シャツの黄ばみや衣服の頑固な汚れに効果を発揮する「酸素系漂白剤」。
汚れを落とすだけでなく、除菌や滅菌作用もあり、衣類を清潔に仕上げてくれる優秀なアイテムです。
ただし、服の素材によっては使用できないものもあるので、商品を選ぶときは事前確認が必要です。
本記事では、酸素系漂白剤の選び方を解説するとともに、黄ばみや色柄ものにもおすすめの商品10選を紹介します。
部屋干しできるもの、ウールやシルクに使用できるものなど、用途別に紹介しているので、あなたの悩み・希望に合ったものを見つけてくださいね。
漂白剤とは、衣服についた汚れの色素を化学反応によって分解し、白くさせる洗剤のことです。
通常の洗濯洗剤は汚れを包み込んで除去するのに対し、漂白剤は汚れの色素を脱色して白くするのが特徴です。
洗濯などで除去できなかった汚れを落としたいときには、漂白剤が役立ちます。
洗濯の汚れの原因は、汗や皮脂汚れ、空気中のチリやホコリなどです。
汗や皮脂汚れは目に見えにくいものですが、放置しておくとシミや黄ばみの原因になります。
汗や皮脂汚れがついた衣類を何日も放置すると、酸化が進んで黄ばんでしまい、汚れが落ちにくくなります。
見た目が綺麗な衣服でも、汗や皮脂汚れが残っていると、時間の経過とともに変色することがあるので注意が必要です。
一度できてしまった黄ばみを普段の洗濯洗剤で取り除くことが難しいため、衣類の種類に合う漂白剤を使用しましょう。
漂白剤と一口にいってもさまざまな種類があり、使い方が異なります。
漂白剤は種類によって落とし方や効果が異なるので、汚れを落としたい衣類の種類や状況に合わせて選びましょう。
漂白剤は「酸素系」と「塩素系」の大きく2つに分けられます。
塩素系は次亜塩素酸ナトリウムを主成分とし、強い殺菌力と漂白力が特徴。
漂白力が強い分、繊維を傷めやすく、真っ白な布製品にのみしか使用できません。
また、ほかの洗剤とは一緒に使用できないなど、取り扱いには注意が必要です。
一方、酸素系の主成分は過炭酸ナトリウムであり、塩素系よりも漂白力は弱いですが、使用できる衣類が多いという利点があります。
色落ちを防ぎながら汚れだけを落とせるため、真っ白な布製品以外にも使用できます。
一般家庭で使用するなら、使い勝手の良い酸素系漂白剤がおすすめです。
酸素系漂白剤は、粉末タイプと液体タイプの2種類があります。
粉末タイプは、洗濯や掃除用など幅広い用途に使用でき、漂白する力が強いのが魅力。
その一方で、水に溶けにくく、ウール・シルクなどデリケートな素材には使用できないデメリットもあります。
液体タイプは粉末に比べて漂白効果がソフトですが、色柄物やデリケートな素材にも使用できるメリットがあります。
水と混ざりやすく、液体を計量して洗濯機に入れるだけなので、取り扱いも簡単です。
毎日の洗濯では液体タイプを使い、ピンポイントの汚れには粉末タイプを使うなど、用途によってうまく使い分けましょう。
家庭でも扱いやすい酸素系漂白剤ですが、実際に使用するときはいくつか注意点があります。
酸素系漂白剤は塩素系に比べて使用できる衣類が多いですが、以下の衣類には使用できません。
上記の衣類は家庭での洗濯が難しいため、クリーニングに出すことをおすすめします。
酸素系漂白剤を密閉容器に差し替えると、過酸化水素というガスを発生して壊れることがあります。
市販の酸素系漂白剤は、ガス抜き用の小さな穴が開けられているので問題はありません。
しかし、プラスチックやガラスなどの密閉された容器に移し替えると、爆発を起こす可能性があるため危険です。
酸素系漂白剤を購入した後は、別の容器に移し替えることはせずに、そのまま使用しましょう。
酸性漂白剤の容器に水が入ると、炭酸ソーダに変化して漂白剤の効力が失われてしまいます。
炭酸ソーダに変化すると過酸化水素が発生し、破裂を起こす可能性もあるので危険です。
酸性漂白剤を保存するときは、水や他の物が入らないようにしっかり管理しましょう。
![]() みる さん/女性/44歳 | 塩素系漂白剤から酸素系漂白剤に変えて、一番良かったのは生地が傷まない点です。効き目は塩素系と比べると少し弱い気もしますが、ひどい汚れでなければ、しっかりと漂白できて満足しています。特に、長年愛用しているワンピースの黄ばみが取れ、新品の頃と同じ美しさを取り戻したときは本当に嬉しかったです。 |
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![]() むー さん/女性/32歳 | 酸素系漂白剤を使って、主人のカッターシャツの襟元の汗染みをよく洗濯しています。つけ置きするだけで、簡単に白く元通りになるのが嬉しいポイントです。お湯と酸素系漂白剤だけで手入れできるため、非常に簡単でストレスなく使えます。ただ、少しぬめりが出るので、冷水でしっかりと洗い流すことも大切かなと思います。 |
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