万が一のため準備しておきたい防災グッズ。あらかじめ準備をしておけば災害のときも落ち着いて素早く行動ができます。
本当に必要なものが何なのか、リストにしておくのがおすすめです。
地震や台風、大雨、土砂崩れなど、近年日本ではいろいろな自然災害が発生しています。もしものために、防災グッズは必須アイテムといえるでしょう。
しかし、あれもこれもと詰め込んではいざというときに持ち出しができません。
そこで本記事では本当に必要な持ち出し用防災グッズをリストにまとめました。必須のグッズから個人的に必要なもの、おすすめグッズなどをチェックしてみましょう。
会社の防災グッズについて詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。
災害が発生したときに大切なのは自分や家族の命を守ることです。まずは、これだけは準備しておきたい、必須の防犯グッズをまとめました。
避難時に少しでも安心できるよう、以下のリストを確認しながら準備してください。
次に、防災グッズをカテゴリ別に詳しくまとめました。上記リストと照らし合わせながら、あらかじめ準備しておきましょう。
災害時には電気・ガス・水道などのライフラインが停止します。食料や飲料水は最低でも1人3日分、余裕があれば1週間分は準備しておきたいところです。
非常持ち出し用の防災グッズに入れる食料は、調理不要のタイプを推奨。そのまま食べられるものや、水・お湯を入れるだけの手軽な食料がおすすめです。
乾燥した食料のみの場合、喉が乾きやすくなるため注意してください。
ご飯は白米よりも味のついたものがおすすめです。味のついたご飯であればそれ単体でも美味しく食べられます。
五目ご飯やわかめご飯、リゾット、ライス付きのカレーなど好みにあわせて揃えましょう。
主食はご飯もの(レトルトやフリーズドライなど)やパン、麺類を、おかず系(缶詰やレトルト)は和食・洋食・中華などを揃えるとバラエティ豊かになり、震災時の食事の問題である「飽きる」を回避できます。
【アルファ米とフリーズドライ米の違い】
種類 | 加工方法 | 調理方法 | 食感 | 食べ方 |
---|---|---|---|---|
アルファ米 | 炊きたてご飯から水分を取り除く | 水やお湯を入れて数十分、水の場合は60分かかる場合もある | もっちりした食感、通常のご飯に近い | 水やお湯を入れて食べる |
フリーズドライ米 | ご飯を凍らせて乾燥 | 水やお湯を入れて数分 | 柔らかめ、すぐに食べない場合は米粒が崩れる | 水やお湯を入れて食べる、そのままかじることも可能 |
飲料水はそのまま飲む分と調理に使う分で1人1日3Lを3日分、9Lは必要になります。最近では長期保存可能な水もあるので上手く利用しましょう。
また、災害時は野菜不足になるので、野菜ジュースも準備することをおすすめです。
嗜好品としてアメやキャラメル、チョコレートなど甘いものもおすすめです。小さい子どもがいる場合は、災害時のストレスでご飯が食べられない子もいます。
少しでも食べれるように、ビスケットやクッキー、せんべい、ようかんなど好きなお菓子を揃えると子どもが飽きずに震災の食糧難を乗り越えられるでしょう。
避難生活は普段とは異なる生活のため、少しでも楽になる防災グッズを紹介します。ラップやビニール袋はお皿にかぶせたりゴミをまとめたり、防寒対策などさまざまな使い方ができるので便利です。
トイレットペーパーは、芯を抜いて潰すとコンパクトになるのでかさばりません。
災害時はライフラインが停止するだけでなく、不特定多数の人たちと集団生活などがほとんどです。風邪や腹痛など、衛生面も考慮してマスクやウェットティッシュ、歯みがきシートや液体ハミガキは準備しておきましょう。
特に感染症対策としてマスクは忘れないようにしてください。マスクがあればホコリや砂などから喉を守ることもできます。
災害時はキャッシュレス決済やATM利用ができない場合も多いので、現金を用意しておきましょう。
災害時は電気・ガス・水道といったライフラインはほぼ使えません。停電になることを考えて照明器具や非常用バッテリーも防犯グッズリストに追加しておきましょう。
