封筒にはさまざまなサイズや種類があるため「定形封筒」「定形外封筒」などと名称で伝えられても、どのくらいの大きさか、どういった用途で使えるのか想像つかない方もいるかもしれません。
本記事では、封筒の名称とサイズをまとめました。また、利用シーンに合わせた選び方や、郵送にかかる料金も解説するので、ぜひ参考にしてください。
※本記事でご紹介する郵便料金は、2024年10月1日からの新たな郵便料金に準拠しています。
まずはじめに、一般的に販売されている封筒20種類をひとまとめにしてご紹介します。
図から分かる通り、封筒の種類は大きく「角形封筒」「長形封筒」「洋形封筒」の3つに分けることができます。
そして、それぞれの封筒の種類の中にサイズごとのバリエーションがあります。
以下では、封筒の種類ごとに用途・郵便料金・封入物の例を見ていきましょう。
なお、郵便料金は封筒サイズと郵送物の重さの2軸で変わります。
郵便料金について先に確認したい方は、以下の章をご覧ください。
封筒の名称 | サイズ(mm) | 郵便料金 | 入る書類の大きさ |
---|---|---|---|
角形A3号 | 440 × 320 | 260-1750円 (定型外・規格外) |
A3 |
角形0号 | 287 × 382 | 260-1750円 (定型外・規格外) |
B4 |
角形1号 | 270 × 382 | 260-1750円 (定型外・規格外) |
B4 |
角形2号 | 240 × 332 | 140-750円 (定型外・規格内) |
A4 |
角形A4号 | 228 × 312 | 140-750円 (定型外・規格内) |
A4 |
角形3号 | 216 × 277 | 140-750円 (定型外・規格内) |
B5 |
角形4号 | 197 × 267 | 140-750円 (定型外・規格内) |
B5 |
角形5号 | 190 × 240 | 140-750円 (定型外・規格内) |
A5 |
角形6号 | 162 × 229 | 140-750円 (定型外・規格内) |
A5 |
角形7号 | 142 × 205 | 140-750円 (定型外・規格内) |
B6 |
角形8号 | 119 × 197 | 110円 (定型内) |
B5三つ折り |
角形封筒は長形封筒・洋形封筒と比較すると大きめで、書類を折らずに入れられるサイズの封筒です。
定番はクリアファイルに入れたA4書類を封入できる角形2号で、契約書などの重要書類の送付に適しています。
そのほかにも封入物の細かなサイズに合わせて、A3用-B6用まで種類があります。
用紙サイズについて詳しく確認したい方は以下の記事を参考にしてみてください。
封筒の名称 | サイズ(mm) | 郵便料金 | 入る書類の大きさ |
---|---|---|---|
長形1号 | 142 × 332 | 140-750円 (定型外・規格内) |
A4縦 二つ折り B4 三つ折り |
長形2号 | 119 × 277 | 140-750円 (定型外・規格内) |
A4 三つ折り B5 縦二つ折り |
長形3号 | 120 × 235 | 110円 (定型内) |
A4 三つ折り |
長形30号 | 92 × 235 | 110円 (定型内) |
A4 四つ折り |
長形40号 | 90 × 225 | 110円 (定型内) |
A4 四つ折り |
長形4号 | 90 × 205 | 110円 (定型内) |
B5 四つ折り |
長形封筒は、書類などを折って入れるサイズの封筒です。
定義上はフタを上にしたときに縦の長さが横の長さの2倍程度ある封筒のことを指し、「和封筒」とも呼ばれます。
定番サイズは、A4用紙を三つ折りで封入できる長形3号です。
長形3号は定型内料金で郵送できるため、送料を抑えたい時に用いるのがおすすめです。
封筒の名称 | サイズ(mm) | 郵便料金 | 入る書類の大きさ |
---|---|---|---|
洋形0号(洋長3号) | 235 × 120 | 110円 (定型内) |
A4 三つ折り |
洋形1号 | 176 × 120 | 110円 (定型内) |
A5 二つ折り |
洋形2号 | 162 × 114 | 110円 (定型内) |
A6 はがき |
洋形3号 | 148 × 98 | 110円 (定型内) |
B5 十字折り |
洋形4号 | 235 × 105 | 110円 (定型内) |
A4 三つ折り |
洋形5号 | 217 × 95 | 110円 (定型内) |
A5 縦二つ折り |
洋形6号 | 190 × 98 | 110円 (定型内) |
B5 三つ折り |
洋形7号 | 165 × 92 | 110円 (定型内) |
A5 三つ折り |
洋形封筒は招待状や案内状、DMの発送などによく用いられる封筒です。
横長で長辺に封入口があるのが特徴となっています。
洋形はほぼすべてのサイズが定型内郵便の料金で郵送できるので、切手代に悩まなくてすむメリットがあります。
前章までで封筒のサイズと用途の例を見てきました。
次にこの章では、封筒のサイズごとの郵便料金・切手代を詳しく見ていきましょう。
まず前提として、封筒などの第一種郵便物の料金には、郵便物の大きさ・重さによって3つの区分があります。
(※レターパック、スマートレター、ミニレターを除く)
【第一種郵便物の区分】
郵便物の区分 | 条件 | 郵便料金 |
---|---|---|
定形郵便物 | 長さ:14cm-23.5cm幅:9cm-12cm厚さ:1cm以内重量:50g以内 | 一律110円 |
定形外郵便物(規格内) | 長さ:14cm-34cm幅:9cm-25cm厚さ:3cm以内重量:1kg以内 | 140円-750円※重さにより変動 |
定形外郵便物(規格外) | 長さ:60cm以内長さ・幅・厚みの合計:90cm以内重量:4kg以内 | 260-1750円※重さにより変動 |
