道具は、そのまま放置してしまうと次に使うときに汚れが落ちにくくなったり、性能が低下したりしてしまいます。使用後はしっかり手入れをしておきましょう。
モップや雑巾などの布類は、汚れを十分に洗い流して乾かします。湿ったまま収納するとニオイやカビの原因になるため、しっかり乾燥させることが大切です。
またブラシ類は、水洗いしたあとに毛先を整えて乾燥させます。洗剤のスプレーボトルや、使い切らなかった洗剤は汚れを拭き取り、次も使いやすい状態にしておきましょう。
掃除道具を使いやすいように保管しておくと、日常の清掃がしやすくなります。大掃除で使った道具をあらためて見直し、「どこに置けば取り出しやすいか」を整理しておきましょう。
頻繁に使うウェットシートやモップは取り出しやすい位置にまとめ、洗剤類は種類がわかるようにラベリングしておくと便利です。必要以上に道具が散らばらないよう、収納場所を決めておくこともポイントです。
こうした工夫をしておくと、大掃除のたびに道具を探す手間が省け、作業時間の短縮にもつながります。
せっかく大掃除でキレイになったオフィスも、日常的な清掃が行き届いていないと、すぐに汚れが目立ってしまいます。次の大掃除をラクにするためにも、普段から負担にならない範囲で仕組みを整えておくと効果的です。
例えば、デスク周りの簡単な拭き掃除を週に1回行う、給湯室の油汚れはこまめに処理するなど、場所ごとに小さなルールを決めておきます。また、共有部分に除菌シートやハンディモップを常備しておくと、気になったときにすぐに掃除ができます。
これらの積み重ねによって、大掃除の負担が軽減され、オフィス全体の衛生状態を保ちやすくなります。
オフィスの大掃除を成功させるコツは事前準備にあります。役割担当やスケジュールを決め、しっかりと道具を揃えておけば失敗を防げるでしょう。
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※掲載されている情報はカウネットが独自に制作しています。掲載内容や商品仕様に変動がある場合がありますので、最新の商品の詳細や価格については、カウネットサイト商品詳細ページよりご確認ください。