試していただいたのは、「カウコレ」プレミアムの〈取り出しやすいシリーズ〉。
「取り出しやすい」にこだわった商品は、果たして握力や指の力が弱い方や上肢障がいの方にとっても本当に取り出しやすいのか。様々な困難とぶつかりながら多くの商品を何度も試していただく中で、知らなかったこと、新たな課題に気づくことができました。
まず実際に販売中の商品を、説明なしで開けていただきました。
するとまさかの展開が。『開け口がどこかわかりにくい』『力を入れないと開かない』『片手では開け口がビリビリになる』など、検証開始早々でいきなり問題がでてきました。取り出し口づくりから「取り出しやすい」は始まるんだと、目からうろこの瞬間でした。
販売中の取り出しやすい商品はおよそ200SKU!
すべて検証していただくのは大変な負担になる。ということで、商品を絞り検証をお願いしましたが、試作品も含めるとそれでも20種類以上に…。たくさん検証して評価をいただき、どの部分がうまくいかないのかを一緒に見極めることができました。
8種類のジッパー形状を3種の紙で比較。どれが一番軽い力で開けやすいのかも検証しました!段ボールの場合はこの太さが開けやすい、これは途中で手が疲れてしまうなど、ひとつひとつ検証。
最後に行きついた究極のジッパーは商品でお試しください。
『レターケースに入れた状態』や『視点が低くなる車いすユーザー』からの取り出しやすさも検証を重ねました。「途中までは取り出しやすいんだけど最後がちょっと…」となった試作品は、その場で箱を切ったり貼ったり試行錯誤。
「取り出しやすい」に最後までこだわりました。
今回初めて行ったワークショップはコクヨKハートの社員と一緒に。最初はヒアリングする側・される側という立場でしたが、何度も対話を重ねていくうちにお互いに改善案を提案するように。一緒につくる実感が湧いてきました。