「コピー用紙ってたくさんサイズがあってどれを買えばいいか分からない……」
このように、どのサイズのコピー用紙を買うべきなのか、迷ったことがある方も多いのではないでしょうか?
標準的なコピー用紙には、A判・B判の2つの規格があり、それぞれ11種類の大きさが存在します。
一般的にオフィスの印刷物には、A3・A4・A5、B4・B5などの大きさを用いることが多い
です。
この記事では、コピー用紙の全サイズと、その主な使用用途を詳しく解説しています。
図解で一目で分かるように解説しているので、用紙のサイズでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
まずはじめに、紙の日本工業規格(JIS)であるA判とB判のコピー用紙について、大きさを確認していきましょう。
具体的な用紙サイズは以下の表の通りです。
A判 | B判 | ||
---|---|---|---|
A0 | 841 x 1189mm | B0 | 1030 x 1456mm |
A1 | 594 x 841mm | B1 | 728 x 1030mm |
A2 | 420 x 594mm | B2 | 515 x 728mm |
A3 | 297 x 420mm | B3 | 364 x 515mm |
A4 | 210 x 297mm | B4 | 257 x 364mm |
A5 | 148 x 210mm | B5 | 182 x 257mm |
A6 | 105 x 148mm | B6 | 128 x 182mm |
A7 | 74 x 105mm | B7 | 91 x 128mm |
A8 | 52 x 74mm | B8 | 64 x 91mm |
A9 | 37 x 52mm | B9 | 45 x 64mm |
A10 | 26 x 37mm | B10 | 32 x 45mm |
上記の画像・サイズ表から分かるように、A判・B判は、数字が大きくなるごとにサイズが小さくなっていきます。
これは、アルファベットのあとに続く数字がそれぞれ「A(B)0の用紙を何回半分にしたサイズか」を表現しているためです。
よく使われるA4サイズは、A0の用紙を4回半分にした大きさであるということです。
この法則を覚えておけば、見たことのない用紙サイズでもある程度大きさのイメージをつけることができます。
次に、コピー用紙のサイズごとの主な用途を確認しましょう。
何に使われている用紙サイズなのかが分かれば、必要な用紙がどれかを判断することができます。
A判 | 主な用途の例 | B判 | 主な用途の例 |
---|---|---|---|
A1 | 店舗の宣伝ポスター、建築関係の図面 | B1 | 街頭ポスター、展示会のパネル |
A2 | 壁掛けのカレンダー、ポスター | B2 | イベントポスター、フリップチャート、学校の掲示物 |
A3 | A4見開きの文書・資料、パンフレット、レストランのメニュー、選挙ポスター | B3 | 電車の中吊り広告、新聞の折り込みチラシ、ポスター |
A4 | 公的文書、ビジネスに用いられる資料、契約書 | B4 | 小さめのポスター、パンフレット、スーパーの折り込みチラシ、レストランのメニュー |
A5 | 雑誌、ノート、手帳、納品書、発注書 | B5 | 手帳、リーフレット、フライヤー、大学ノート、教科書 |
A6 | 文庫本、手帳、ノート | B6 | 卓上カレンダー、漫画の単行本、手帳、小冊子 |
A7 | ポケットティッシュ、水道工事のマグネット広告、小型のメモ帳 | B7 | ポストカード、小型のメモ帳、パスポート |
A8 | ラベルシール | B8 | ショップカード、ポップ、小さめのフライヤー |
以下の章では、それぞれのサイズの使用用途をもう少し詳しく解説していきます。
A判は日本の規格であるだけでなく、ISO国際規格でもあります。
そのため、ビジネス文書などの公的な文書や、海外向けの印刷物にはA判が用いられます。
A0は、A判の中で最も大きいサイズです。A4用紙の16倍の大きさとなっています。
コピー用紙としてオフィスで見かけることはほぼないといっていいでしょう。
遠くからでも何が書いてあるのか見やすいので、主に街頭ポスターや学校の掲示物などに用いられます。
