オフィスで大掃除を行う場合、家庭より入念な準備が必要です。人数が多くフロアも広いため、用意が不十分だと掃除できない箇所が残ったり、手持ち無沙汰になったりする社員も出てくるかもしれません。
とはいえ、何から準備すればいいのか悩んだり、そもそも大掃除を行う必要があるのか疑問を持っていたりする方もいるでしょう。
実は労働安全衛生規則により、オフィスでは半年に1度以上の大掃除が義務付けられています。定期的に発生するからこそ、パターン化すればのちのち楽に進めることが可能です。
本記事では、大掃除の当日までに準備しておくことや、スムーズに進めるコツも紹介します。さらに、場所別の掃除法やおすすめの掃除道具も紹介しているので参考にしてください。
オフィスの年末大掃除を行う際は、当日に向けて以下の手順で準備を進めましょう。
以下では、それぞれの手順やポイントを詳しく紹介します。
はじめに、大掃除を行う場所と必要な道具をまとめて、チェックリストを作ります。
一覧化しておくと、当日に道具が不足して作業が止まってしまったり、特定の場所の掃除を忘れてしまったりする事態を防げます。
また掃除が終わった場所からチェックを入れていけば、当日の進行状況の把握も可能です。
掃除の全体像が見えたら、大掃除の日時を決めて社内に通知します。
持ち主がわからないゴミの処理や、普段掃除をしない場所までキレイにするためには人員が必要です。可能な限り全員が参加できるように早めに連絡をして、予定をあけてもらいましょう。
また、大掃除をすると粗大ゴミが大量に発生する場合があります。スケジュールを立てる段階で、ゴミの回収日や、すぐに捨てられないときの仮置き場所の確認も進めましょう。
次に、掃除の担当者と責任者を決めます。まずは部署などの単位で掃除場所を割り当ててください。
各掃除場所を実際に清掃する人と、全体の進捗を確認する人を明確にしましょう。広いオフィスの場合は、フロアごとに責任者を置くのもおすすめです。
また、当日までの掃除道具を用意する係や、ゴミの引き取り業者とやり取りする係など、掃除担当者以外の係も割り当てておきましょう。
最初に作った掃除のチェックリストをもとに、掃除道具や洗剤を揃えます。
各場所の担当者がそれぞれ備品を購入すると、重複して無駄に経費を使う恐れがあります。各場所の担当人数や必要なものを俯瞰し、代表者がまとめて発注しましょう。
事前準備をしていても、当日の状況次第では進みが悪い可能性もあります。そこで、大掃除当日に作業をスムーズに進めるためのコツを3つ紹介します。
まずは、掃除を始める前に不用品を捨てましょう。必要かどうかわからないものをどけながら掃除をするとはかどりません。
大掃除前日までに、個人で捨てられるものは廃棄しておくのがおすすめです。持ち主が不明のものは、「大掃除当日に持ち主が現れない場合は破棄します」などと全体で周知するといいかもしれません。
引き継ぎを重ねるうちに持ち主不明の不用品が発生するオフィスも多いので、大掃除の機会を活用して片付けましょう。
掃除は上から下、奥から手前に進めるのが基本です。ホコリなどの汚れは上から下へ落ちるため、先に上を掃除しておいたほうが二度手間になりません。また、奥から手前に掃除をすると、既に掃除した場所を再度触ることなく、掃除が完了します。
例えば、オフィスの場合は、天井や照明などの高いところからはじめ、次に棚やデスク、最後に壁や床の順で掃除するといいでしょう。
広いオフィスでは、漠然と掃除をすると時間が足りなくなってしまうため、場所ごとに作業時間を区切りましょう。
一箇所に集中し過ぎず、設定した時間内に作業を終えるよう意識すると、全体をバランスよくキレイにすることができます。
受付や来客スペースのある来客フロアの主な汚れはホコリです。頑固な汚れや油などが蓄積するケースは少ないので、通常の掃除用品を使います。
来客の印象を左右する場所なので、念入りに掃除しましょう。
まずはハンディモップを用いて、棚やエアコンの上、壁などの汚れをさっと落とします。
そのうえで、雑巾やウェットティッシュで拭き上げていきます。ホコリがこびりついている場合は、掃除用洗剤をスプレーしてから磨くとキレイに落ちます。
壁や棚の掃除が終わったら、最後に床に掃除機をかけて完成です。カーペットに飲み物などのシミができている場合は、シミ取り用の洗剤を使って取り除きましょう。