2023年の道路交通法改正により、アルコールチェッカーの導入が義務化されました。その流れも相まって、タニタやアイリスオーヤマなどさまざまなメーカーが、家庭用から業務用までいろいろなアルコールチェッカーを販売しています
価格帯も幅広く、一見するだけではどれを選んだらよいか分かりにくいでしょう。
アルコールチェッカーを選ぶためには、センサーの違いや協議会認定商品を知ることが大切です。精度の低い商品を選んでしまうと、アルコール以外の食べ物などに反応してしまう恐れもあります。
本記事では、おすすめのアルコールチェッカーを用途別にピックアップしました。
また、カウネットで売れ筋の商品も一覧表で紹介するので、必要な機能を備えたアルコールチェッカーが見つかりやすいでしょう。
どのようなアルコールチェッカーを選んだらよいか分からないという人は、選び方も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
引用:運送業の点呼記録表と車両イメージ|写真AC(閲覧日:2024/7/16)
もともとアルコールチェックが義務付けられていたのは、事業用自動車、いわゆる緑ナンバーの運転者に限られていました。
しかし、2021年6月に起きた白ナンバーのトラックによる飲酒運転事故をきっかけに、自家用の自動車にもアルコールチェックの義務化が拡大。
加えて、2023年12月に施行された道路交通法改正により、目視だけでなく、検知器によるアルコールチェックが義務付けられました。
事業所に設置された安全運転管理者が、検知器を用いて運転の前後に運転者のアルコールチェックを行い、その結果を1年間記録・保存する必要があります。
安全運転管理者の設置要件
酒気帯び運転として違反になるのは、呼気中のアルコール濃度が0.15mg/L以上の状態で車を運転した場合です。アルコールチェッカーによっては基準値を超えた場合、ブザーやライトで知らせてくれるものもあるので、そのような商品を選択し活用しましょう。
アルコールチェッカーの一般的な使用方法
まずは、高精度なセンサーを採用しているおすすめアルコールチェッカーを4つご紹介します。
【高精度アルコールチェッカー4選】
| 商品名 | ビットストロング アルコールチェッカー |
フィガロ技研 アルコールチェッカーフーゴスマート |
コンテック growfreeアルコールテスター |
JVCケンウッド 電気化学式ガスセンサー搭載アルコール検知器 |
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| 測定方法 | マウスピース式 | ストロー式 | マウスピース式 | ストロー式 |
| センサー種類 | 燃料電池式 | 燃料電池式 | 燃料電池式 | 燃料電池式 |
| センサー寿命 | 500回または1年(交換可 | 約10,000回または購入から1年 | 約2,500回または購入から1年 | 約10,000回または購入から1年 |
| メーカー名 | ビットストロング | フィガロ技研 | コンテック | JVCケンウッド |
| 協議会認定商品 | 〇 | 〇 | 〇 | |
| 測定開始までの時間 | 不明 | 約3秒 | 不明 | 不明
※スマホ連携が必要 |
| アルコール濃度測定範囲 | 0.000−2.000mg/L | 0.00mg/Lから1.00mg/L | 0.000mg/Lから1.000mg/L | 0.00mg/Lから1.00mg/L |
| 詳細 | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る |
国家公安委員会の定める仕様に準拠したアルコールチェッカーです。アルコール判別性能が高い燃料電池式のセンサーを採用。過去20回分の測定結果が保存可能ですので、あとからデータを確認する場合にも便利です。
| 電源 | 単4形アルカリ乾電池×1本 |
|---|---|
| 測定範囲 | 0.000mg/Lから2.000mg/L |
| 重さ | 89g |
アルコール判別性能が高い燃料電池式センサーと、呼気の吹き込み状態を感知する圧力センサーのダブルセンサーを搭載している高精度アルコールチェッカーです。
約10,000回の測定可能な耐久性の高いセンサーのため、複数人で使用する場合におすすめ。
測定方法は吹き込みやすいストロー式で、市販のストローも使用できます。パッと見て分かりやすい大型デジタル表示もポイントの一つです。
| 電源 | 単4形アルカリ乾電池×2本 |
|---|---|
| 測定範囲 | 0.00mg/Lから1.00mg/L |
| 重さ | 約120g(単4アルカリ乾電池2本含む) |
アルコール検知器協議会認定の商品で、アルコール検知度が高い燃料電池式センサー採用かつ約2,500回のセンサー寿命を実現したアルコールチェッカーです。
測定方法は息が吹き込みやすいマウスピース式であり、予備のマウスピースが10個付属されているので複数人でも利用できます。
使用回数を超えた場合、メンテナンスのサービスもあるのも嬉しいポイントです。
| 電源 | 単4アルカリ乾電池×2本 |
|---|---|
| 測定範囲 | 0.000mg/Lから1.000mg/L |
| 重さ | 約83g(電池含まず) |
高精度・高品質の日本製センサーを採用し、約10,000回測定可能な耐久性にも優れたアルコールチェッカーです。
Bluetoothでスマホと連動し、専用のPC管理ソフトで記録・保存ができます。離れたところで測定しても、測定中の写真を自動で撮影し測定結果とともに自動送信されるため、データ改ざん防止にも有効です。