A1はA0の半分のサイズです。A4用紙の8倍の大きさとなっています。
こちらもA0と同様にオフィスで用いられるケースは稀で、店舗の宣伝ポスターや建築関係の図面に用いられることが多いです。
新聞の見開きよりもやや大きいくらいの大きさです。
A2はA1の半分のサイズです。A4用紙の4倍の大きさとなっています。
壁掛けのカレンダーやポスターなどの中程度の大きさの掲示物によく使われます。
大きさのイメージとしては、新聞紙の1面ほどの大きさです。
A3はA2の半分のサイズです。A4用紙の2倍の大きさとなっています。
A4見開きの文書・資料や、パンフレット、レストランのメニューなどに用いられます。
A4はA3の半分のサイズです。
公的文書やビジネスに用いられる資料など、様々な場面で使われます。
A5はA4の半分のサイズです。
片手でも持ちやすい大きさなので、雑誌やノート、手帳などに採用されることが多いです。
また、納品書・発注書などにも使われています。
A6はA5の半分のサイズです。A4用紙と比較すると大きさは1/4です。
A6サイズの最も身近なイメージとしては文庫本があげられます。
コンパクトで持ち運びがしやすいので、こちらも手帳やノートにも用いられます。
A7はA6の半分のサイズです。A4用紙と比較すると大きさは1/8です。
ポケットティッシュや水道工事のマグネット広告と同じくらいの大きさです。
ポケットに入る大きさなので、持ち運びを前提とした小型のメモ帳などにも用いられます。
A8はA7の半分のサイズです。A4用紙と比較すると大きさは1/16です。
A8より下は手のひらサイズで、ラベルシールなどに用いられます。
キャッシュカードや名刺くらいの大きさをイメージしてください。
A9はA8の半分のサイズです。A4用紙と比較すると大きさは1/32です。
非常に小さなサイズなので、印刷に用いられることほとんどありません。
A10はA9の半分のサイズです。A4用紙と比較すると大きさは1/64です。
A9と同様、非常に小さなサイズなので、印刷に用いられることほとんどありません。
B判は日本の独自規格で、台湾・中国などの一部の東アジアの国以外で用いられていない規格です。
そのため、コミック本など比較的ローカルな印刷物に用いられることが多いです。
B0は、B判の中で最も大きいサイズです。B5用紙の32倍の大きさとなっています。
A判・B判の用紙サイズの中で最大の大きさで、大きな掲示物に利用されるケースが多いです。具体的には駅看板などに用いられています。
短辺・長辺ともに1mを超える非常に迫力のあるサイズです。
B1は、B0の半分のサイズです。B5用紙の16倍の大きさとなっています。
街頭ポスターや展示会のパネルなどに使用されるサイズです。
通常のプリンターでの印刷は難しいので、コピー用紙としてオフィスで見かける機会は考えにくいでしょう。
B2は、B1の半分のサイズです。B5用紙の8倍の大きさとなっています。
イベントポスターやフリップチャート、学校の掲示物など、遠くから多くの方に見てもらうことを前提としたものに用いられる傾向があります。
B3は、B2の半分のサイズです。B5用紙の4倍の大きさとなっています。
十分な大きさがありつつ、ある程度の携帯性もあるので、ポスターに使われるケースが多いです。
身近な例では、電車の中吊り広告や折り込みチラシはB3サイズです。
B4は、B3の半分のサイズです。B5用紙の2倍の大きさとなっています。
小さめのポスターやパンフレットの印刷に用いられることが多いです。レストランのメニューなどでも見かけるサイズです。
B5は、A4と並んで標準的なコピー用紙のサイズの一つです。
A4と同様に文書や資料の印刷に用いられるほか、手帳やリーフレット、フライヤーもこのサイズで作られることが多いです。
コクヨのCampusノートなどで知られる大学ノートや学校の教科書も、B5サイズが標準です。
B6はB5の半分のサイズです。
ほどよくコンパクトなサイズで、卓上カレンダーや漫画の単行本、手帳、小冊子に用いられる大きさです。
B7はB6の半分のサイズです。B5用紙と比較すると大きさは1/4です。
手のひらサイズなので、ポストカード、小さめのメモなどに使われています。