懐中電灯の予備電池や、スマホを充電するモバイルバッテリーも忘れないようにしてください。スマホは連絡を取るだけでなく、さまざまな情報を得るのにも便利です。
モバイルバッテリーは乾電池で使用するタイプもあります。ライトやモバイルバッテリーはソーラー充電可能なタイプや、手回し充電タイプであれば、乾電池の必要がありません。
災害時に不足するグッズのひとつに衣類や防寒着があります。衣類は食料同様に、最低でも3日分、余裕があれば1週間分は準備しましょう。
寒い時期に災害が発生した場合、低体温症による死亡リスクも上がるので防寒対策も必須です。特に高齢者や小さな子どもがいる家庭は、注意が必要です。
過ごしやすい気候であっても同じ服を着続けるのは衛生面の不安も。夏場は汗をかいたままで過ごすため、肌トラブルの危険性もあります。
衣類は動きやすさを考慮してジャージやスウェットがおすすめで、薄手のものを数枚用意しましょう。
冬場は、スポーツシューズなどの室内履きがあれば避難所でも足が冷えません。防寒着は薄手でも温かいものを、タオルがあれば首に巻いたり、衣服の中に入れて防寒対策もできます。
衣類は抗菌防臭加工されたタイプや、速乾性に優れたものがおすすめです。衣類などはチャック付きの袋や圧縮袋に入れておけば濡れる心配もなく、コンパクトに収納できます。
また、女性は裾が広がるロングスカートがあれば着替えのときに便利です。
切り傷やすり傷に対応できるように、救急セットも必要です。災害時にはすぐに病院に行くこともできないため、少しでも自分で手当てできるようにしておきましょう。
絆創膏や包帯、ガーゼ以外に消毒液があれば、軽いキズの手当ては可能です。
ケガ治療の際の感染症を防ぐために、使い捨ての手袋があれば衛生面で安心感があります。
風邪薬や痛み止めなど、普段飲んでいる薬も準備しましょう。肌荒れや乾燥対策に軟膏もあればベストです。
小さな子どもや高齢者がいる場合は、通常の防災グッズに加えて日常でもよく使うものを準備してください。
人によっては必要なものとそうでないものが分かれるので、防犯グッズリストはあくまで一例として紹介します。
小さな子どもや高齢者は日常で使うものが必要
乳幼児の場合はミルクや哺乳瓶、離乳食をはじめ、洗浄綿や紙おむつも必要です。普段からよく使うものを中心に、ミルクは携帯しやすい個包装やキューブタイプがいいでしょう。
布おむつを使っている人も、災害時は洗濯ができないので紙おむつの常備がおすすめです。
赤ちゃんは肌が弱いため、通常のウェットティッシュやアルコール消毒ではかぶれる可能性があります。そのため、洗浄綿も用意しておくと安心です。
高齢者は大人用紙パンツや、必要に応じて補聴器・入れ歯・入れ歯洗浄剤などを準備してください。
薬やお薬手帳のコピー、メガネ、杖などがいる場合も防災グッズリストに追加します。
リュックが持ちにくい人はイス付きのキャリーカートもおすすめです。
意外と忘れがちなのが女性専用の防災グッズではないでしょうか。特に高齢者や小さな子どもがいると、お母さんが必要なグッズをつい忘れがちになってしまいます。
生理用品やサニタリーショーツ、中身の見えないビニール袋もあるといいでしょう。クシやスキンケア用品、化粧品などがあれば避難生活でのストレス軽減に繋がります。
また、災害時には犯罪が多くなります。いざというときに大きな音を出せる防犯ブザーやホイッスルなどを持ち歩くと安心です。
ペットがいる場合は、ペット用の防災グッズリストも作ります。いつも食べているドライフードに加え、ペットもストレスで食欲が落ちることを考えて好きなウェットフードもあるといいでしょう。
水はペット用に販売されている水を準備してください。人と同じミネラルウォーターは、結石になるリスクがあるので避けましょう。
持ち運びしやすいコンパクトな食器も必要ですが、シリコン製を嫌がるペットはプラスチック製がおすすめです。
避難時に迷子にならないように首輪やリードには迷子札を、持ち運ぶためのキャリーバッグは両手があくリュックタイプがいいでしょう。
他にもペットシーツや砂などのトイレ用品、お気に入りのおもちゃやおやつも必要です。
古いものを使用して、新しいものを備蓄することを「ローリングストック法」といいます。