高機能なため、他のアルコールチェッカーより価格が高めとなっていますが、メンテナンスサービスが充実しています。サービスを活用することで長期間の利用が可能です。
| 電源 | 単3形アルカリ乾電池2本 |
|---|---|
| 測定範囲 | 0.00mg/Lから1.00mg/L |
| 重さ | 約190g(乾電池含む) |
お手頃価格の商品のなかにも、精度の高いアルコールチェッカーがあります。おすすめは以下の4点です。
【お手頃価格のおすすめアルコールチェッカー4選】
| 商品名 | タニタ アルコールチェッカー | アーテック AT アルコールチェッカー | 株式会社ヒロ・コーポレーション ポータブルアルコールチェッカー | キングジム アルコ−ルチェッカー BAC10 |
|---|---|---|---|---|
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| 測定方法 | 吹きかけ式 | 吹きかけ式 | マウスピース式・ストロー式 | マウスピース式・吹きかけ式 |
| センサー種類 | 半導体式 | 半導体式 | 半導体式 | 半導体式 |
| センサー寿命 | 1,000回または購入から1年 | 1,000回または購入から1年 | 1,500回または購入から2年 | 1,000回または購入から1年 |
| メーカー名 | タニタ | アーテック | ヒロ・コーポレーション | キングジム |
| 協議会認定商品 | 〇 | × | × | 〇 |
| 測定開始までの時間 | 約15秒 | 約15秒 | 約10秒 | 約20秒 |
| アルコール濃度測定範囲 | 0.00mg/Lから0.50mg/L | 0.00mg/Lから0.95mg/L | 0.00mg/Lから0.5mg/L | 0.00mg/Lから1.00mg/L |
| 詳細 | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る |
アルコール検知器協議会認定の商品であり、息を吹きかけるだけというシンプルな操作性で誰でも使用しやすいアルコールチェッカーです。
ワイシャツの胸ポケットに収まるコンパクトサイズなので、持ち運びにもスペースをとりません。
半導体式センサーなので、アルコール以外のガスや周辺環境の影響を受けてしまう点は注意が必要です。飲食後は20分以上時間を空けたり、うがいをしたりするなど、対策をしましょう。
| 電源 | 単4形アルカリ乾電池×2本 |
|---|---|
| 測定範囲 | 0.00mg/Lから0.50mg/L |
| 重さ | 約31g(電池含まず) |
息を吹きかけて、約6秒で測定可能なアルコールチェッカーです。センサーの寿命を知らせてくれる使用回数カウント付きで、交換時期が分かりやすくなっています。
バックライト搭載で夜間でも画面が見やすい仕様になっています。
お値段も3,000円以内のため、初めてのアルコールチェッカーとして取り入れやすい価格帯です。
| 電源 | 単4形アルカリ乾電池×2本 |
|---|---|
| 測定範囲 | 0.00mg/Lから0.95mg/L |
| 重さ | 80g |
3,000円台という求めやすい価格帯のアルコールチェッカーですが、測定結果を50件保存でき、結果に応じて3色変化する表示など機能が充実しています。
呼気を送りやすいマウスピース式で、市販のストローに差し替えることも可能です。衛生面を気にする人も安心して使用できるでしょう。
| 電源 | DC5V/1A(充電式 USB Type-C) |
|---|---|
| 測定範囲 | 0.00mg/Lから0.5mg/L |
| 重さ | 約36g |
アルコール検知器協議会認定の商品で、酒気帯び運転の基準値である0.15mg/Lを超えると、ブザーと赤いライトで知らせてくれます。
息が吹き込みやすいマウスピース式なのもおすすめな点の一つです。交換用のマウスピースも付属しているので衛生的に使用できます。
| 電源 | 単3形アルカリ乾電池×2本 |
|---|---|
| 測定範囲 | 0.00mg/Lから1.00mg/L |
| 重さ | 約50g(電池含まず) |
【カウネット「アルコールチェッカー」の売れ筋ランキング】
| 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 商品名 | タニタ アルコールチェッカー | アーテック AT アルコールチェッカー | 株式会社ヒロ・コーポレーション ポータブルアルコールチェッカー | MIクリエーションズ アルコールチェッカー | タニタ アルコールセンサー | サンウェイ ポータブルアルコールチェッカー | 三和 アルコール検知器 | キングジム アルコ−ルチェッカー BAC10 | glox アルコールチェッカー |
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| 測定方法 | 吹きかけ式 | 吹きかけ式 | マウスピース式・ストロー式 | 吹きかけ式 | 吹きかけ式 | 吹きかけ式 | 吹きかけ式 | マウスピース式・吹きかけ式 | 吹きかけ式 |
| センサー種類 | 半導体式 | 半導体式 | 半導体式 | 半導体式 | 半導体式 | 半導体式 | 半導体式 | 半導体式 | 半導体式 |