また、身近なもので例えるとパスポートの大きさに近いです。
B8はB7の半分のサイズです。B5用紙と比較すると大きさは1/8です。
一般的な名刺よりも一回りほど大きなサイズで、ショップカードやポップ、小さめのフライヤーなどに用いられます。
B9はB8の半分のサイズです。B5用紙と比較すると大きさは1/16です。
名刺の半分ほどの大きさのため、小さすぎて印刷に用いることは少ないです。
B10はB9の半分のサイズです。B5用紙と比較すると大きさは1/32です。
B9サイズと同様に極小サイズなので、印刷に使われることはほとんどありません。
A判・B判以外にも用いられる用紙サイズはいくつかあります。
用紙 | サイズ |
---|---|
はがきサイズ | 100mm x 148mm |
名刺サイズ | 55mm x 91mm |
レターサイズ | 216mm x 279.5mm |
ワイド判(AB判) | 210mm x 257mm |
L判 | 89mm x 127mm |
2L判 | 127mm x 178mm |
タブロイド判 | 273mm x 406mm |
菊判 | 150mm x 220mm |
四六判 | 130mm x 188mm |
新書判 | 103mm x 182mm |
以下で、それぞれのサイズの主な用途を見ていきましょう。
なお、タブロイド判以下は印刷所以外で目にすることはほとんどないので、この記事では詳細な解説は割愛します。
いわゆる郵便はがきのサイズです。
そのまま使用する用のものと、印刷に適したものに分かれます。
また、後者の中でさらにインクジェットプリンター(家庭用に多いプリンター)用と、レーザープリンター(オフィスプリンター)用に区別されます。
ビジネスで用いる名刺の標準的なサイズです。その名の通り、名刺に用いられます。
名刺はオフィスプリンターなどでも作成できますが、専門の印刷所などに頼んだほうが、仕上がりも美しくコストパフォーマンスも高いです。
なお、通常のオフィスプリンターでは名刺サイズの印刷は対応していないことがほとんどなので、A4用紙に切り込みが入れられた「名刺印刷用コピー用紙」を用いることになります。
レターサイズは、主に北米で用いられている紙の寸法です。
A4サイズよりも長辺がやや短く、短辺がわずかに長いのが特徴です。
日本ではあまりメジャーな寸法ではありませんが、フライヤーなどに使われることがあります。
ワイド判(AB判)は、A判の長辺を幅に、B判の長辺を長さにして作る寸法です。
ビジネスの場で見かけることは少なく、主に漫画の単行本などに用いられます。
L判は写真の印刷に用いられる用紙サイズです。
身近なものと比較すると、大体ICカード2枚分をやや超えるくらいの大きさです。
印刷用紙として用いる場合は、紙の質感や対応するプリンターによって種類が分かれます。
2L判はL判の2倍の大きさの用紙で、同じく写真の印刷に用いられます。
タブロイド判は新聞に用いられる寸法の一種で、新聞紙1ページ約半分の大きさです。
オフィスで目にする機会はほとんどないかと思います。
菊判はハードカバーの書籍に用いられるサイズで、もともとは新聞紙に用いられる寸法でした。
A5よりも一回り大きく、書店などに並ぶと目につきやすいと言われています。
四六判も菊判と同じくハードカバーの書籍に用いられるサイズです。
B6よりもわずかに大きいくらいの大きさとなっています。
新書判は、その名の通り「新書」と呼ばれる書籍に用いられる寸法です。
新潮新書、岩波新書などが代表例になります。
コンパクトなので、持ち運びに適しています。
コピー用紙で最も多く用いられているのは、A4サイズ(210 x 297mm)です。
契約書や資料など、あらゆる文書の印刷に使用されます。
なので、どのコピー用紙を買うべきか悩んだ場合はとりあえずA4のコピー用紙を購入しましょう。
また、A4見開きの文書などを印刷したい場合にはA3の用紙も必要です。
A4よりも少し小さめ、または少し大きめのサイズでの印刷をしたい場合に備えて、B4・B5のコピー用紙もそろえておくとなおよいでしょう。もし会社で通販サイトなどを運営しており、納品書など小さい書類を印刷する予定があるのであれば、A5サイズも必要です。
