足腰が弱ったときに、歩行の補助アイテムとして活躍する杖。
杖にはさまざまな種類があるため、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。
そこで本記事では杖の種類や選び方を解説します。
伸縮するタイプや折りたためるものなど、おすすめの杖も紹介しているので、あなたの悩み・希望に合ったものを見つけてくださいね。
下記の通り、杖には主に6つの種類があります。
【杖の種類】
一本杖 | 支柱の継ぎ目がないストレートな形状が特徴。色やデザインが豊富で、丈夫なものが多い。 |
伸縮杖 | 杖をスライドさせて長さを自由に調節できるタイプ。自分に合う杖の長さが分からない方や、初めて使う方におすすめ。 |
折りたたみ杖 | コンパクトに折りたためるタイプ。携帯性に優れており、外出時に疲れたときにカバンからすぐに取り出して使用できる。 |
クラッチ | 杖の上部に腕を通すカフ(輪っか)が付いているタイプ。握り部分と肘の部分で体重を分散し、歩行の安定性を高められる。麻痺や手の痛みなどで握力が十分にないときにおすすめ。 |
松葉杖 | 握り部分と脇の部分で体重を支えるタイプで、通常は2本1組で使用する。骨折や捻挫などで片足を使用できないときにおすすめ。 |
多点杖 | 杖の先端が3-4本に分かれているタイプ。体重をかけても倒れにくく、安定性が高いのが特徴。段差のある場所での使用は不向き。 |
歩行の補助アイテムとして使用するなら一本杖でも十分ですが、手や足を怪我をしている場合はクラッチや松葉杖の方が適しています。
身体の状態や使用する場所に合わせて、適した一本を選びましょう。
自分に合った杖を選びたい…とはいっても、杖には様々な形状やタイプがあります。
そこで、杖を選ぶときに押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
杖を選ぶときは、重さと握りやすさをチェックしましょう。
杖を長時間握っていると手に負担がかかり、疲れてしまうこともありますが、軽くて握りやすい杖であれば疲れを最小限に抑えられます。
ご年配の方には、軽さと丈夫さ、握りやすさに優れた杖がおすすめです。
自分に合う杖の長さがわからないときは、長さを自由に調節できる伸縮杖がおすすめです。
伸縮杖は杖が上段と下段に分かれており、スライドさせて長さを調節できるようになっています。
杖を初めて使うため長さがわからない、家族や友人に杖をプレゼントしたい、というような場合は伸縮杖が良いでしょう。
上記でも触れた通り、杖に体重をかけて歩いていると、握っている手が痛くなることがあります。
グリップ(握る部分)の形状や材質などによって握りやすさは変わるので、実際に試してみて自分の手にフィットするものを選びましょう。
【グリップの材質・種類】
木製 | 広く使用されているスタンダードなタイプ。あたたかな風合いが魅力だが、傷がつきやすいのが欠点。 |
アクリル樹脂製 | 強度があり劣化しにくいのが特徴。見た目に透明性があり、デザイン性の高いものが多い。 |
ソフト樹脂製 | 柔らかい発泡ゴムが手に掛かる圧力を吸収し、痛みを軽減してくれる。滑りにくく、壁などに立てかけても倒れにくい。 |
グリップにクッション性のあるものやカバーが付いているものなら握りやすく、長時間使用しても痛みにくいのでおすすめです。