養生テープは種類が多く、幅広い用途で使えます。だからこそ、そもそもどのような使い方があるのか、他のテープとどう使い分けるべきか疑問もあるでしょう。
また、使用用途が決まったときに、どの養生テープを使うかも悩むポイントです。可能であれば、使用時の環境に合わせたものをそろえると作業がスムーズに進みます。
本記事では、養生テープの便利な使い方や選び方を紹介したうえで、おすすめの商品を厳選してお伝えします。
そもそも「養生」とは、家具の運搬や塗装作業のときに、傷や汚染を防ぐために布などを貼って保護する手当のことを指します。
「養生テープ」は名前の通り、引っ越しや塗装の作業中に養生するための粘着剤として使われ、DIYや掲示物の貼り付けなど、さまざまな用途で活躍しています。
養生テープが通常のテープと異なる点は、はがすことを前提にしているところです。一時的な貼り付けが目的で、はがしたあとに通常の状態に戻るようにするため、粘着力は弱めで糊残りしにくい仕様になっています。
また、手で簡単に切れるようになっていたり、はがし忘れを防ぐために派手な色のものが多かったりする特徴もあります。
本来は、名前の通り「養生」に使われてきた養生テープですが、現在は以下のような用途にも用いられています。
養生テープはそもそもはがす前提で作られているため、長時間にわたって貼り付け、固定する目的では作られていません。よって、資材の梱包には向いていないことに注意が必要です。
また、手で簡単にさけるようになっているので、ビニールテープのように資材をガッチリとまとめる使い方にも向いていません。
養生テープの素材は、クロスタイプとフィルムタイプに分かれます。クロスタイプは縦糸と横糸を交互に折ってあり、強度が強い傾向にあるので、さまざまな用途に使えます。
フィルムタイプは縦糸のみで作ってあり、一方向だけに糸が走っているおかげでよく伸びるのが特徴です。表面がツルツルしているので、文字を上に書いてラベルのように使うことも可能です。
一般的なテープ幅は50mm程度です。固定しやすく、本来の用途である養生に向いています。
さまざまな幅の商品が販売されていますが、狭いものは仮止めなど簡易的な利用に向いています。
養生テープは粘着の強さにより用途が変わります。
弱粘着は作業性がよくはがれやすいため、後処理が簡単なことからも仮止めに向いています。
中粘着は貼り付ける強さと糊残りのしにくさのバランスがよく、床の養生にも耐えうる強度なので、DIYや引越しの際も使いやすいでしょう。
強粘着はガッチリと一時固定したいときに向いています。薬剤や水などがかかって強度が落ちやすい、塗装の養生で使うのがおすすめです。
養生テープというと、真っ先にグリーンのものを頭に思い浮かべた方もいるのではないでしょうか。実は養生テープの色の種類は多く、ピンクなどの明るい色や目立ちにくいホワイトもあります。
色に関しては、好みはもちろん、貼った場所が目立ってほしいかほしくないかなどの観点で選ぶと後悔しません。
明るい色を用いれば貼った場所がすぐわかり、作業後のはがし忘れのリスクが減らせます。複数色を貼り分ければより目立たせやすくできるので、用途に合わせて工夫してみてください。
反対に目立たせたくない場合は、ホワイトを選ぶといいでしょう。
養生テープにはさまざまな機能を付与したものもあります。
両面タイプの養生テープは、カーペットやシートを固定するのに便利です。表に張り目が出ないため、踏まれているうちにくっつきすぎたりはがれたりするリスクが減らせます。
また、屋外使用ができる養生テープは、熱に強く耐久性がある点や、凹凸面の多い素材にも付きやすい特徴があります。
作業環境を想像してシーンに合わせた商品を選べば、作業も捗るでしょう。
ここでは、数多くある養生テープのなかからおすすめの商品を紹介します。
以下の3つの観点から使いやすい養生テープを選んでいるので、参考にしてください。