| センサー寿命 | 1,000回または購入から1年 | 1,000回または購入から1年 | 1,500回または購入から2年 | 不明 | 1,000回または購入から1年 | 1,000回または購入から1年 | 不明 | 1,000回または購入から1年 | 2,000回または購入から1年 |
| 協議会認定の有無 | 〇 | × | × | × | 〇 | × | × | 〇 | 〇 |
| メーカー名 | タニタ | アーテック | ヒロ・コーポレーション | MIクリエーションズ | タニタ | サンウェイ | 三和 | キングジム | glox |
さまざまな種類があるアルコールチェッカーのなかから、自分好みの商品を選択するのは一苦労ですよね。
これから紹介する点に注目して選ぶと、用途に応じた商品を選びやすくなります。どのようなアルコールチェッカーを選んだらよいか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
業務で使用する場合、アルコールチェッカーによる確認は毎日の行為です。スムーズに計測できる時間や方法かを確認することは、計測の時間を短縮でき業務効率化につながります。
アルコールチェッカーは、電源を入れてから計測できるようになるまである程度時間が必要です。10秒以内で測定可能な機器だと、スムーズさを実感しやすいでしょう。
アルコールチェッカーの一般的な測定方法
直接吹きかけるタイプは、呼気以外の影響を受ける可能性もあります。より正確さを求める場合は、マウスピース式やストロー式がおすすめです。
ただし、複数人で同じ機械を使用する場合は、交換用のマウスピースやストローが必要になります。市販のストローが使用できるタイプであれば、急な在庫不足にも対応できるでしょう。
一般的に、アルコールチェッカーに使用されるセンサーは、燃料電池式か、もしくは半導体式の2パターンに分かれます。
【燃料電池式と半導体式の測定原理の違い】
| 燃料電池式 | 半導体式 |
|---|---|
| 呼気に含まれるアルコールによって電気を発生させて濃度を測定する。
電気の発生量が多いほど、アルコール濃度が高いという判定になる。 |
センサー表面に付着する酸素量による電気抵抗値でアルコール濃度を測定する。
飲酒している場合は酸素量が減少するため、電気抵抗値が低くなる。 |
燃料電池式は、電気化学式とも呼ばれ、アルコール判別性能が高いセンサーです。アルコール以外にはほぼ反応しないため、スムーズな計測ができます。
一方、半導体式は比較的安価なため、多くの機器を揃えなければいけない場合、コストを抑えることが可能です。
しかし、精度の点においては、アルコール以外のガスに反応したり、周辺環境の影響により計測に必要な酸素量が減少したりして、正常な計測結果が出にくいというデメリットもあります。
アルコールチェッカーが反応しやすい飲食物
上記のような食べ物や飲み物を食べたあとは、20分以上時間を空けたりうがいをしたりしてからアルコールチェッカーを使用するようにしましょう。
引用:カウントする|写真AC(閲覧日:2024/7/17)
アルコールチェッカーに使われるセンサーには、寿命があります。ほとんどの商品が、購入から1年もしくは測定回数1,000回を目安に交換が必要です。
なかには、10,000回計測可能な商品もあります。しかし、購入から1年もしくは2年という限定付きのため、使用頻度に応じて検討してください。
たとえば、1台の機械を複数人で使用する場合は、導入費用は多少高額でも、計測可能回数が多いものがコストパフォーマンスに優れている可能性があります。用途を考慮して、測定可能回数を確認しましょう。
また、使用できる回数をカウントしてくれるタイプは、交換時期が分かりやすいのでおすすめです。メンテナンスサポート付きだと、高額な機器の場合、買い替えるより費用を抑えられます。
引用:字を書くビジネスウーマン|写真AC(閲覧日:2024/7/17)
アルコール検知器協議会とは、別名J-BACとも呼ばれ、アルコール検知器の品質向上と普及に取り組んでいる団体です。
協議会から認定をもらうためには、外部の審査機関の基準を満たす必要があります。品質重視でアルコールチェッカーを選ぶならチェックしてください。
引用:注意マークを横に持つサラリーマン男性|写真AC(閲覧日:2024/7/17)
アルコールチェッカーによっては、アルコール以外の飲食物や周辺環境の影響を受け、誤検知してしまうケースがあります。
正確な数値を計測するために、以下の点に気を付けて使用しましょう。
また、測定方法に注目してアルコールチェッカーを選ぶのも、正確な測定には大切なポイントです。
直接息を吹きかけるだけのタイプより、マウスピースやストローを使用するタイプの方が息を正確に吹き込めるため、正確に測定できます。
この記事ではアルコールチェッカーの選び方やカウネットで購入できるおすすめのアルコールチェッカーをご紹介しました。
ポイントは以下の3つです。
なお、アルコールチェッカーを購入するのであれば、カウネットの通販がおすすめです。
カウネットなら2,500円のご注文で送料当社負担です。
さらに、法人のお客様はお届けエリアによりご注文当日よりお届けが可能。
土曜、日曜、祝日のお届けにも対応しているので、お急ぎのお客様でも安心してご利用いただけます。
アルコールチェッカーをお求めの方は、ぜひカウネットをご活用ください。
※掲載されている情報はカウネットが独自に制作しています。掲載内容や商品仕様に変動がある場合がありますので、最新の商品の詳細や価格については、カウネットサイト商品詳細ページよりご確認ください。