ノートにはさまざまなサイズがあり、数多くの種類が存在します。
選択肢が多いのは良いことですが、「実際にどのサイズがいいのか迷う」という人も多いのではないでしょうか。
ノートを選ぶときに、サイズや綴り方の違い、罫幅や罫線の種類を把握しておくと、自分にピッタリのノートを選びやすくなります。
本記事では、一般的なノートのサイズを紹介するとともに、利用者の口コミを紹介します。
ノート選びで迷ったときは、ぜひ参考にしてください。
また、おすすめのノートを探している方は、以下の記事も参考にしてください。
ノートのサイズを考えるうえで、まず押さえておきたいのが「A判」と「B判」の違いです。
A判とB判では同じ大きさに見えても数ミリ単位でサイズが異なり、印刷物や製本の効率にも影響します。
【参考】A判・B判のサイズ表
A判は国際規格であるISO規格に準じており、縦横比が常に一定のため、同じ比率で縮小・拡大がしやすいという利点があります。
一方、B判は日本でよく使われる独自の規格で、同じページ数でもややコンパクトにまとまることが多いという特徴を持ちます。
学校で使う教科書やノートもB判が採用されることが多く、取り回しが良い点で親しまれています。
A判はイラストや資料を大きく載せたいとき、B判は携帯性を重視したいときなど、使用シーンに合わせて選ぶと失敗が少ないでしょう。
ノートには多くのサイズが存在しますが、日常的に使われる中で特に定番とされるのがA4、B5、セミB5、A5です。
A判シリーズではA4やA5が主流で、B判シリーズではB5やセミB5がよく用いられます。
ここでは、利用頻度が高い4つのサイズについて、それぞれの特徴を詳しく紹介します。
A4サイズは学校や職場など、最も広く普及しているコピー用紙と同じ大きさです。
情報量を豊富に書き込めるため、授業ノートや会議メモなど、たくさんの内容を一度に整理したい場合に適しています。
また、見開きで使えば見渡しが良いので、イラストを描くときや図を多用するプレゼン資料の下書きにも向いています。
ただし、サイズが大きいので、カバンに入れるとかさばりがちなのがデメリットです。
また、持ち運びが多い人にとっては重さが気になる点でもあります。
オールマイティに使いたい場合や、一冊で資料とノートを兼ねたい場合は、A4サイズが向いているでしょう。
B5サイズは、学生ノートの定番として多くの方に愛用されているサイズです。
教科書の大きさと相性が良く、机の上に広げても圧迫感が少ないため、学校の授業や塾での勉強用として親しまれています。
また、持ち運びも苦になりにくく、カバンの中でも収まりが良いのが魅力で、ビジネスシーンでも打ち合わせ用メモとして使われることが多いです。
書けるスペースはA4に比べてやや少なくなりますが、その分一度に見渡しやすい利点があります。
多様なデザインや綴じ方のノートが販売されているため、好みや用途に合わせて選べるのもB5サイズの強みです。
セミB5サイズはB5よりもわずかに小さなサイズで、手に取ったときのフィット感や携帯性が大きな特徴です。
B5と比べて少しスリムなのでバッグに入れやすく、書くときに手の負担が少ないのがメリット。
老舗ノートメーカーやデザイン性の高いステーショナリーブランドもB5を採用していることが多く、書き味や用紙の質にもこだわった選択がしやすい点も魅力です。
B5の汎用性を保ちながら、少しだけコンパクトにしたいという方におすすめの絶妙なサイズ感といえます。
ただし、ページ数が多いノートでは若干キツく感じる場合もあるので、使い心地を確認しながら選ぶと良いでしょう。
A4のちょうど半分の大きさにあたるA5サイズは、携帯性と書きやすさのバランスを重視したい方に人気のサイズです。
バッグやポーチにスッと収まりやすいため、外出先で思いついたアイデアを書き留めたり、カフェで気軽に日記をつけたりといった使い方にも向いています。
通学・通勤時にカバンに入れて持ち歩くには最適ですが、紙面自体が小さいので、たくさん文章を書き込んだり図を大きく描いたりしたいときは窮屈に感じる場合もあるでしょう。
メインのノートを大きめにし、A5を補助的なメモ用として活用するなど、場面に応じて複数のノートを使い分ける方法もおすすめです。
この章では、社会人・主婦の方、学生の方のノートのサイズに関する口コミを見ていきましょう。
ご自身のノートの使用シーンに応じて、参考にしてみてください。
A5サイズのスケジュール帳を使っており、スケジュール帳に書ききれなかったことを補足するためのノートもA5ノートに統一しています。仕事用のA4サイズのバッグにちょうど収まり、持ち運びやすいのがポイントです。かさばらず、電車の中などで思いついたことを書き留める際も、スムーズにカバンから出し入れできるので便利です。
かようび さん/女性/41歳
これまでA5やB5、A7やB7などさまざまなサイズを使ってきましたが、実際に使ってみて「大は小を兼ねる」ということを実感しました。今ではA4サイズのリングノートを数え切れないほどリピートしています。A4は書けるスペースが広く、自由度が高いためストレスなく使えます。大きめの付箋を貼ったり、文字の大きさに変化をつけたり、ダイナミックに殴り書きしたりと、思いのままに書けるのが便利です。