ローリングストックは非常用の食料や水の保存期間が切れる前に消費する、湿気などによるカビなどの有無の確認、乾電池やバッテリーの充電を確認することです。
防災グッズは、いつ必要になるか分かりません。非常用の食料や水は基本的に保存期間が長いものの、災害時に保存期間が過ぎていれば災害時に役に立たなくなります。
また、衣類も季節や年齢によって必要なものが変わります。
いざというときのために準備しているグッズは定期的に中身を確認して、必要に応じて入れ替えをおこないましょう。
防災グッズは半年から1年を目安に確認が必要です。食料やみずの保存期間が近くなっていれば、新しいものに交換します。
照明器具やカセットコンロなどが正常に動くかも同時に確認しておきましょう。
乾電池は懐中電灯やラジオに入れっぱなしにしていると、液漏れを起こすので要注意です。懐中電灯などに乾電池入れたままにする場合は、絶縁体を挟んでおくのがおすすめです。
また、消毒やウェットティッシュなど水分を含むものは、乾燥していないか確認します。薬は食料とは異なりすぐに消費できないので、使用期限に少し余裕を持って入れ替えてください。
いざというときに困らないためにも防犯グッズを定期的に確認、交換するようにしましょう。
季節や子どもの年齢が変わったり、家族が増えた場合にも対応できるように、防犯グッズリストは常に最新版のものを作成してください。
災害は自宅にいるときだけとは限りません。仕事をしている人は自宅よりも会社にいる時間のほうが長く、会社で災害にあう可能性も高くなります。
防犯グッズを自宅に準備していても、災害時に会社にいては意味がありません。もちろん各企業で防災対策しているところもありますが、個人でも対策することをおすすめします。
災害発生時には電車やバスなどの公共交通機関が止まるだけでなく、車での移動が困難になる場合もあります。
その場合は、一時的に会社に寝泊まりする可能性もあるので、オフィス用防災グッズを準備しておきましょう。
会社ではスーツで過ごすことが多いですが、寝泊まりするための動きやすい服装が推奨されます。また、ジャージやスウェットなど薄手のものを数枚と、下着や靴下もあると便利です。
歯ブラシや液体ハミガキ、身体を拭くためのウェットシートで清潔にしておきましょう。
災害発生次は一時的に会社にいるものの、時間が経てば自宅に帰る場合もあります。そこで帰宅用の防災グッズも準備しておきましょう。
災害時に帰宅するときはほとんどが徒歩になります。ビジネスシューズやヒールでは長時間歩くには向いていないため、スニーカーは必須です。
同じようにビジネスバッグでは荷物が入らず持ちにくいのでリュックも必要になります。
会社から自宅までの距離を考えると食料や水も必須、電気が止まっている可能性もあるのでライトもいります。
他にも救急セットやモバイルバッテリー、レインコートがあると急な雨や防寒対策として安心です。
長時間歩く場合には携帯用トイレも準備しておきましょう。
通勤途中の万が一を考えて、普段から持ち歩くと便利なグッズも紹介します。普段キャッシュレス決済する人も、多少は現金を準備しておきましょう。
災害対策は個人だけでなく会社自体で行う必要もあります。災害から従業員や建物を守るための取り組み、オフィス防災は企業に対して災害・防災備蓄を推奨しています。
自身が勤める会社の備蓄や災害対策も確認してください。会社である程度は災害対策や備蓄は準備されているものの、個人で準備することも忘れてはいけません。
会社側で準備されている防災グッズを確認してから、自分が必要なものを追加で用意するのもいいでしょう。
防犯グッズはいろいろありますが、アウトドア用品は防災用としても優秀です。アウトドア用品はコンパクトで軽量のアイテムが多く、屋外で使うことを想定しているため耐久性も高く避難時に使いやすくなっています。
普段からアウトドアを楽しんでいる人は、古いものを防犯グッズとして使うのもおすすめです。防犯グッズとして優秀なアウトドア用品をまとめました。
防寒対策にも使える寝袋(シュラフ)は、避難所生活でも役立ちます。夏用・冬用があり、ほとんどの寝袋は専用の収納ケースに入っているので持ち運びにも便利です。
