LANケーブルと通信機器を繋ぐスイッチングハブは、通信速度を左右する機器の1つ。
しかし、仕様には専門用語が使用されていたり、放熱性も重要になったりと、選ぶ基準も多岐に渡ることから、商品選びに困っている方もいるでしょう。
そこで本記事ではスイッチングハブおすすめ15選をご紹介します。
スイッチングハブの選び方を始め、商品紹介には素材やポート数も記載。ぴったりの一台を見つけるための参考にしてください。
スイッチングハブとは、LANケーブルと通信機器を繋ぐ、中継機のことです。
そもそもWi-Fiは無線で繋ぐことは可能ではあるものの、LANケーブルによって有線接続を行うことで、より安定した高速でのデータ通信が可能になります。
しかし、LANケーブルなどの有線はコンセントと同じく、繋ぐためのポート(差し込み口)が1つ1つ必要です。
そこでスイッチングハブを使用することで、ポート(差し込み口)が物理的に増え、多くの機器で有線接続ができるようになります。
なお、複数の機器に有線で繋ぐことから、配線の見た目が悪くなってしまいがちな点には注意しておきましょう。
スイッチングハブを選びたい…とはいっても、様々な素材やタイプがあります。そこで、スイッチングハブを選ぶときにチェックしておきたい5つのポイントを紹介します。
スイッチングハブを選ぶ上で、まず重要視しておきたい点がポート数(スイッチングハブの差し込み口の数)です。
せっかく購入したにも関わらず、ポート数が足りない…といった事態にならないよう、あらかじめ、有線で繋ぐ通信機器の数を把握しておきましょう。
関連して、有線のルーターにはポートが備え付けられています。
そのため、スイッチングハブの購入前には有線のルーターを確認し、その上で足りない分をスイッチングハブで補うようにしましょう。
スイッチングハブでは3、5、8、16、24、32、48ポートなど、様々なポート数が用意されています。
この中でも、家庭でパソコンやゲーム機などの複数の機器に繋ぐ場合は3 - 5ポートが目安になります。
オフィスで使用するような場合は、24や48など、余裕を持ったポートのある商品を確保しておきましょう。
通信機器の対応速度に合った(もしくはそれ以上の)スイッチングハブを選ぶことが重要です。
家庭用ネットワークの使用で目安となる通信速度は10 - 1000Mbpsです。中でも上の1000Mbpsに対応しているスイッチングハブを選んでおくと安心。
一般家庭の光回線の契約プランは1000Mbpsが一般的なため、スイッチングハブの通信速度は1000Mbps以上に対応しているモデルを選べば問題ありません。
なお、注意点として通信機器の対応速度よりも低いスイッチングハブを選ぶと、スイッチングハブの対応速度が適用されます(下位互換)。
例えば所有しているパソコンが1000Mbpsに対応していたとしても、100Mpbsにしか対応していないスイッチングハブを使用すると、通信速度が100Mbpsの上限速度しか出なくなってしまうのです。
そのため、通信機器の対応速度を確認した上で、それと同じか、上のものを選ぶようにしておきましょう。
加えて、スイッチングハブにおける通信速度の表記は通信速度を表す「bps」ではなく、「IEEE」などの表記になっていることもあります。
下記テーブルは商品をチェックする際の参考にしてください。
【通信速度と表記】
通信速度 | 表記 |
---|---|
10Mbps | 10Base-T、IEEE802.3i、IEEE802.3 |
100Mbps | 100Base-T、IEEE802.3u |
1000Mbps | 1Gbps、1000Base-T、IEEE802.3ab |
10Gbps | 10Gbps、10GBase-T、IEEE802.3an |
引用:広島オフィスづくり
スイッチングハブの筐体は、「金属」または「プラスチック」が採用されています。
【スイッチングハブの素材】
金属製 | 耐久性と放熱性に優れているのが特徴。風通しのよくない場所での設置におすすめ。 |
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プラスチック製 | 金属製より熱がこもりやすいが、安価で入手できる。 |
接続機器の台数が通信データ量が多い場合は熱が発生しやすいため、放熱性に優れた金属製のモデルがベターです。
価格の安さを重視するならプラスチック製がおすすめですが、金属製より熱がこもりやすいため、放熱スペースを十分に確保してから設置しましょう。
なお、放熱性に関連して、ファンの有無についても確認しておきましょう。ファン付きのものであればより放熱性を高めることができます。
ただしファンの音がうるさく、静音性を重要視する方にはファン無しがおすすめです。
スイッチングハブの電源タイプには、「電源内蔵型」と「外部電源型」の2種類があります。
【スイッチングハブの電源タイプ】
電源内蔵型 | コンセントからACケーブルで給電するタイプ。電源を内蔵しているため本体サイズが大きいが、コンセント周りをスッキリできるのがメリット。ただし、発熱しやすい点に注意が必要。 |
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外部電源型 | ACアダプターからの給電が必要なタイプ。軽量でコンパクトな製品が多いが、コンセント周りのスペースに配慮する必要がある。 |
電源内蔵型のACケーブルはプラグがコンパクトなため、コンセント周りをスッキリできます。
外部電源タイプは本体自体がコンパクトなため、狭いスペースに設置したい場合に適しています。
ただし、ACアダプターが大きいので、購入前に設置場所とコンセント周りのスペースをチェックしておきましょう。