除草剤には種類も多く、場所や雑草の生育状態、隣家や畑など近隣の環境によっても使用する除草剤が変わってきます。
例えば近所に畑やガーデニングしている家がある場合には、作物に影響を与えない農地用除草剤を使用するとトラブルが起きにくいでしょう。また、芝生へ除草剤を使用する際には選択性の除草剤を使うと芝生への影響を抑えられます。
除草剤はいろいろな種類があるので種類別の効果をしっかりと把握すれば自分に合ったものを選びやすくなるでしょう。
除草剤の種類や仕組みが知りたい、どれを使えばいいのか迷っている人はこちらの記事を参考にしてください。
除草剤が雑草を枯らす仕組みは種類によって異なりますが、どんな除草剤も植物の生長に影響する薬剤成分が配合されています。
【光合成を防ぐ】
植物は光合成によって水や二酸化炭素を生長に必要なデンプンと水に変えています。除草剤は光合成を防ぐことによってデンプンや水の生成を止めることで雑草を枯らします。
しかしデンプンや水以外の栄養素はそのままなので、枯れるまでの効果は緩やかです。
【栄養生成の妨害】
植物は生長に重要な栄養素である必須アミノ酸を合成する機能が備わっています。除草剤を使うと必須アミノ酸が作り出せなくなり、植物に必要なタンパク質が構成できずに植物を枯らします。
【植物ホルモンのかく乱】
植物は、自ら植物ホルモンを作り出し生理活動や情報伝達を調整しています。植物ホルモンと同じ作用を持つ除草剤を与えることで生理活動が乱されて異常が生じ、枯れる仕組みです。
市販の除草剤は効果が短かったり散布する日の天気によっては効果が半減する場合も少なくありません。
また、除草剤の種類によっては効果が出るまでに時間がかかることもあります。
しかし除草剤は散布するだけで枯らすことができる手軽さと、雑草処理にかかる費用が安く済むのでおすすめです。
除草剤には主に茎葉処理型・土壌処理型・ハイブリッド型の3種類があります。各除草剤の特徴を見て自分に合ったものを選びましょう。
【除草剤の種類と特徴】
除草剤の種類 | 特徴 | 持続期間 | 生えている草への効果 | おすすめの使用場所 |
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茎葉処理型 | 即効性がある・すでに生えている雑草にのみ有効 | 1-2ヶ月 | 茎や葉から薬剤が吸収される | 樹木周辺やこれから植物を植える予定の場所 |
土壌処理型 | ゆっくりと効果が現れ持続性がある | 6-9ヶ月 | 根から薬剤が吸収される | 枯らしたくない植物がない駐車場や広い庭など |
ハイブリッド型 | 即効性と持続性がある | 6-9ヶ月 | 茎や葉、根から薬剤が吸収される | 別荘や遠方の実家など頻繁には行かない場所 |