以下では、それぞれの区分に当てはまる封筒の種類についてご紹介します。
一つ目は「定形郵便物」です・
これは、以下の条件をすべて満たすものが該当します。
【定形郵便物の条件】
長さ | 14cm-23.5cm |
---|---|
幅 | 9cm-12cm |
厚さ | 1cm以内 |
重量 | 50g以内 |
郵便料金は一律110円です。
定形郵便物に該当する封筒は以下のようなものです。
なお、サイズ上は定形郵便に当てはまっていても、50gを超えると定形外郵便になりますので、郵送の際には重さをチェックしましょう。
封筒や紙の重さ・厚さを大まかに知りたい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
二つ目の区分は、「定形外郵便物(規格内)」です。
まず定形内郵便物と定形外郵便物という2つの区分があり、定形外の中でも一定の規格に収まるものを「定形外郵便物(規格内)」、収まらないものを「定形外郵便物(規格外)」と分類しています。
定型外郵便物(規格内)は、以下のすべての条件を満たすものが該当します。
【定型外郵便物(規格内)の条件】
長さ | 14cm-34cm |
---|---|
幅 | 9cm-25cm |
厚さ | 3cm以内 |
重量 | 1kg以内 |
定型外郵便物(規格内)の郵便料金は重さが50g変わるごとに変動します。
【定型外郵便物(規格内)の郵便料金】
重量 | 郵便料金 |
---|---|
50g以内 | 140円 |
100g以内 | 180円 |
150g以内 | 270円 |
250g以内 | 320円 |
500g以内 | 510円 |
1kg以内 | 750円 |
定型外郵便物(規格内)に該当する封筒は以下のようなものです。
1kgを超えると定形外郵便(規格外)の区分になるので、郵送の前に重さを量りましょう。
最後の区分が「定形外郵便物(規格外)」です。
定形外郵便物(規格外)は、定型サイズを超え、定型外の規格内サイズを超えた場合にあてはまる区分です。
定形外郵便物(規格外)は、以下のすべての条件を満たしている必要があります。
【定型外郵便物(規格外)の条件】
長さ | 60cm以内 |
---|---|
長さ・幅・厚さの合計 | 90cm以内 |
重量 | 4kg以内 |
定型外郵便物(規格外)の郵便料金は重さによって変わります。
【定型外郵便物(規格外)の郵便料金】
重量 | 郵便料金 |
---|---|
50g以内 | 260円 |
100g以内 | 290円 |
150g以内 | 390円 |
250g以内 | 450円 |
500g以内 | 660円 |
1kg以内 | 920円 |
2kg以内 | 1350円 |
4kg以内 | 1750円 |
定形外郵便(規格外)に該当する封筒には以下のようなものがあります。
第一種郵便物として扱われるのは定形外郵便(規格外)までなので、これを超えるサイズの荷物を郵送したい場合には、ゆうパックなどのサービスで送る必要があります。
ここからは、郵便を送ったり、書類を入れたりするのにふさわしい封筒の選び方を見ていきましょう。
封筒を選ぶ際の観点はいくつかありますが、ここでは以下の3つの選び方をご紹介します。
書類を郵送する際には、ビジネスでよく使われるものから選ぶと失敗が少ないです。
封筒の用途にルールはありませんが、Vビジネスシーンでよく用いられる封筒は実は決まっています。
以下は、ビジネスでよく用いられる定番の封筒と封入物の例をまとめた表です。
【定番の封筒と封入物の例】
封筒の種類 | 封入物の例 |
---|---|
長形3号 | A4サイズの請求書、納品書、DM |
洋形0号(洋長3号) | A4サイズの請求書、納品書、DM |
角形2号 | A4サイズの契約書類、履歴書、パンフレット |
洋形2号 | はがき、招待状、お祝い状 |
なお、長形3号と洋形0号はサイズが同じで、封入物もほぼ同じです。
違いは封入口が横にあるか、縦にあるかという一点のみなので、好みに応じて使い分けましょう。
書類を折り曲げたくない場合には、角形2号を用いてください。
招待状などを送る場合は、はがきサイズがぴったり入る洋形2号を使うことが多いです。
封筒にはさまざまな紙の種類がありますが、主に用いられているのは以下の3種類です。
クラフト紙は漂白剤を使っていないため、紙本来の茶色を特徴としています。他の素材よりも紙を作る繊維が長いため、丈夫で破れにくいとされています。
また、単価も比較的安いものが多いため、ビジネスシーン以外の普段使いにおすすめです。
ケント紙はハリ、硬さ、厚さを持つ紙素材です。書きやすさと見た目の良さも兼ね揃えていて、なめらかで文字が書きやすいため、名刺にも用いられます。
カラー紙は名前の通り、色付きの紙素材です。高級感や特別感があるため、顧客や取引先に渡す封筒に選ぶといいでしょう。
また中が透けにくいため、機密性の高い書類を入れる用途にも向いています。
封筒の中には、以下のような特殊な加工がされたものもあります。
例えば、両面テープ付きの封筒の場合、ノリを塗ったあとに乾く時間を待たずに済みます。
また、窓付きの封筒では、書類にあらかじめPCで宛名を入力しておけば、自筆で封筒に住所を書く手間が省けます。
作業効率を上げる効果も見込めるため、便利な特徴に着目して選ぶのも1つの手です。
ここからはおすすめの定形封筒を紹介します。長形、洋形にわけて商品名、特徴やおすすめポイントも紹介しているので、参考にしてください。
封筒にはさまざまなサイズがあるため、入れたい紙のサイズを考慮したうえで、使用用途に適した色や特徴のものを選びましょう。
もしオフィスで使う封筒をまとめて購入するなら、種類が多いカウネットがおすすめです。
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