ブルーベリー さん/女性/45歳
現在、仕事で愛用しているのはA5サイズのノートです。以前は、書くには小さく、収納するには大きいという中途半端なサイズだと感じていました。しかし、趣味でもある漫画の大判サイズと同じであることに気づいてからは、むしろ使い勝手の良さを実感するようになりました。それまでの印象とは異なり、メモを取るには十分なスペースがあり、持ち運びにも便利です。特に近年はスマートフォンの大型化やタブレットの普及により、持ち歩くバッグの容量が増えたため、A5サイズがちょうどよく感じられます。
赤身 さん/男性/35歳
大学の講義用にはB5サイズのノートを使っています。大きすぎると持ち運びに不便で、高校時代から使い慣れているのでしっくりきます。ただ自主学習用のノートはA4サイズです。家でプリントアウトする資料がB5なので、B5ノートだと紙の端を切る手間がかかり面倒だからです。一時期、講義用にもA4ノートをまとめ買いして使っていましたが、普段使うトートバッグにギチギチで出し入れしづらく、結局やめました。講義にはB5、持ち運びの必要がない学習用にはA4がベストだと感じています。
のたな さん/女性/20歳
大学の講義では、持ち運びやすく使いやすいB5サイズのノートを選ぶことが多いです。一方、臨床実習などでは、メモを取る機会が多いため、片手で持ちやすいA6やB6サイズのノートをよく使います。最近は実習での使用が増えていることもあり、コンパクトなメモ帳のほうが活躍する場面が圧倒的に多く、とても重宝しています。
porumi さん/男性/21歳
A4サイズのノートを使っています。絵や図を描くことが多いので、広いスペースがあると自由に書けて便利です。文字も自然と大きくなり、読みやすくなるのもメリットですね。書類を挟めるのも助かりますし、机の上に広げて眺めるだけでも勉強になるので、すごく重宝しています。
ゆうい さん/女性/22歳
ノートを選ぶ際はサイズだけでなく、綴り方も大事なポイントになります。
綴じ方によってはページをめくりやすかったり、書き込んだあとにページを増やしたりといった拡張性が異なってくるからです。
綴じ方のバリエーションは大きく分けると、「綴(糸綴じ・無線綴じなど)」と「リング綴じ」の2種類があります。
ここでは、それぞれの綴り方のメリットやデメリットを詳しく紹介します。
「綴」と呼ばれるノートは、主に糸綴じや無線綴じといった製本技術を用いて、背表紙がしっかり接着・縫製されているタイプを指します。
本のようにページがひと続きになっているため、ページの抜け落ちが少なく、長期間使うのに向いています。
また背表紙がしっかりしていて開きがよく、書くときに背が浮きにくいのも利点です。
一方、無線綴じのノートは糸ではなく接着剤で背を固めており、ページがばらけにくい構造になっています。
どちらも背表紙がフラットなので本棚に整理しやすく、保管性を重視したい人におすすめです。
ただし、個別のページを取り外すのは難しく、間違えたページを消し切れないという弱点も...。
「一冊を終わりまで使いたい」「見た目を整然と保管したい」という人には綴タイプがぴったりです。
リングタイプのノートは、金属やプラスチックのリングによってページが綴じられています。
表紙をぐるりと360度折り返して使えるのが最大の魅力で、手狭な場所でも筆記しやすいのがメリット。
机が狭い場所でも片側だけで筆記ができるため、電車やカフェなど限られたスペースでもノートを広げやすいという利点があります。
また、リング部分にペンを差し込んで持ち歩くなど、小技を利かせられるのも特徴的。
さらに、一部の製品ではリフィルを交換できるリングノートも存在し、必要なページを取り外したり、新たなページを追加したりといったカスタマイズもしやすくなっています。
ただし、リング部分が当たると手が痛くなる、書きにくいと感じる人もいる点には注意が必要です。
リングの接触が気になる方は、ソフト素材のリングを用いたノートがおすすめです。
罫幅とは、横罫などの1行あたりの幅を示すものです。
一般的には5mm、6mm、7mmなどのバリエーションがあります。
学校の学習用ノートでは6〜7mmがスタンダードとされ、文字を読み返すときにも疲れにくいと言われています。
字が小さい人や多くの情報を1ページに収めたい人は5mm罫幅のノートを好む一方、字が大きい人や見やすさを重視する人は6〜7mmやそれ以上の幅を選ぶことが多いです。
また書く内容や使うペンの太さによっても適切な罫幅は変わります。
たとえば、万年筆や極太のペンを使う場合は罫幅が狭いと窮屈に感じることがあるでしょう。
自分の筆記スタイルに合った罫幅を見つけることで、ノートの使いやすさを高められます。
ノートを選ぶ際には、横罫やタテ罫、無地などの「罫線」の種類も見逃せません。