コピー用紙のサイズに迷った場合は、A3・A4・A5、B4・B5の5種類をそろえておくのが、おすすめです。
この章では、コピー用紙のサイズの成り立ちや覚え方を参考としてご紹介します。
A判・B判はいずれも日本の印刷用紙の標準規格ですが、大きさや成り立ちに違いがあります。
そこで、A判とB判に分けて見ていきましょう。
A判は、19世紀末にドイツの物理学者ヴィルヘルム・オズワルドによって提唱されたドイツ発の規格です。
縦と横の比率が必ず「1:ルート(平方根)2」になっているのが特徴で、これは「白銀比」と呼ばれます。
白銀比は黄金比と並んで人間が美しいと感じる比率と言われています。
先述の通り、A判はISO国際規格に指定されており、海外でも広く用いられています。
A判の中で最もよく使われるA4のサイズは、以下のような語呂合わせで覚えることができます。
また、以下の画像を見ていただけると分かりますが、A判の短辺は、つねに一つ下のサイズの長辺とイコールです。
また、A判の長辺を1/2にすると、一つ下のサイズの短辺になります。
このようにA判のサイズには法則性があるので、いずれか一つサイズを覚えておけば、すべてのA判のサイズを逆算することができます。
海外で発明されたA判に対し、B判は日本で生まれた規格です。
美濃国(現在の岐阜県)で生産されていた美濃紙がもととなりました。
B判もA判と同様に白銀比を採用しており、縦横比は必ず「1:ルート(平方根)2」です。また、A判の1.5倍の大きさになっているのも特徴です。
日本以外では、中国や台湾などの一部のアジアの国でB判が使われています。
B判で最もよく使われるB5のサイズは、以下の語呂合わせで覚えることができます。
また、A判と同じく、B判の短辺は、つねに一つ下のサイズの長辺とイコールであり、長辺を1/2にすると一つ下のサイズの短辺になります。
ここまでコピー用紙のサイズに関する解説をしてきましたが、実はコピー用紙は、サイズ以外にも「白さ」や「厚さ」などでも種類が分かれます。
自分の考えている用途に適したコピー用紙を選べるよう、白色度・厚さについても確認しておきましょう。
白色度とは、コピー用紙の表面の白さを数で表したISO国際規格です。
具体的には、コピー用紙の表面に光を当てた際の反射高線量を数値にしたものとなっています。
白色度 | コピー用紙の区分 |
---|---|
90%以上 | 高白色 |
90%未満70%以上 | スタンダード |
70%未満 | 低白色 |
一般的なコピー用紙の白色度は70-95%です。
その中でもさらに、白色度90%以上のコピー用紙を「高白色」と呼びます。
外部向けの資料などは高白色のコピー用紙を用いることで、コントラストのはっきりとした分かりやすい印刷をすることができます。
一方、白色度が70%を下回るコピー用紙は、「低白色」という区分になります。
再生紙のコピー用紙などがこれに当てはまります。
社内資料はもちろん、外部資料に用いると環境保護活動のPRにもなります。
コピー用紙の厚さは「紙厚」と言い、「mm」あるいは「μm」で表現されます。
さらに、印刷業界においては、「kg」の単位を使うこともあります。
厚さの表現に重さの単位が出てくることに違和感がある方もいるかもしれません。
これはどういう意味かというと、用紙を原紙サイズで1,000枚積んだときの重さを指しています。
この重さが「連量」という用紙の厚さを表す単位になります。
連量が大きいほど厚さも厚くなります。
用紙が厚いと高級感が出るほか、裏写りしにくいので、役場などの申請書や会社案内の印刷に向きます。
カウネットで販売しているコピー用紙は紙厚によって以下のように分類しています。
紙厚 | 紙の種類 |
---|---|
90-100μm | スタンダード |
97±5μm | 中厚口 |
121±6μm | 厚口 |
142±8μm | 特厚口 |
この記事では、オフィスで用いられるコピー用紙のサイズについて解説しました。
ポイントは以下の3つです。
コピー用紙一括購入するのであれば、カウネットの通販がおすすめです。
カウネットなら、法人のお客様はお届けエリアによりご注文当日よりお届けが可能です。また、土曜、日曜、祝日のお届けも可能です。
コピー用紙をまとめて用意する方は、ぜひカウネットをご活用ください。