壁や機械などにこびりついた汚れや塗料を剥がすときに便利なスクレイパー。
多くのメーカーからさまざまな形状・タイプのスクレイパーが販売されているので、どれを選ぶべきか迷ってしまいますよね。
そこで本記事では、スクレイパーの選び方から使い方まで詳しく解説します。
おすすめのスクレイパーも紹介しているので、あなたの悩み・希望に合ったものを見つけてくださいね。
スクレーパーとは、薄いヘラ状の刃に持ち手がついた道具のことです。
主に古い塗料やサビを剥がしたり削ったりする際に用いられます。
スクレイパーには小さなサイズから大型のもの、料理用から雪かき用まで、多種多様な種類があります。
小型スクレイパー | カッターのような形をした刃幅1-3cm程度の小型タイプ。機械部品の小さなサビや、ガスコンロの焦げなど、細かいところの汚れや剥がれを落とすのに便利。 |
プラスチックスクレイパー | 刃がプラスチックでできているタイプ。刃が柔らかいため素材を傷つけにくく、家具・木材・車のボディ・ガラス窓などにも使用しやすい。 |
ヘラタイプスクレイパー | 刃の幅が細く、ヘラ状になっているタイプ。わずかな隙間にでも入りやすく、窓のサッシや機械の溝にこびりついた汚れを取る際に重宝する。 |
幅広タイプスクレイパー | 刃が横に大きく広がっているタイプ。広い面積の汚れやサビ、壁紙やクッションフロアを剥がす際に便利。 |
大型スクレイパー | 持ち手が長いタイプ。手が届かない高い場所に使用したときに便利。また両手で持てる分、力を入れやすく、路面にこびりついた汚れやペイントを剥がす際にも役立つ。 |
ガラス用スクレイパー | 幅が広く、鋭くとがった刃が特徴のガラス専用スクレイパー。窓ガラスなどにこびりついた汚れやステッカーなどを取るのに使用される。 |
キッチンスクレイパー | フライパンの焦げつきなど、キッチンまわりの掃除に使うタイプ。ヘラ代わりに使う調理用のスクレイパーもある。 |
スノースクレイパー | 車に積もった雪や氷を落とすためのスクレイパー。刃の部分は樹脂でできているため、車体やガラスに傷がつきにくい。 |
マルチツール用スクレイパー | 電動工具のマルチツールに装着して使用するタイプ。固くなった接着剤や剥がれにくい汚れなども、モーターによる強力な振動によって効率よく落とせる。 |
スクレイパーは種類によって用途が異なります。
用途の異なるものを使用すると、作業がはかどらないばかりか、窓ガラスや家具などを傷つけてしまう恐れがあります。
使用する場所や目的に合わせて適した種類を選びましょう。
スクレイパーの使い方はいたってシンプルです。
剥がし取りたいものと、それが貼りついた面との間に刃を差し込み、隙間を作りながら慎重に剥がし取ります。
ただし刃が金属製のものだと、剥がす際に表面に傷がつきやすいため注意が必要です。
ガラスや車のボディなどに使用する際は、刃が樹脂でできたプラスチックスクレイパーを使うと良いでしょう。
スクレーパーを使って効率よく作業を行うには、目的や場所に合ったものを選ぶ必要があります。
ここでは、スクレーパーを選ぶときに押さえておきたい「用途」「刃の素材」「替刃式」について把握しておきましょう。
スクレーパーの種類ごとに特徴が異なるため、用途に合わせてスクレーパーは変わってきます。
フライパンの焦げつきにはキッチンスクレイパー、ガラスに使うならガラススクレーパーというように、用途に合わせて選ぶことが大切です。
小型スクレーパーやヘラタイプスクレーパーは幅広い用途に使用できるため、1本持っておくとなにかと重宝します。
スクレーパーの刃に使われる素材には「ステンレス」「プラスチック」「セラミック」の主に3種類があります。
ステンレス | 汚れ落としからバリ取りまで幅広い用途に使えるスタンダードな素材。 |
プラスチック | 柔らかめな刃が特徴で、傷つきやすい場所の使用に適している。 |
セラミック | 刃は硬めで、頑固な汚れを落としたいときに向いている。 |
刃の素材によって特徴は異なります。
頑固な汚れを除去したいならセラミック、傷をつけたくないならプラスチック、というように状況や目的に合わせて素材を選びましょう。
スクレーパーは刃と持ち手が一体になったものと、刃の交換ができるものがあります。
スクレーパーの使用頻度が高い場合は、替刃式のものを選びましょう。
使用頻度が高いと刃の消耗も早くなりますが、替刃式なら刃を新しいものに交換するだけで繰り返し使用できます。