文章を多く書く人や英語学習をする人には横罫が主流ですが、縦書きを重視する場合にはタテ罫や漢字罫が活躍します。
さらに、アルファベットの大文字・小文字を練習するためのガイドラインがある英習罫や、まったく線のない無地ノートなど、多種多様なバリエーションが存在します。
ここでは、代表的な5種類の罫線を取り上げ、その特徴や向いている用途を紹介します。
ヨコ罫は、日本の学校教育でもっとも一般的に用いられる罫線で、ノートを開いたときに水平の線が引かれています。
文章を横書きでたくさん書く際には行のガイドがわかりやすく、文字が揃って読み返しやすいのが利点です。
特に英語の学習ノートやレポート作成、日記帳など、多用途に使える万能スタイルと言えるでしょう。
罫線の色や濃淡はメーカーによって微妙に異なり、黒やグレー、ブルーなど目に優しい配色が多いのも特徴です。
また、ヨコ罫の中でも、行間が狭いものから広いものまで罫幅にバリエーションがあるため、自分の字の大きさや書き方に合わせて選べます。
あらゆる場面で使いやすいヨコ罫ですが、図を描いたり縦書きをしたりするにはやや不向きなので、使用目的を事前にイメージしておくと失敗が少なくなります。
タテ罫は、縦書きをするときに便利な罫線が設けられたノートです。
日本語の文章は縦書きが多く、詩や俳句、作文などを練習する際にはタテ罫のノートが役立ちます。
また、原稿用紙のマス目と似た感覚で使えるものもあり、縦書きの文字数を管理しやすいというメリットもあります。
ただし、横書きをメインにする場合には逆に線の向きが合わず、書きにくさを感じることも...。
そのため、国語の学習や縦書きの下書きなど、用途がはっきり決まっているときに選ぶと効果的です。
タテ罫ノートのバリエーションは多くありませんが、個性的なデザインを施した商品や、行数・行間が異なるものもあります。
漢字罫とは、原稿用紙のようにマス目が区切られているノートで、漢字の書き取りや文章作成の練習に使われることが多いスタイルです。
一文字ずつ丁寧に配置しやすく、文字数の管理や清書の手順がわかりやすいのが特徴です。
とくに、漢字の学習をする際には画数や書き順を意識しながら書き込めるため、字形を正確に覚えたい学生や社会人に最適。
また、作文や小説の草稿として利用すると、文字数を把握しやすいだけでなく、縦書き文化に沿ったレイアウトをイメージしやすいメリットもあります。
一行に書ける文字数が限られるなど、自由度がやや低い側面もありますが、目的が決まっている場合には重宝します。
英習罫は、英語の筆記練習を想定して作られたノートで、横罫に加えてアルファベットの大文字・小文字のガイドラインが設けられている場合が多いです。
赤い線や破線で上下の高さが示されているので、正確な文字サイズとバランスで書く練習ができます。
小学校や中学校の英語学習ではもちろん、大人でも改めて字をきれいに書きたいときや、手書きの英字フォントを習得したいときに役立つでしょう。
一般的なヨコ罫ノートに比べるとやや用途が限定されますが、アルファベットを書く機会が多い学生や、英語を使ったメモをよく取る社会人にも便利です。
ただし、日本語と英語を混在させて書く場合は、文字の大きさや行間を調整する必要があるため、実際の使用シーンをイメージして選ぶことをおすすめします。
無地のノートは、まったく罫線が印刷されておらず、文字やイラスト、図などを自由自在に配置できるのが最大の魅力です。
アイデアスケッチや簡単なイラスト、マインドマップなど、枠にとらわれない表現をしたいときに活躍します。
とくにクリエイティブな分野の人に好まれ、自由な発想を広げやすいとして支持されています。
ただし、文字や文章を整然と書き並べたい場合には行のガイドがないため、まっすぐ書きにくかったり、後から見返したときに読みづらかったりすることがあります。
別途ガイドラインの下敷きを使ったり、定規を当てたりするなど、工夫が必要になるでしょう。
無地ノートの活用方法はアイディア次第なので、思い切り自由に書き込みたい、あるいは絵や図解を多用する方におすすめです。
ノートの紙質も、書きやすさや持ち運びに影響する重要な要素です。
紙の厚みやコーティングの有無、インクのにじみやすさなどは、紙質によって異なります。
たとえば、万年筆や水性ペンを多用する人は、裏抜けが少なくインクの吸収が緩やかな紙を選ぶと快適に書けるでしょう。
逆に、ボールペンメインで使う人には、さらさらとした書き心地の紙のほうが筆記しやすい場合もあります。
また、紙質がしっかりしているとノート自体が厚く重くなりがちですが、その分ページをめくる感触や高級感が得られるのも魅力です。
一方で、薄手の紙ならノート全体が軽く、持ち運びに適しているというメリットがあります。
自分がよく使う筆記具や持ち歩く頻度、保存したい期間などを考慮して、紙質をチェックすることをおすすめします。
この記事では主なノートのサイズについて詳しく解説しました。
ポイントは以下の3つです。
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