布団に近い感覚で使いたいなら、長方形になった封筒型を選ぶようにしましょう。
アウトドア用品の食器や調理器具は耐久性があり、食器は重ね収納できるので便利です。
お湯を沸かしたりするカセットコンロはかさばって持ち運びに大変ですが、アウトドア用のバーナーであればコンパクトかつ手軽に使えます。
災害時でも温かい食事ができるのは、ストレス軽減にも繋がります。
防犯グッズはリュックに入れますが、アウトドアブランドが発売しているリュックはフィット感があり、耐久性・撥水性に優れた軽量タイプが多くなっています。
防犯グッズの荷物が多いときには、キャリーのついた小型ワゴンもおすすめです。小型ワゴンは避難所生活で荷物をまとめたり、小さな子どもを乗せるときにも使えます。
アウトドア用品には背負うことができるキャリーバッグもあります。
防犯グッズとして使えるアウトドア用品は他にもあります。
照明器具として折りたたみ式のソーラーランタンや、移動時に足元を照らしてくれるヘッドライトはかなり重宝します。
マグネット付きライトやスマホが充電できるランタンもおすすめです。
折りたたみ式のウォータータンクがあれば水の運搬にも便利で、使わないときは折りたたんでコンパクトになり収納しやすくなっています。
ここからは防犯グッズに関するよくある質問に回答します。
実際に準備したものの、災害時に使わなかった・要らなかったという意見のあるアイテムもいくつかあります。
例えば、コンパス、ロープ、テントなどです。
上記3つは一見して必要そうに見えますがコンパスは日常で使う人はおらず、災害時には自宅から避難所に向かう道を知っている人ばかりなので使う場面はありません。
ロープは自宅2階から荷物をおろしたり救助に使うこともありますが、素人では危険性が高いので優先度は低いでしょう。
また、避難所でプライベート空間を作りたいからとテントを準備する人もいます。
しかし大きなテントは持ち運びに不便です。小型テントであれば荷物に余裕のある場合に限り有効でしょう。
しかし、最近の避難所は家族ごとにスペースを区切るなどの工夫がされているため、あまり必要ありません。
避難所生活がイヤだからといって、外でテントを張るのは逆に目立ってしまい、犯罪に巻き込まれる危険性があるので避けましょう。
防災グッズとしてわざわざ新たに用意しなくても、代用できるアイテムはあります。
ラップは身体に巻いて防寒対策やメモ帳の代わりになります。
新聞紙は防寒対策や細かくちぎって簡易トイレとして使えるでしょう。
ティッシュペーパーを持つなら、トイレットペーパーだけでOKです。
汚れを拭き取ったり、トイレ用としていろいろ利用できます。
ゴミ袋はゴミを捨てるだけでなく二重にして水を入れることも可能です。そのままリュックに入れると簡易ポリタンクになります。
ゴミ袋の中にちぎった新聞紙とあれば吸収剤(猫砂やペットシーツ、市販の吸収剤)や消臭剤(柔軟剤でもOK)を入れれば簡易トイレにもなるので、少し多めに準備するのもおすすめです。
防災グッズの重さは成人男性15kg、成人女性10kgを目安にしましょう。子どもの場合は体重の20%、18kgであれば3-4kg程度を目安にしてください。
重さはあくまで目安であり、実際に中身を入れた状態で持ち、重さをチェックしましょう。
少し余裕があれば荷物を増やしたり、逆に重いと感じたら荷物を減らすか、より軽量のグッズに変えてください。
防災グッズは両手が空くようにリュックタイプがおすすめで、フロントストラップがあれば胸の前で固定するのでずり落ちません。リュックは背負っても肩に食い込まないタイプや防水性・撥水性・耐火性の高いものを選びましょう。
反射板のついたものはライトで反射するので、視認性が高くなり思わぬ事故を防ぎます。
この記事では防災グッズの選び方の解説を始め、おすすめの防災グッズをご紹介しました。
ポイントは以下の3つです。
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※掲載されている情報はカウネットが独自に制作しています。掲載内容や商品仕様に変動がある場合がありますので、最新の商品の詳細や価格については、カウネットサイト商品詳細ページよりご確認ください。